僕 の 目 に は 君 しか 見え ない 韓国 語。 *Ruine @long: in da blu

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僕 の 目 に は 君 しか 見え ない 韓国 語

ブラウン管の向こうからアナウンサーがニュースを伝えている。 いつもなら聞き流してしまっただろう。 同じ日本に住んでいたとしても、あんまり実感が持てないからさ。 でも、今朝のニュースだけは見入ってしまった。 君が住んでる街の名前が呼ばれていたから。 君と出会わなければ、知ることもなかったであろう街・・・ 今年の異常気象のせいなのか・・・ 水害が起きてしまったらしい。 君は無事なのだろうか まだ、その街に住んでいるのかさえ分からない。 3年前のあの日から、僕らは別々の道を生きることを選んでしまったから。 ブラウン管に映った風景の中に君の姿を見つけられたら、どんなに安心しただろう。 たった数枚の写真でしか見たことないのに、気づくわけもないと分かっているけど、 無駄な行為と知りながら探してしまっていた・・・ 毎日のように流される水害後の街の風景。 疲れを隠せない住民の姿。 君も同じような思いを感じているのだろうか・・・ 銀行から全額貯金をおろし、ミネラルウォーターと食べ物を買い込みトランクに詰め込んで、 気がつくと僕は関越道を走っていた。 170kmオーバーの世界。 まるで対向車線を走ってるかのように、隣に居た車を置き去りにして走り抜ける。 加速の果てに何が見えるか解らないけど、今は君の住む街へ行くだけ。 住所だけは知っていた。 まだ一度も会ったこともなく、行ったところでオレが誰か解らないかもしれない。 僕らの関係は3年前に終わっていたのだから。 ならば、今、僕を突き動かしているのは何なのだろう・・・ まだ、忘れられていないだけなのだろうか。 とりあえず今はただ走り続けよう。 探していた答えも、君に会えば見つかるかも知れない。 『国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。 夜の底が白くなった。 』 真夏の八月。 しかも今年は猛暑だと言うのに、この一文が思い浮かんだ。 川端康成は何を見つめていたんだろう。 大切なヒトが住む国に入った時に感じるものは、 そう大差があるものでも無いように感じる。 君を思う気持ちを愛だ恋だと言えるほど愚かでも無いし、 何より流れた時間が多すぎたのかもしれない・・・ 3年間消すことが出来なかった番号に電話をかけたんだ。 未だに番号が使われているか解らなかったけれど・・・ 「・・・・だれですか?」 久し振りに聞いた懐かしい声。 忘れた居たはずの思い出が、蘇ってくる。 「今、新潟駅に居るんだ。 ちょっと渡したいものがあるんだけど。 」 「あ・・・ うん。 あと15分くらいで行くから。 待ってて。 」 「青い車で来てるから。 」 きっと何かが変わることなんて無いだろう。 でも、今でも君は大切なヒト。 たったそれだけでいい。 やけにリアルだったんで・・・ 「亜貴、元気かい?」 2004. 12:46 lonelysnowman 午後11時59分・・・ メールを打ち終え、ブランデーを少しだけ口に含んだ。 もう毎年恒例の行事のようになってしまったバースデーメール。 Happy birthday! たった数行のコトバたちと、いくつかの顔文字。 今頃、あなたは何をしているのだろう・・・ もしかしたら、 風呂上りで髪を乾かしているのかもしれない。 テレビを見ているのかもしれない。 もう、夢の中にいるのかもしれない。 もしかしたら彼の腕の中に・・・ でも、僕はまた今年もメールを送ってしまう。 あなたが好きだから・・・ 一昨年の僕の誕生日。 風邪をひいてしまい、家で寝いたんだ。 窓を叩く雨の音に目を覚ますと、 家族はみんな出かけてしまっていて、 温もりの消えた部屋にひとり佇んでいた。 あの頃はまだ携帯など持っていなかったから。 寂しくて、切なくて、虚しくて・・・ 僕は生まれてきて良かったんだろうか? 今、この瞬間に存在している全てのモノが、 僕の存在を認めてくれないない気がしだした・・・ 孤独と言う名の夜の闇に抱きしめられていた・・・・ こんな気持ちは誰にも感じさせたくないと思った。 特にあなたには・・・・ もしかしたら、余計なコトなのかもしれない。 迷惑なことなのかもしれない・・・ でも、僕はまた今年もメールを送ってしまう。 あなたが好きだから・・・ もし、一昨年の僕みたいな状況になってしまった時でも、 あなたが生まれてきてくれたコトに、感謝をささげている人間がココにはいる。 覚えておいて欲しい。 どんなに孤独を感じても、少なくとも僕だけは誕生日を祝ってあげるから・・・ 僕はまた今年もメールを送ってしまう。 あなたが好きだから・・・ Happy birthday to you. 午前零時が過ぎたからメールを送信して、 静かに瞳を閉じた。 どんなのを書くか迷ってたんだけど、 こんなのにしました。 これからもヨロシクです。 2004. 5:33 lonelysnowman 午前2時が過ぎた。。。 いつものようにPCをたちあげ、メールをチェックした。 入れたての珈琲を一口飲んで、いつものチャットルームに入った。 話したことない人しかいなかったけど、 ハンドルネームを入れて、アイコンを選び入室した。 軽いジコショを済まして、過去ログを読んでみる。 どうも一人の女を中心に会話が進んでるらしい。。。 そう、名前は亜美と言った。 どんどん進んでいく会話。 どれも他愛のないことばかり。 適当に会話をしながら、自分のホムぺの紹介をした。 会話のネタにするためにいつも使う手。 これで、何人かの興味はひけたはず。。。 あとはトークするのみ。 しばらく話していると、メッセ交換の話が持ち上がる。 当然のように交換しはじめていく人達。 オレは、見守っている。 もう見慣れた光景だから、とりわけ新鮮さもなかった。 突然、亜美にメッセ交換しようと言われるまでは。 これでも、メッセ交換した人数ならそれなりにある方だと思う。 でも女から聞かれたことは初めてだった。 coolに演じていたはずなのに、仮面をはがされたように動揺した。 とりあえずは、戸惑いを隠すために交換を断った。 たぶん誰にも気づかれてはいなかったと思う。 でも、そのあとのチャットの会話では取り残されていた。。。 なんでオレなんかと交換したいんだろとずっと考えていた。。。 そして退室をしないまま、ウインドウを閉じてしまった。。。 そのままパソコンを消してベットにもぐりこんだ。 今日も昨日と同じようにパソコンをたち上げて、 チャットルームに入った。 亜美と数名の男が居た。 みんなで、写真交換をしているらしい。 やはり注目の的は亜美だった。 誰かがもう写真を交換していて、惚れてしまうほど可愛いと言っていた。 それを聞いたなら男ならみんな写真を欲しがるだろう。 オレも興味がないって言ったらウソになったと思う。 でも、オレはまだアドレスを交換していなかった。 自分から交換しようと言い出すほど、交換したいわけでもなかったし。 しばらく話してると、ナンパし始めるヤツラが現れた。 まぁ、こうなるような気は薄々感じていたんだけど。 亜美はあまりに無用心すぎたし、 写真を見た後のカレ等の話し方が急に馴れなれしくなったのを、 オレが見逃すこともなかった。 - ちょっといい? 相談あるんだけど。。。 - じゃぁ、そのURLからメールして>亜美 - - うん。 ありがと。 >ゆう - しばらくして、メールが届いた。 とりあえず返事を書いて送り返した。 これで間接的にメルアド交換をしたことになるんだけど。 なんでこの時、返信してしまったのだろう。 チャットに返事を書けばよかったのに。。。 これが苦悩の始まりだった。 亜美とメッセンジャーをしていると写真が届いた。 色白だし、可愛いんだと思う。 いろんな男が可愛いと言っているんだから。 そして貰ったからには交換と言うことで、オレの写真も送った。 ところで、写真を見てネガティブな意見を言ったことがないのは、 オレだけなのだろうか。 自分の写真は何か言われる前に、ズタボロに言ってしまうが。 - 可愛いよねぇ。 みんなが言ってた意味が納得できるわw - - ありがとw - こうして毎日のように繰り返されていく会話。 文字と文字のやり取り。 見えることのない相手の表情。 いつからか僕は君に恋心を抱いてしまったのだろうか。。。 ? また、あやまちを犯すのだろうか。。。 君から出てくる男の名前。 話してて楽しいんだよね。 と無邪気に言われるたび、 苦しくなる胸に、凹んでしまう気持ち。 オレとの会話では見ることのできない、別の姿。 きっとオレが悪いんだよね。 君を求めてしまったから。。。 人を好きになる瞬間ってどんなときだろう。 自分がココロを許してしまった瞬間から始まるのだろうか? 抑えてしまえば、抑えられる気がする。 メッセから削除してしまえばいいだけ。 きっと数ヶ月はかかるだろうけど、 新しい恋と共に消えてしまうだろう。 たまに、どうしているのだろうかと思い出すくらいで。 そんな薄いネットだけの関係。。。 「亜美に、なに求めてるんだろ・・・」 そして、今日もメッセで話してしまう。。。 0:16 この時間に創作を 完了しました。 2003. 6:22 蒼井ゆう 「パパン、パ、パンパン、テーハミング!」 スタジアムをつつんだ怒号のような声援が、まるで地鳴りのように感じられる。 一瞬でも気を抜こうものなら、一気に勢いに呑み込まれてしまいそうだ。 世界の強豪国にred devilとして恐れられた赤い悪魔が、 2002年world cup日韓共催大会を経て再び蘇った。 「オー、ピルスン(必勝)、コリアー!」 ポルトガル、スペイン、イタリア・・・ という名だたる強豪国が負けてしまったのに、 勝てるのだろうかと不安になっていると、肩をたたいてくれた人がいた。 「やっぱアウェーだからこの雰囲気は仕方がないな。 でもあんまり緊張すんなよ。 だまってオレについて来い 笑)」 そしていつものように冗談ぽく微笑んでくれていたのは、中山さんだ。 たった一言でチーム内の雰囲気を変えてしまえるのは、この人くらいだろう。 海外に行っているヒデ 中田)さんやシンジ先輩(小野)とは違った強さがある。 blue のユニフォームにまかれたorange のキャプテンマークを、これほど 心強く感じるとは思ってもみなかった。 背番号9を背負う背中が大きく見える。 これが世界を相手に戦い続けている人の強さなのだろうか。 「今日がデビュー戦なんだって? がんばれよ!」 と言って、背中を押してくれたのは秋田さんだった。 僕が今まで追いかけていた人たちがそばにいる。 何度も世界と戦い、歓びも悲しみも全てを噛みしめ、 そして乗り越えてきた歴戦の戦士たちが・・・ 「よろしくお願いします!」 と、二人に言うと二人同時に笑いだしてしまった。 「お前って変わってるな。 まぁ今日は、お前のデビュー戦なんだし、絶対に勝っておかないとな! ヨロシク頼むぜ! お前がゲームを支配するんだからな。 しっかりFWのオレ達までボールを運んでくれよ。 」 「最終ラインはオレ達に任せて、お前は隙があったらいつでも前線に飛び出していけ!」 「ハイッ!」 中山さんが僕の手をとり、自分の手の上にのせた。 そしてその上へ秋田さんが。 その上へGKの楢崎さんが・・・ いつの間にか僕らは、円陣を組んだようになっていた。 「行くぞー!」 「おー!」 中山さんの掛け声にみんなが続いた。 そしてロッカールームをあとにした・・・ グラウンドに出るとやっぱり圧倒されてしまった。 スタジアムが真っ赤に染まり、そして韓国を応援する声援。 まるでオールドトラフォードにいるのかと思ってしまうほど、 頭の中が真っ白になってしまった。 old Traffordって言うのは、EnglandにあるManchester Unitedのホームグラウンドだ。 「オレのラッキーカラーって赤なんだ。 だから赤がたくさんあるほど燃えるんだよな! だから、スパイクもほら。 お前はそういう、ラッキーカラーとかナンバーとかないの?」 「僕は今着てるユニフォームがラッキーカラーなんですよ。 蒼っすね。 ナンバーは19でこれまた背番号なんですよね。 なんか、今日はついてるみたいです!」 「じゃぁ、勝ったも同然だな 笑)」 そういうと、センターサークルへ走っていった。 日本時間19:00試合開始。 ソウルのワールドカップ競技場 キックオフ・・・・ 中山さんのファーストタッチから試合が始まった。 DFラインの裏をついたスルーパスも、 GKの飛び出しによって止められてしまった。 しかし、今日はFWの山下さんがDFラインをバラバラにしてくれるので、 スルーが出しやすく感じる。 それにしても、いつもの韓国らしくない。 なんかこっちの出方を探っているみたいだ。 いつものような怒涛の波状攻撃が来てもいいように、 ちゃんとサイドの動きを見とかないと・・・ しばらく日本のボールキープが続いたが、 ふとしたことで中田さんがイエローをもらってしまった。 ボランチの位置で福西さんとともに攻守に渡って動いてもらってるから、 今いなくなってもらってしまうと困ってしまう。 中田さんが少し動きが抑えられてしまっていた隙を突いて、 アン・ジョン・ファンが左からドリブルで切り込んできた。 そして、そのままミドルレンジでシュートを打ったが左へと外れていった。 やっぱりアン・ジョン・ファンはフリーにさせてしまうと危険だ。 一人一人のポジションの確認をしなおさないと・・・ 左サイドを駆け上がっているアレックスが見えた。 一気にサイドチェンジをしようとしたら、敵DFにとられてしまった。 アレックスが敵のクリアボールをうまく奪って、DFラインの裏へスルーパスを出した。 そこに中山さんが走りこみシュートは枠の中へ入ったんだけど、 オフサイドになってしまった。 中盤でいくらかためをつくり、逆サイドを名良橋さんがあがってきたのを見計らって、 アレックスが左からクロスをあげたボールを僕はスルーした。 そのボールはDF奪われてしまったが、トラップミスしたDFから奪い取って、 中山さんは敵を振り切り、また僕へ戻してくれた。 アイコンタクトでお前に回すぞって伝えてくれたあとに。 GKと僕とのあいだにもう遮るものは何もなくなっていた。 飛び出したGKを見計らい、ループシュートを打った。 タイミングはちょうど良かったが左に流れてしまった。 インフロントにかかり過ぎてしまったみたい・・・ 決定的なチャンスをはずしてしまった・・・ ネガティブになりはじめた僕を誰も責めたりしなかった。 「はずしてもいいから、どんどん打っていけ!」 って言ってくれた。 時間がたつにつれ、赤いユニフォームが本性を現しはじめた。 両サイドのオーバラーップからセンターリングをあげられてしまうことも 何度かあったが、SBの名良橋さんと服部さんの効果的なディフェンスにより、 失点されることはなかった。 中央でパスを受けたイ・チョンスぃ庁討鮓朕裕擦任・錣垢函 GKと一対一になったがシュートは左ポストに嫌われた。 結果的にはノーゴールだったが、かなり危なかった。 僕ももっとディフェンスに参加していかないと・・・ それからもう、僕らMFもディフェンスをしっぱなしだった。 とりあえず、ハーフタイムまでしのぎ切れば・・・ 後半からはまたニュートラルな状態からだ。 このまま無失点で・・・ ここでホイッスルがなった。 どうにか無失点のままだ。 前半の終盤はほとんどを韓国に支配されていた。 どうにか猛攻をしのぎ切ったという感じだ。 でも守りだけではいつか突破されてしまう・・・ もっと攻めて出ないと・・・ ハーフタイム中、監督は熱くなっていた。 昔ブラジルの黄金時代を築いたサッカーの神様と呼ばれたジーコ監督。 その人が今僕の目の前で話をしてくれている。 僕らが試合に勝てるように・・・ 監督の指示はこうだった。 そしてお前までボールをつないでやる。 それまでは何があっても下がってくるな。 オレ達を信頼してたらできるよな。 」 「秋田さん・・・」 「そうだぞ! ゴール前はオレ達の仕事場だ。 」 「オレ達に任せとけ!」 「楢崎さん、森岡さん、みんな・・・・」 「お前の仕事は、そのボールを得点へつなげることだろ! 誰にも真似できないスルーパスを出してみろ。 オレがゴールへ叩き込んでやるからよ! 分かったな? ゆう。 」 「中山さん・・・」 「オレ達でゴール前まで運ぶんだ。 がんばろうな。 」 「奥先輩、アレックス。 ハイッ!」 「時間無いな。。。 」 電工掲示板をみると、ロスタイムに入ろうとしている。 防戦一方だけど、どうにか失点はまぬがれている。 でもこのままだと、同点のまま。。 サントスがクリアしたボールが飛んできた。 トラップし、そのままドリブルでサイドを駆け上がる。 カウンター気味の攻撃に、焦りだす韓国の選手たち。 ドリブルでハーフウェイラインを越えた。 この瞬間、全てが見えた。 ゴールするまでのボールの軌道が。 ゴール前には、中山さんと奥先輩が走りこんで行く。 攻め続けていたため、上がり目のポジショニングになっていたDF陣が、 二人の動きにあわせて追いかけていく。 そして二人の飛び出しにあわせて、GKも前に飛び出してきた。 それを見計りドリブルをやめ、インフロントでボールを蹴った。 全ての動きがスローモーションになり、歓声も消えていゆく。 碧のキャンバスの上で描かれた美しいボールの軌跡。 前に飛び出していたGKをあざ笑うかのように、 頭上を越えていくループシュート。 ゴールネットを揺らすまで、魅了されてしまっている。 その奇跡のようなシュートに。。。 審判が吹いた笛の音が得点したことを伝えている。。。 そして、タイムアップの合図。 こうして僕らは勝利した。 2003. 8:15 蒼井ゆう - ちょっと、ロムするよぉ。 >亜貴 - - 了解^^>ゆう - 「ふぅ。。。。。 」 PCの画面に浮かんでは消えていく、数々の文字。 どんなに気持ちを込めたとしても、無機質な文字に変わりはなくて。 相手次第でどんな意味にも変わってしまう。。。 もう、どれくらいだろう。 何時間もやっていた気もするし、たいして経ってない気もする。 「どれくらい、伝わってるんだろ。。。 」 電話じゃないから、声の感じで相手の感情を理解することはできないし、 自分の感情も伝えることは難しい。 そばにいるなら、一晩中でも話し聞いてあげるのに。。。 別に話さなくたっていい。 君が眠りにつけるまでそばにいてあげるだけでも。。。 でも、こんな気持ち伝わらないと思う。。。 だって回線越しの無機質な文字の会話だから。 遠く遥か彼方、異国の地で頑張ってる君を、 励ましてあげることさえ出来なくて。。。 ただ、わずかなひとときを一緒に過ごしてるだけ。 たぶん、オレじゃなくてもいんだよね。 不特定多数の中の、その他大勢の中の一人。 消えてしまっても、何も変わらないちっぽけな存在。。。 入れたての珈琲を一口飲んで、またPCの前に戻った。。。。。 - ただいま。 >亜貴 - オレは何がしたいんだろ。。。 さっきから、アドバイスはしてるはず。 でも、なんだろう。 この気持ちは。。。 虚しさ。 切なさ。 うまく言えない。。。 恋とは違う何か。。。 恋愛対象としてじゃなくて。。。。 多分、彼らに対してのヤキモチ。 でも、彼らにはなれないから。 オレはオレだから。。。 - ねぇ、どうしたらいいと思う?>ゆう - 僕らはまた話をはじめた。。。 とある夜の話。 こんな風になることないですか? 2003. 17:57 蒼井ゆう 「ちゃんと迎えにきてくれる? ホントにホントだよ? 置いてきぼりは嫌だからね。 泣かないで、いい子で待ってるから。。。。 」 突然、目を覚ました。 ひどく孤独感につつまれている。 この地球上で一人になってしまった気がして、 急いで窓を開けて耳を澄ましてみる。 かすかに人の声が聞こえた。 「良かった。。。 」 窓から吹きこまれる風が心地いい。 気がつけばずいぶん汗をかいていた。 久しぶりに風邪をひいてしまった。 小学生の頃、熱を出すといつも見ていた夢。 遠い記憶のかけらなのか、妄想なのか。 何も分からない。 ただ、僕が異常に孤独感を感じてしまうことに、 なにか関係があるのかもしれない。 同じ夢。。 あの頃となにひとつ変わっていなかった。。。 何でまた見てしまったのだろう。 今頃になって。。。。。 夢のなかに出てくる僕は、 3歳くらいだったのだろうか。 小さな布団に寝ていた。 天井には小さな小窓。 星たちが瞬いていた。。。 風邪をひいていたのだろうか。 頭がボーっとしていた。 母親は「出かけるね」と言って、 階段を降りて行こうとした。 家には知り合いのおばさんが来るとは言われたけど、 やっぱり寂しさを感じていた。 そしてさっきの言葉を口に出してしまった。。。 いつもここで目が覚める。 あと味の悪い夢。。。 小学校を卒業するくらいには、 もう見なくなっていたのに。。。 やっと慣れ始めた一人暮らし。 家に帰ってきても明かりのついていない部屋。 シンクにポツリポツリと落ちていく、 雫の音だけがこだまする。 BGMに音楽をかけてみたところで、 たいした変わりもなく、 部屋の空気は凍てついたまま。。 広すぎるベットに、しわくちゃのシーツ。 テーブルの上にはタバコと、 飲みかけの珈琲が置いてある。。。。 急に誰かの声を聞きたくなって、 でも誰でもイイわけでもなくて。。。 気がつけば恵理香の番号を押していた。 今、一番声を聞きたい人。。。 あることに気づき、two callで電話を切った。 まだ学校では授業中なはずだから。。。 悪いことしたなぁと思いつつ、 だるい体を抱いてまたベットにもぐりこんだ。 どれくらい眠っていたのだろう。。。 さっきまでの不安がなくなっていた。 何ともいえない安らいだ気持ちになっている。 額に微かな温もりを感じた。 ゆっくりと目をひらいてみる。 ぼやけてうまく見えないけど、 女の人がいるのが解った。。。 誰?」 声に出したはずが、うまく声にならなかった。。。 「ちょっと、熱があるねぇ。 お粥でもつくってあげるから、それ飲んでてね。 」 枕元には汗をかいたグラスにいくつかの氷と スポーツドリンクが入れてあった。 「え、恵理香。。。。 ?」 熱のせいでボケてるのかと思ったけど、 そうでもないらしい。。。 「電話かかってきたから気になって来てみたの。 ほら、サークルにも顔ださなかったし、 授業も休んでたみたいだからさ。。。。 」 「ありがと。。。 」 まさか来てくれるとは思わなかったよ。。。 ココロのどこかでは少し期待してたけど。 まさか、こんなことあるなんて。。。 「あ、恵理香。 学校は。。。 ?」 「友達に頼んできたから大丈夫だよ。 そんなことより、少しは熱さがった?」 額に汗でくっついた髪がかきあげられると、 僕は自然に目を閉じていた。。。 ひんやりとした彼女の手がキモチいい。 コロンっと溶けた氷が音をたてた。 なんでだろ。。。。 瞳から溢れだした涙が、頬をつたってゆく。。。 「ゆう、なに泣いてるん?」 驚いた彼女が涙を拭ってくれた。。。 そっと腕を伸ばした。。。 さらさらの髪が僕の腕を撫でる。 「ど、どうしたんよぉ。 なんかあったの?」 「なんもないよ。 何もないけど。。。。。 」 シャツごしに伝わってくる、鼓動と温もり。。。 「もう少し、もう少しだけ、 このままでいさせて。。。。。 」 優しく背中を撫でてくれている。 そんな小さな優しさにさえ、涙がまた溢れてく。。。 「いいよぉ。 ずっとそばにいてあげる。 」 「アリガト。。。 」 泣きつかれた僕は、恵理香に抱きついたまま眠りについていた。 -fin- おはよぉです。 待ちに待った(?)新作です 笑 人肌恋しい季節になったよね。 しかも熱なんて出したら、 ただでさえ心細くなってしまうのに。 風邪ひかないように気ををつけてね~ stay with me このコトバ大切だよw 2003. 8:37 蒼井ゆう 「はぅ。。。。 」 何でだろ。 こんなに落ち込んでしまっている。 自分でも何故かわかんない。 ホント辛い。。。 どうしたらいんだろ。。。 どんなに考えても、何も変わらなくて。。。 誰かに相談しても、不安は拭いきれなくて。。 部屋に一人でいると。。。。 藍、 こんなとこで寝てたら風邪ひくよ。 ほら、布団敷いてあげたから。 」 聞き覚えのある声。。 けど、誰かわからない。。 顔を見ようとしたけど、ぼやけてて良く見えない。 でもなんだろ。。。 この感覚は。。。 優しく守られてる感じ。。。 「まだ寝てるのかぁ。 今日だけだからな。 特別にだっこして連れてってやるよ。 」 首とひざの裏に手を回されると、 抱き上げられ、布団に運ばれた。 洋服ごしにつたわってくる体温は、 暖かく安心させてくれた。。 さっきまでの不安な気持ちなど、 もう忘れてしまうくらいに。。。 アリガト」 いまだに誰か分からない彼にお礼を言った。 彼が誰かなんてどうでもよかった。 彼なら全てのモノからわたしを守ってくれる。。 そんな気がしていた。。 「お願いがあるんだけど。。。 今夜だけでいいから、ずっと傍にいて。 何をしてくれなくてもいい。 ただ、傍にいてくれるだけでいいから。 」 いつもならこんなセリフは言えない。 心の中で思ったとしても、言葉に出すことは出来ない。 でも、彼になら何でも話せる気がした。 好きな人ってわけでもないけど、 心許せてしまう気がする。 何もかも全て話してしまい。。。 そう、何もかも全て。。。 「いいよ。 ずっと傍にいてあげる。。。。 」 「うん。。。 」 どれくらいの間だろう。 彼にいろんな話をした。 自分の弱さや無力さを感じたときのこと。 孤独におびえた夜のこと。 昨日見た夢のこと。 幼かった頃の思い出話。。。 彼にとってはどうでもいいことのはずなのに、 真剣に聞いてくれた。。。 だから私も夢中になって話していた。 話し疲れて眠ってしまった私。。。 最近、熟睡出来たことなんてなかったのに、 嘘のように眠り続けられた。。。 なんて穏やかな気分なのだろう。。。 不安な気持ちが消えたわけじゃないんだけど、 それよりも、優しい気持ちの方が、 うわまってしまったから。。。 もしかしたら、これは恋なのかもしれない。。。 珈琲の香りで、目を覚ました。 布団から起き上がると、 テーブルの上には珈琲とトーストが、 置かれているのが見える。 あれ、彼がいない。。。 」 彼がいないことに気づき、 名前を呼ぼうとしたんだけど、 聞いていなかった。。。。 ずっと私が話し続けていただけだから、 彼のことは何も知らなかった。。。 どうすればいんだろ。。。 この気持ちは。。。 好きになっちゃったのに。。。。 珈琲カップの近くに一枚のメモが置いてある。。。 To 藍へ コレを君が読む頃には、 僕はこの部屋にいないと思う。 そして、 もう二度と君に会うことはないと思う。 でも、ずっとオレは君の味方だから。 たとえ世界中が敵になったとしても。。。 from ゆう 見慣れたクセのある丸文字。 もっと早く気づけば良かった。。。 「ゆう。。。 」 えっと、こんばんわ。 実はコレ結構前に書きあがってたんだけど、 とある理由でアップしてなかったんですが、 ついにアップすることになりました。 あともう一つ。 コレと stay with me って、 書いてる根源的なモノは同じなんです。 男視線と、女視線。 そんな書き方をしてみました。 ちょっとあたらしぃ試みでした。 2003. 7:51 蒼井ゆう もうすぐ七夕になる。。 こんな噂を聞いたことがある。 七夕の日に好きな人に会うと その人と幸せになれるらしい。。。。 織姫と彦星が一年に一度だけ天の川を渡り、 再び会うことができる日。 そして短冊に願い事を書き、 笹の葉に縛りつけ、願いがかなうように祈る。 そんな行事が行われる日 小学生の頃なら夜空を見上げ、 今年は会えたのかなと考えたりしたけど、 今はもう。。。。 時計の針が午前零時を指している。 もう七夕になってしまった。 今日はバイトも無く学校も休みだ。 いつもと同じ一日の始まり。。。。 ただ一つだけ違っていたこと。 それは。。。 運命を信じていたということ。 もし僕らが結ばれる運命にあるなら、 きっと今日、出会えるはずだと。。。。 たしか去年の七夕も同じことをしたんだ。 でも、自分に負けてしまった。 「これから会えない?」 って、君を誘ってしまったから。 だから今年こそは。。。。。。。。 そして、僕は携帯の電源を切った。。。。 AM11:00 いつもの様に電車に乗り大学に向かった。 学校は休みでも、サークルは休みじゃないから。。 池袋に着くと電車から降りてしまった。 普通ならあと2駅は先にまで乗っているのに。 もしかしたら君と出会えるかもしれないから。 まえに一度だけすれ違ったことがあるんだ。 君の大学がこの駅にあるんだから、 ありえない話じゃないんだけど。 あの時は声さえかけられられなかった。。 あの頃はまだ僕は予備校生で、君は大学生で。 自分が話しかけちゃ行けないような気がした。 楽しそうに周りの子と楽しそうに話していたから。 でも、今なら話せる気がする。 やっと君の隣にたどり着けた気がするから。 PM0:00 サークルの部室についた。 窓を開けて空気の入れ替えをする。 新緑の香りが夏を感じさせる。 焼けつくような太陽の陽射し。 目を閉じれば思い出してしまう。 君と出会った日のことを。 木漏れ日に照らされながら、 楽しそうに先輩たちと話していた。 ひと目みた瞬間から、瞳奪われていた。 澄んだ白い肌に、亜麻色の髪。 まるで春風のような声で、 いつか僕の名前を呼んでくれる事を願った。 その頃はまだ憧れでしかなかった。 まさか僕の隣に来てくれるなんて。。。。。 PM3:00 やっと遅い昼ごはん。。。 いつものようにマックへ。 この時間になると結構空いている。 いつもと同じメニューをいつもと同じ席で食べる。 いつもと同じ風景。。。 そしてまた、ほら。。。。 勉強疲れのため眠ってしまった君。 冷房が寒いのか、時々身震いをしている。 上に着ていたシャツを背中からかけてあげる。 そんな何気ない行為に顔を赤くしてしまう僕。。。 目の前にある君の寝顔。。。。 大人っぽさの中に残る幼さを愛しく思う。 たった今、君の寝顔は僕だけのもの。。。 「ゆう。。。。 」 寝言なのか、僕の名を呼んでいた。 このまま時が止まってほしいと願った。。 君の傍から離れたくないから。 ずっと。。。。 思い出してしまったよ。。。 PM6:00 サークルも終わり帰りの電車に乗る。 二人で何度も見た風景が窓の外に広がっている。 流れていく時の中で変わっていく風景たち。 二人の思い出の場所も、変わってしまっている。 そして二人の関係も。。。。 もう会えないのだろうか。 それとも結ばれる運命にないとか。 どれも僕が信じたくないものばかり。 でもそれが現実なのだろうか。。。 最後にもうひとあがきすることにした。。。 PM11:00 見上げたそれは雲ひとつない夜空だった。 東京では見れないが、 きっと織姫と彦星は出会うことができただろう。 一年に一回しか会えないのと、一生会えないのとは、 どっちが辛いのだろうか。。。 どっちとも辛いには違いないが。。。 もし、ここで会えなかったらもう無理だと思う。 家までおしかけるわけにも行かないから。。。 あくまで偶然の出会いじゃないと。。。 もう一度だけ、出会えるように祈った。。。。。。 PM11:50 小さなカフェにたどり着いた。 君が働いていると言ったバイト先。 もう2年も前の話だからもういないかもしれない。 まだ働いていたとしても、 シフトの関係で休みかもしれない。 でも、もう僕にはこれしか残された場所がないから。。。 ひといきおいてからドアに手をかけた。 ドアが開かない。。。。。 close。。。。 今日は定休日みたいだ。。。。 「はぅ。。。。。 」 もう時間もない。 行く当てもない。。。。。 「はぅ。。。。。 」 駅に向かって歩き出した。。。 PM11:58 駅にたどり着いた。 君が生まれ育った街。 どんな生活を送ってきたのだろう。 そしてどんな生活を送っていくのだろう。 「はぅ。。。。。 」 「・・・・・・・?」 誰か僕を呼んでいる声が聞こえた気がした。 あたりを見渡しても見当たらない。。。 目を閉じて耳を澄ましてみた。。。 「だ~れだ 笑)」 突然、目のまえを手で覆われた。 冷たい手の柔らかい感触。 そして春風のように優しい声。。 高鳴る鼓動。。。 「まだ解んないの・・・・?」 君しか知らないはずの僕のあだ名を呼んでいる。 少しの間、思考回路が止まってしまった。 やっぱり君なの?? 「もしかして真美?!」 手をはなしたかと思うと、僕の前に回りこんできた。 「遅いんだよ。 ずっと待ってたんだからね。。。。 」 そう言い終わると僕の唇を塞いだ。。。 遠くで12時を知らせるチャイムが鳴っている。。。。 7年前の夏。。。 二人が初めて出会った日。。。 ぼくらは現代版 織姫と彦星になったのだろうか。。。。 -fin- 今回は七夕をネタに書いてみました。 どこまでがホントで、どこまでが作り話か分かりますかね 笑) これは、とある人のおかげで書けたんですが。 その節は、ありがとでしたv。 もしかしたらこの噂は本当かもしれません 笑) みなさんがんばってみてください。 ちなみに今年の旧暦の七夕は、 8月4日らしいです 2003. 6:45 蒼井ゆう 「お前ちゃんと飲んでるか~?」 地元の友達と数人で集まって、酒を飲むことにした。 前に集まったのが同窓会をかねた花見だったから、2ヶ月ぶりだね。 でもまさかこんな形で集まるなんて思ってもいなかったよ。 もうバーに入って2時間。 みんないい感じにできあがっている。 「ちょっと外に風に当たってくるわ。 」 「ちゃんと帰ってこいよ(笑)」 「うるせ~。 まだそんなに酔ってねーよ(笑)」 とうとう明日になったんだな。 いろいろ準備してるときは、まだ先のことだなんて思ってたけど、 実際に過ぎた時間を思い返してみると、あっという間だったって事に気づいた。 「明日晴れるといいなぁ。 」 わざわざ梅雨まっさかりの6月を選ばなくても良かっただけど、 やっぱ June bride って言うし、ゆきの誕生日があるからね。 今のとこ夜空には雲ひとつなくて、いくつかの星がきらめいている。 タバコを一つとりだして火をつけた。 はきだした煙が夜のとばりの中へ溶けていく。 突然携帯が鳴り出し、あわててタバコの火を消した。 電話にでるとゆきからだった。 「とうとう明日だね。 ゆうは今何してるの?」 「オレは地元の友達と飲み会 笑) 外に出て休憩しながらタバコ吸ってた。 ゆきはお父さんとお母さんと一緒?」 「ううん。 さっきまでは一緒にいたけど今は自分の部屋。 明日の準備してるんだ。 」 「準備? だって昼間のうちにやり終えたでしょ? おれも手伝ってさ。 」 「えっと、その準備じゃなくて心の準備のほう。 だって、今からもう緊張してきたんだもん。。。。 」 「それはおれも一緒 笑 だから酒でごまかしてるんだよ。 」 「なんだ、ゆうもなんだ 笑) なら、ちょっとだけ安心した。 でもお酒の飲みすぎはだめだよ。 酔っ払いで式に出ないでね 笑)」 「ほどほどにしとくよ。 飲んでもあんま酔えないしさ。 」 たあいのない会話。 いつか、いま過ごしている時間も思い出となって、 君と懐かしがりながら、話せるようになりたいと思う。 特別な記念日だけを思い出すのじゃなくて、 毎日の小さな記念日を思い出せるよるように。 今を大切にしたい。 「ゆき、ちょっと外に出れる?」 「出れるよ。 ちょっと待ってね」 電話越しにゆきの息づかいが聞こえる。 遠くはなれているはずなのに、 すぐ隣にいるような錯覚に陥ってしまいそうになる。 「ふぅ。。。 外出たけど、なんかあるん? もしかして、近くにいるの?!」 「いやいや。 そんなわけないでしょ 笑 空見てみて? 星が綺麗だからさ。 」 「星? あ、ホントだぁ。 なんかロマンティックでしょ 笑 」 「うわぁ。 キザだねぇ。 ゆう 笑 でも、なんか嬉しいなぁ。 実は昔から好きだったんだぁ。 こーゆーロマンティックな事してくれるの。 」 「そうなん? もっと早く言ってくれれば良かったのに 笑 」 「だって。。。。 恥ずかしいでしょ。。。 笑 」 ゆきの笑顔が思い浮かぶ。 そして、また好きなんだと再確認してしまう。 絶対に幸せにするから。。。 心の中でもう一度つぶやいた。 」 「あっ」 「流れ星だぁ!」 「流れ星!」 想い出は突然やってくる。。。。 今回は結婚する直前の二人について書いてみました。 これは、まだ途中のはずなんだけど、 あえて続きを書いてません。 読んでくれる一人一人が、続きを思い描いてみてください。 2003. - 「ふぅ・・・・」 やっと送れたメール。 一日中悩んで送ったのはこの時間。 今日は繭の誕生日。 繭とオレは恋人なんていう関係じゃなくて、普通の友達なんだ。 ただ一つだけ違うとしたら、僕が一方的に好きだって言うこと。 もう何年になるのだろう、こんな関係・・・ 友達に言わせると「友達以上恋人未満」だって言うけど、 彼女がオレを好きだって言う話も聞いたことないし、 オレも告白をしたことはなかった。 だから、何て書いてメールしたらいいのか分からなかったし、 何時ごろ送ればいいのか分かんなかった。 もし本当の恋人だったら、誕生日になった瞬間にメールしたり、 電話しても大丈夫なんだけどさ。 午前零時ジャストに届くように、30秒くらい前にね。 でも実際恋人でもないし、好きだって事をばれるのも困るし・・・ 今までに何度も告白しようと思ったこともあったんだけど、 しなかったって言うより、できなかったんだ。 今までのこの関係を崩すのが怖かったんだ。 あともう一つ訳をあげるとしたら、繭が言ってたって言う一言かな。 これは、オレが直接聞いたわけじゃないんだ。 だから本当かも分からないんだけど。 「20歳まで恋人つくらないつもりなんだぁ。 」 って、言ってたらしいんだ。 何回か「本当なの?」って聞いてみたけど、うまく誤魔化されちゃったんだよね。 だから否定しないんなら信じてみようかなって思って、今に至ってるんだけどさ。 単純なんだよね、オレって。 好きだから信じちゃう。 たとえ嘘だったとしても。 ・・・・・ -メールありがと。 ゆう、よく覚えてたね誕生日。 - 繭からメールの返事がきた。 よく覚えてたねって・・・・ だって好きなんだから仕方ないでしょ・・・・ でも、そう言えないのが辛い。 どれだけ好きなっても、オレは取り巻きの一人以上ではないから・・・・ それでもいいかもしれない。 ただきみのそばに居れたらいい。 ずっと繭のそばで、辛さも嬉しさも分かち合えたら・・・・ ただそれだけでいい・・・ 誰にも譲りたくない。 繭のそばに居るオレのポジションを。 こんな駄文読んでくださってありがとうございます。 これは今日一日かけて書いたものなんですが・・・ どうでした? こんな風に思ったこととかありますかね? 少し誇張して書いてある部分もありますが・・・ こんな風に思えたらいなぁって思ってもらえたら幸いです。 2003. 1:47 蒼井ゆう.

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ハングルの文字数はたった24文字!ハングルは簡単に覚えられる表でハングルをマスターしよう

僕 の 目 に は 君 しか 見え ない 韓国 語

すべての情報源• 総合的な情報源• 研究社 新英和中辞典 17• 研究社 新和英中辞典 23• Weblio Email例文集 41• Weblio英語基本例文集 13• 浜島書店 Catch a Wave 124• Weblioビジネス英文メールテンプレート文例集 2• 英語ことわざ教訓辞典 1• Eゲイト英和辞典 15• 英語論文検索例文集 32• 専門的な情報源• 研究社 英和コンピューター用語辞典 2• 斎藤和英大辞典 30• 科学技術論文動詞集 1• 日本語WordNet 168• コンピューター用語辞典 43• EDR日英対訳辞書 151• Tanaka Corpus 66• 日本法令外国語訳データベースシステム 657• FreeBSD 29• Gentoo Linux 24• JM 61• NetBeans 40• PEAR 43• Python 51• XFree86 32• Wikipedia日英京都関連文書対訳コーパス 2178• 京大-NICT 日英中基本文データ 2• 官公庁発表資料• 金融庁 744• 財務省 371• 特許庁 1008• 特許庁 40637• 経済産業省 1202• 厚生労働省 151• 書籍・作品• Arthur Conan Doyle『ブルー・カーバンクル』 1• Translation by Robert E. Smith『マルチン・ルターの小信仰問答書』 1• Thorstein Veblen『ワークマンシップの本能と労働の煩わしさ』 1• Arthur Conan Doyle『ボヘミアの醜聞』 4• Hans Christian Andersen『絵のない絵本』 1• Arthur Conan Doyle『悪魔の足』 2• Ian Johnston『科学のカリキュラムで創造説?』 3• JULES VERNE『80日間世界一周』 2• Maurice Leblanc『アルセーヌ・ルパンの逮捕』 2• Virginia Woolf『ラピンとラピノヴァ』 1• James Matthew Barrie『ケンジントン公園のピーターパン』 3• Arthur Conan Doyle『チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン』 1• Eric S. Raymond『ノウアスフィアの開墾』 6• Andrew Lang『トロイア物語:都市の略奪者ユリシーズ』 2• Charles Dickens『奇妙な依頼人』 2• Frank Baum『オズの魔法使い』 1• Landor『カール・マルクス Interview』 2• Robert Louis Stevenson『ジキルとハイド』 4• Wells『タイムマシン』 4• Thomas a Kempis『キリストにならいて』 2• O Henry『最後の一枚の葉』 1• Scott Fitzgerald『グレイト・ギャツビー』 4• Ambrose Bierce『空飛ぶ騎兵』 1• O Henry『警官と賛美歌』 1• Electronic Frontier Foundation『DESのクラック:暗号研究と盗聴政策、チップ設計の秘密』 5• LEWIS CARROLL『鏡の国のアリス』 1• James Joyce『二人の色男』 2• James Joyce『恩寵』 1• James Joyce『遭遇』 1• James Joyce『死者たち』 1• James Joyce『下宿屋』 1• James Joyce『レースの後に』 1• James Joyce『痛ましい事件』 1• Arthur Conan Doyle『シャーロック・ホームズの冒険』 7• Ian Johnston『進化の手短かな証明』 1• John Stuart Mill『自由について』 10• John Tyndall『英国科学協会ベルファースト総会での演説』 7• Thorstein Veblen『所有権の起源』 4• Robert Louis Stevenson『宝島』 7• James Matthew Barrie『ピーターパンとウェンディ』 3• Edgar Allan Poe『約束』 2• Lawrence『馬商の娘』 1• Lawrence『プロシア士官』 1• Gilbert K. Chesterton『釣り人の習慣』 1• Chesterton『少年の心』 2• Melville Davisson Post『罪体』 3• Shakespeare『ヴェニスの商人』 1• Michael Faraday『ロウソクの科学』 3• 電網聖書• 使徒行伝 2• ヘブライ人への手紙 1• ルカによる福音書 1• マルコによる福音書 1• マタイによる福音書 2.

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僕 の 目 に は 君 しか 見え ない 韓国 語

ムスカさんの生家に長く保存されていた古文書とその解読をした資料、僕が祖母から聞いた話と伝説を照らし合わせて作った資料と父が集めた歴史書、パズーの父親が遺した手記と写真。 キッチンの床に広げるようなものではないが、他に使える場所はないので致し方ない。 ドーラの船長室を借りようかと考えたのだけれど、いくら豪胆な女海賊とはいえ夜はちゃんと眠りたいだろうと遠慮した形だ。 三人全員が手隙なのは、今の所夜だけなのだ。 主に 料理番 ぼく の都合である。 「古文書によると、ラピュタの 王 ・ 城 ・ はラピュタ人が地上に立った時代に封印されたのだと記されている。 ここだ」 ムスカさんが古く黄ばんだ紙に綴られたラピュタ文字を指差して、とんとんとつつく。 いくつかの単語は教えてもらっていたけれど、さすがにわからない。 僕とパズーは、さっさとムスカさんが解読したほうの現代語訳に視線をやった。 「その詳しい方法については、この書にはない。 そもそもこの古文書は、ラピュタ人が地上に降りて数世代経てから書かれたものではないかと私は推測している」 「つまり、これを書いた人も浮遊島を見たことはなく、家族や縁戚から聞いていただけということだね」 僕が頷いて言うと、ムスカさんは別の文献を広げた。 「同じ作者が記したと思われるものだ。 内容は日記のようなものでね、浮遊島にいたというような記述はない。 他にも別の作者が書いたいくつか古い文献はあるが、どれも随分あとの時代のもののようだ」 「……ラピュタにいた人々は、何も残そうとしなかったの?」 パズーが首を傾げて問う。 僕は唸り、ムスカさんは口を歪めた。 「意図せずして、失伝してしまったのではないだろうか」 率直に自分の意見を述べて、僕は唇をなめた。 「それまで浮遊島で暮らしていた人が、いきなり地上に降りれば、生活基盤を整えるのも苦労が絶えないと思う。 地上にも人がいたのなら、争いもあったかもしれない。 そういう混乱があって、正しい知識を持つ人が亡くなり、記録の価値がわからなくなって、朽ちてしまった」 古文書の作者の日記を見て、それから無言でいるムスカさんを見上げた。 「パロ家の祖先は賢明な人だったんだろう。 誰かが残さなきゃいけないと思って、沢山の人に話を聞いてこれを書いたのではないかな」 口語伝しか残っていないトエル家とはえらい違いである。 ……さすがにこれは言えないけれども。 パズーがきらきらとした顔で声をはずませる。 「ロミールさんの祖先はすごい人だったんだね!」 真っ直ぐに褒められたムスカさんは、照れくさそうに顔を横にそらした。 それからとりなすように咳払いをして、眼鏡を押し上げる。 「パズーくんの父君は浮遊島の目撃者だが、その時の状況は聞いているかね? どのような場所で、どの程度の高度だったか、など」 パズーが飛行士の手記のページをめくって、「ここ」と広げて見せてくれる。 「父さんの推測では、偏西風に乗って回遊しているんじゃないかって。 僕もそう思う。 一定の場所に留まっていないから、簡単に見つからなかったんじゃないかな?」 手記には飛行士が当時飛んでいた高度と場所が記され、偏西風の流れが簡単な地図に書き込まれている。 残念ながら気象系の知識に乏しい僕ではよくわからない。 しかしムスカさんはパズーの家でちらりと見て以来、この記録にはとても興味があるようで、いくつかパズーに質問しては納得したように頷いている。 パズーもパズーで、淀みなく答えていくのがすごい。 「……なるほど。 ラピュタの封印とは巨大な積乱雲か」 二人の間でしばし話し合いが行われ、ムスカさんがそう結論づけると、パズーも「きっとそうだよ!」と笑って頷いた。 「だが、積乱雲に突っ込むなど自殺行為もいいところ……君の父君はよく無事だったな」 「 雲の中 竜の巣 を抜けたら、その中心にラピュタがあったんだって。 父さんの乗っていた二人乗りの飛行船は逆風になびくことができるから、それで上手く雲を抜けられたんだって言ってたよ」 ……なんだろうこの置いてきぼり感。 ちょっとさみしい。 そう思ったのが伝わったのか、ムスカさんがはっとしたような顔で僕の方へ視線をよこした。 「リュシー、封印を解く方法に心当たりはあるかね? 聖なる光を取り戻した時のような呪文だ」 うむ、僕も仲間に入れてくれてありがとう! 張り切って答えるよ。 「口語伝では婉曲に呪文が伝わっている。 候補はいくつかあるけど、組み合わせと効果を考えて一つに絞れるよ。 「姿を現せ」という意味で、詩などには使われていないから飛行石を操る特別な言葉の一種であることは間違いない」 祖母いわく、「失せ物探しのおまじない」だ。 これだけ聞くと民間伝承にしか聞こえないが、祖母が教えてくれた現代語訳の言い回しが仰々しいのである。 詩に似たような意味の言葉はあるが、そちらはもっと柔らかい表現をしている。 ムスカさんは古文書のラピュタ文字をなぞりながら「おそらくそれで合っているだろう」と頷いた。 「遠く離れたティディス要塞で、呪文に機械兵が反応したところを踏まえると、軽率に唱えるわけにもいかない。 積乱雲が近づいたら試すことになるだろうね」 「えーと、つまり積乱雲はラピュタが作り出しているってこと……?」 パズーが信じられないとばかりに目を見開いた。 「不可能ではないと思うよ……ラピュタの技術は、少なく見積もっても千年先をいっている」 僕は服の上から飛行石をいじって言い漏らす。 この石ひとつで、どれだけの技術が詰まっているのか。 しんみりとした沈黙が何秒か続いた。 僕と同様、パズーもムスカさんも古代人の生活と技術を想像したのだと思う。 「明日にでも、巨大な積乱雲を見つけたらすぐ知らせるように周知しなくてはな」 ムスカさんがそう言って広げた資料を片付け始めた。 「今日はここまでにしておこう」 僕とパズーは頷いて、本やメモをまとめた。 僕が飛行船から飛び降りる際に持ち出したトランクケースにそれらを入れて、片隅に置いておく。 海賊たちが集う船室に置くのはどうも不安なので、僕がキッチンを綺麗にしてからはここに置くことにしたのだ。 緊張の糸が切れたパズーが眠そうにあくびをして、首を左右にひねる。 三人でキッチンを出ると、夜風が冷たく吹いていた。 身震いをして、デッキを歩き船室へ向かう。 三人も増えたことで寝床が足りず、基本的に僕たちは床に雑魚寝だが、文句は言えない。 パズーは見張りがあるとのことで、そのまま船体上部につながる梯子を登っていった。 ** 明けて翌日。 食料と燃料の補給のため、海賊船タイガーモス号は交易の町近郊で停泊する準備に入った。 僕たちが落ちた炭鉱の町からは、追手を警戒してすぐに離れたので、補給は出来なかったのだ。 いきなり三人も乗員が増えたことに加え、目的地がどこにあるかわからない浮遊島だ。 備蓄は多いに越したことはない。 船員も大食いばかりだし。 この航行計画については、僕たちが海賊船に乗ることが確定した時点で決められたものだった。 そんなわけで、母船タイガーモス号から、フラップターという小型機が三機飛び立った。 そして僕はデッキの手すりに寄りかかって、ムスカさんとそれを見送っている。 当然ながら、僕とムスカさんは追われている身の上なので町で買い物など出来ない。 特に人相が知れ渡っているであろうムスカさんは、軍人や役人と顔を合わせないように気をつけねばならない。 諜報部にいた本人がそう言うのだから、真実味が増すものだ。 フラップターに乗った船員がひらひらと手を振って、降下していく。 虫のように羽ばたきながら安定飛行するあの乗り物、僕はまだ乗ったことがない。 乗ってみたいとは思うが、なかなか機会がないのだ。 母船はこのまま人目につかないような場所を選んで一旦地上へ降りるので、残った船員もばたばたと忙しそうに走り回っている。 僕も、そろそろ本日三度目の食事の用意を始めなければならない。 まだ正午前で三度目の食事の用意、自分で考えながら意味がわからないが、この海賊船ではこれが常識なのである。 常識とは一体。 ムスカさんが船員に小突かれて「働けとうへんぼく!」と暴言を吐かれているのを横目に、僕はそそくさとキッチンへ入った。 そして僕は落下している。 うっそだろ。 僕、この短い期間で落ち過ぎじゃない? 数秒前のことである。 買い出し班が帰ってきて、再び空の上に戻り、揃って食事をしたあと。 洗い物をキッチンへ運び込む作業をしていた時、船が大きく揺れた。 デッキの手すりを掴んで体を支えた僕が見たのは、手伝ってくれていたパズーの足がもつれ、宙に放り出されているところだった。 ものすごい速さで思考が回ったんだと思う。 僕は手すりの下をくぐって身を乗り出しながら大声を上げた。 「パズーが落ちた! 追いかける!」 声に反応して操舵室のドアの開く音が聞こえたが、その時には僕はすでにパズーを追いかけて飛び降りていた。 船体を蹴って加速し、頭から落ちるパズーの足をどうにか掴んで引き寄せる。 上で「敵襲!」と叫ぶ海賊たちの声と罵声。 下から吹き上げてくる風圧の中、腕を掴み合ったパズーが「飛行艇だ!」と叫んだ。 これが僕とムスカさんに向けての追手なのか、ドーラ一家に対する報復なのかは現段階では不明だ。 考えている間に雲を突き抜け、地面がみるみるうちに近づいてくる。 地面に叩きつけられる恐怖で体が震えた。 ムスカさんを連れて飛行船から飛び降りた時は、間もなく気を失ったからなぁ……ムスカさんが手を離さないでくれて本当に良かった。 視界の端で揺れていた飛行石の奥が光り、優しく体が浮き上がる。 安堵の息をついて、僕は逆側の手もパズーの方へ伸ばした。 今僕から離れれば、パズーは落ちてしまう。 パズーは意図を汲み取ってくれて、向かい合って両手を繋いだ。 「……すごい。 あの時、リュシー達はこうやって浮かんでいたんだね」 パズーはキラキラとした目で飛行石を見つめている。 え、いまそこ? と僕が戸惑っている間に、彼はきりっと顔を改めた。 「飛行艇は一機だけだったし、距離もあった。 タイガーモス号は、たぶん逃げ切れると思う」 「あとは僕たちがどうやって船に戻るか、か……」 僕はそう返したが、心臓はこれまでに無いほど早鐘を打っていた。 あの瞬間、僕がとっさに飛び出していなければパズーは死んでいた。 地面に足をついたパズーはぶんぶんと繋いだ手を振って「ありがとう、助かった」などと笑うが、笑い事ではない。 だが、彼は彼の意思でこの冒険に踏み出したのだから、僕が謝罪をするのも違うだろう。 僕は「どういたしまして、無事で良かった」と言うしかなかった。 飛行石を丁寧に服の下にしまい込む。 買い出しをした町を発ってから、食事の時間を挟んでいるので、大きな町からは距離があるはずだ。 潮の匂いがするし、上から海が見えたから、もう少し遅かったら海に放り出されていたかもしれない。 そう思うとなかなかに幸運ではあった。 だが、どうやら人里はなく、人家や畑のようなものは周囲にはなかった。 下りたところは草原で、草が腰を超えるあたりまで伸び、身動きが取りづらい。 「……パズー、今何を持ってる?」 僕はそう問いかけながら、自分自身の所持品もまさぐった。 腰のベルトにつけた小さな革の鞄は、生家から持ち出してきたものである。 もともとは狩りの時に使っていた小道具入れだ。 これに携帯ナイフと焼き締めたクッキー、傷に塗る軟膏や少量のお金などを突っ込んである。 万一を考えてのことだったけど、本当にこんなことになるとは思わなかった。 服装は買い出し班が調達してくれた子供サイズのショートマントを試しに着けて動いていたから、これは不幸中の幸いだろうか。 パズーも同じタイプのものを身に着けている。 他に、二人揃って飛行用のゴーグルを頭に乗せていた。 「さっき、リュシーにもらったおやつと……」 パズーは言いながらごそごそとポケットをまさぐり、肩から斜めに掛けていた鞄を覗き込んで「ロープ、カンテラ、 火種 マッチ ……」と羅列する。 正直僕より準備がいい。 そうして一通り挙げたのち、「あ」と思い出したように声を上げてかがみ込むと、ズボンをめくりあげた。 「ドーラに言われて、ここにナイフを仕込んだんだ」 ……海賊の教育って恐いわ……。 ひとまず互いの所持品を確認して、僕たちは長い草に隠れるようにしゃがんだ。 気休め程度だけれど、やらないよりはいいだろう。 「飛行艇は一機だけだって言ってたね」 「うん。 見た感じ、中型くらいだった。 僕、目は良いほうだよ。 タイガーモス号はすぐに速度を上げたから、撒けると思う」 パズーの答えに僕はそっと空を見上げた。 雲が邪魔で見えないのが口惜しい。 「飛行艇は十中八九、軍の奴らだろうね。 ドーラ一家を狙ったのか、僕とロミールが乗っているのがバレたのかはわからないけど」 「僕たちを探しにくると思う?」 「落ちたところを見られたかもしれないから、用心したいかな」 いかんせん、僕の容姿はすでに把握されているのだ。 子供が落ちた、というだけでも疑うには十分だろう。 ムスカさんは飛行石やラピュタのことをあまり要塞の将軍には話さなかったようだけれど、所属していた諜報部には詳細な情報を渡していたらしい。 ラピュタが古い時代の世界の覇者であり、その兵器が浮遊島にあるのだということは知られているという。 それが海賊や、ムスカさん個人の手に渡るかもしれないと考えていることだろう。 「政府は今ごろ、躍起になっているに違いない」とはムスカさんの言である。 飛行石を持っている僕は、どうしたって力のない子供だから、海賊船から離れたことを知られてしまえば、早々に確保へ動くことは想像に難くない。 「どうするリュシー? このあたりに隠れて フラップター 迎え を待つ?」 パズーはそう提案してくれたが、僕は首を横に振った。 「飛行艇がここに着陸するのが先か、迎えが来るのが先かになる。 危険過ぎる賭けだ。 移動しよう」 「わかった」 素直に頷いてくれたパズーに頷き返し、僕は飛行石を慎重に手で覆いながら取り出した。 淡く光る白い光は、すぅと空を指して覆った僕の指で止まる。 その方角を確認して、石を素早く服の下に戻した。 「急ごう、東に進む」 船の進路は海賊船に乗っていた全員が知っていることだ。 闇雲な方向へ逃げ惑うより、探してくれるであろう船員と出会える可能性は高い。 僕が前、パズーが後ろでがさがさと草の中を小走りに進む。 痕跡が残ってしまうが、あちらには 諜報員 プロ がいる、偽装する作業は時間を食うだけで無駄になる。 一時間ほど進んだ頃、急に視界がひらけた。 胸を超える高さまである草が途切れて光が差し、眩しさに目を細める。 足を止めた僕の後ろからパズーが横に並んで、「わぁ」と声を上げた。 「海だ……!」 美しい景色だった。 水平線を堺に広がる 青 あお と 碧 あお。 大きな雲が塗りつぶすようにして鎮座し、その周囲を小さな雲の欠片が流れていく。 潮風が長く伸びた周りの草を揺らし、僕らの髪で遊びマントをなびかせた。 崖の上だ。 下を見ると、岩壁が数メートル下の海まで続いている。 僕は慌ててパズーの手を掴み後ろへ引っ張って草の中に引きずり込んだ。 「っわ、なに!?」 しぃと指を立ててなだめる。 「ここで見つかると飛び降りるしか無いから、もう少し内側に入ってから海岸線に沿って移動しよう」 来た道を少し戻って、ひとまず僕らは南へ方向を変えた。 左手に海岸線を見ながら、草原を進む。 「パズー、あの雲さ……」 「うん、きっとラピュタだ」 後ろから聞こえたのはきっぱりとした声だった。 大きな積乱雲が上空に浮かんでいる。 船にいた時はわからなかったが、下から見ると一目瞭然だった。 飛行石を取り出して確認したい衝動に駆られたが、今そんなことをすればそれこそ追手に見つかりかねない。 「でも、僕とロミールさんが予測していた地点よりだいぶ近い。 偏西風に乗っているなら、もっと東だ」 パズーの言葉に、僕は服の上から飛行石を握った。 「飛行石に向かってきている」 「リュシーを迎えに来たんじゃないかな」 僕が呟くと、パズーが朗らかに言った。 「きっと、ラピュタが君とロミールさんを迎えに来たんだ」 足を進めながら、僕はパズーに見えもしないのに頷いた。 機械的 システマチック に動いている浮遊島だけれど、そこに感情を乗せるならきっとそうだと思いたい。 右手から声と足音が遠く響いてきていた。 僕がなにか言うよりも早く、パズーが「軍隊だ」と告げる。 僕は一度立ち止まって、パズーが示す方向に目を眇めた。 草が揺れ動くばかりで、よくわからない。 「見えるの?」 「うん。 十人はいないけど、追いつかれたらまずい」 手を庇代わりにしていたパズーはそう答えて、今度はくるりと体を海の方へ向け空を見上げた。 「タイガーモス号も、フラップターも見えない」 パズーがそう言うならそうなのだろう。 彼は本当に目がいい。 周囲には隠れられるような場所はない。 岸壁まで行って飛び降りるという手もあるが、それで見つかったら今度こそ逃げ場はなくなる。 「パズー、演技力に自信はある?」 「へ?」 ぽかんとしたパズーの顔はすごく面白かった。

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