盤上の向日葵 ネタバレ。 【あらすじ・見どころ】「盤上の向日葵」/柚月裕子

千葉雄大ドラマ「盤上の向日葵」のあらすじとキャストは誰なの?

盤上の向日葵 ネタバレ

「盤上の向日葵」のあらすじは? 「盤上の向日葵」がドラマになるのか~。 読み終わっても数日するとまた読み返したくなり、すっかり愛読書に。 どんな風になるのか楽しみだ。 多分、録画予約で後でDVDに移すことにはなるが — 川村亜由美 ヘッダー、アイコンは平家駒音作 akgaigo 柚月裕子の人気小説「盤上の向日葵」がドラマになります。 NHKで9月から放送が始まって、全4話です。 「盤上の向日葵」はいったいどんな物語なのかあらすじを調べてみました。 実業界たちに人気のある天才棋士は本当に殺人をしたんでしょうか!? 埼玉県の天木山山中で白骨死体が発見されました。 遺留品に初代菊水月作が見つかって、刑事の石破と、プロ棋士を目指していたまだ新米刑事の佐野の2人がこの白骨死体事件の捜査をはじめます。 石破と佐野の2人が捜査をはじめてから4ヶ月が経ちました。 まだ寒い山形県の天童市に2人は行きます。 行き先は、将棋界だけではなく日本中から注目されている竜昇戦会場でした。 いったい誰が殺人をしたのか気になる将棋のミステリーの物語です! ドラマ「盤上の向日葵」のキャストは誰なの? 千葉雄大、異端の棋士に!「盤上の向日葵」でNHK連ドラ初主演(シネマトゥデイ) — クマもん monkichibooboo ドラマ「盤上の向日葵」で主演を務めるのが俳優の千葉雄大です! 千葉雄大がNHKで主演を務めるのはこのドラマが初めてでした。 千葉雄大が棋士役でその他の出演者について調べてみました。 山で白骨死体が発見された事件を担当する2人の刑事を演じるのが大友康平と蓮沸美沙子です。 改めて、千葉雄大とはどういう人物なのか調査してみました。 まず、千葉雄大のプロフィールや経歴、略歴についてです。 名前:千葉雄大 生年月日:1989年3月9日 年齢:30歳 身長:173cm 出身地:宮城県 職業:俳優、モデル、タレント、司会者 「Toppaのモデルオーディション」で2007年にでモデルに選ばれます。 この時は大学生で、スターバックスでアルバイトをしていたそうです。 「CHOKi CHOKi」でモデル活動をしていた頃に、雑誌で千葉雄大を見た芸能事務所の人に声をかけられます。 現在も千葉雄大はジャパン・ミュージックエンターテインメントに所属しています。 事務所に入ってすぐ「天装戦隊ゴセイジャー」に出演します。 モデルやドラマだけではなく、バラエティにも多数出演をしていて、30歳になった現在も変わらず「かわいい」と言われていますね。 ドラマ「盤上の向日葵」の評判はどうなの? 盤上の向日葵 将棋に人生をかけた男とそれを見届けた男の話 白骨死体と効果な駒が見つかる 普通に楽しく読めたけど、ふつう オチは予想外の展開ですきな展開 — そこらの石 yuuuuuuuuukaman 盤上の向日葵 個人的には ジャニーズ主演でも 見たかったけど、 千葉雄大君ならやってくれるはず。 千葉雄大君よろしくお願いします。 — ヨウ914 nakasun830 毎回、「どんな展開になるんだろう?」と予想しながら見れそうです! 「千葉雄大が出ているから見る」と言う方もたくさんいました。 まとめ 今回は、「千葉雄大ドラマ「盤上の向日葵」のあらすじとキャストは誰なの?」と題しまして、「盤上の向日葵」のあらすじについてと、キャストはいったい誰なのか?という事について迫ってみましたが、いかがだったでしょうか? ドラマ「盤上の向日葵」がNHKで9月8日の日曜日の夜10:00〜スタートします! 主演は俳優の千葉雄大で刑事役には大友康平と蓮沸美沙子が出演をします。 誰が犯人なのかを予想しながらドラマを見たいと思います。 それでは、今回はここまでにさせて頂きます。 最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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【ネタバレ有】盤上の向日葵|全話あらすじ感想・登場人物(キャスト)原作

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Posted by ブクログ 2020年01月20日 将棋界を舞台としたミステリ。 「孤狼の血」を読んだときも思いましたが、柚月さんが描く男性像は実に泥臭くてリアル。 異性の女性作家さんが描いたとは思えなくて、あらためて作家さんを確認するとひっくり返りそうになります(笑) 今作は将棋界を舞台にしているだけあって、将棋の対局シーンや将棋用語が随所に出て きます。 ほぼ知識ゼロの私でしたが、多少すっ飛ばすところはあっても、面白く読めました。 でも、やっぱり将棋の知識があればあるほど、面白く読めるかとは思います。 ミステリ展開は秀逸。 プロ棋士視点の過去の時系列と、若手刑事視点の現在の時系列が同時進行で描く構成になっており、過去と現在のキーワードが一致にしていくにつれ、真相に近づく実感を覚えつつも、同時にまた謎に引きこまれる、というヒリヒリした展開が続きます。 さすが柚月作品というべきか、ストーリー構成が見事。 オチが読めそうで読めず、最後までグイグイ惹きつけられました。 正直、理不尽でやるせない結末でしたが、読後、清々しさも意外と残るかと思います。 ネタバレ Posted by ブクログ 2020年01月13日 僕は将棋がよくわからないので、棋譜をたどるような記述(それぞれの対局の将棋としてのスリリングさ)は味わえなかったのだけど、その分を流し読みにしたとしても、この作品が読者を引きずり込む力にはいささかも瑕疵にならない用に感じます。 石破・佐野コンビの「初代菊水月」を追いかけるシーンは、どこでどう収まり よくつながるのかをワクワクしながら読みました。 そうか、最後はそういうことだったんだ…とわかった時は、上条桂介が直接に殺人に関わっているかどうかがとても気になっていたので、なんだかホッとしたような気がします…まあ、教唆犯にはなるのでしょうが。 最後のシーンは痛ましい限りだけれど、そういう選択をする心理状態というのが少し分かる気もするので、これはこれで仕方がない結末だったのかな、と思います。 長編ですが、今朝から読み始めて夕方には読み終わってしまうという、めちゃめちゃ引きずり込まれの作品でした!• ネタバレ Posted by ブクログ 2020年01月12日 柚月裕子先生の名作と言われている作品 蟻の菜園という柚月先生の作品を読んで柚月先生に興味を持ちました どうも柚月先生といえば「盤上の向日葵」という事のようなのでこちらも読んでみましたが、、、なるほど面白い作品でした 本作の線はざっくりと二本あったかなと 一本は主役と言っても良い将棋の天才棋士視点の 線 もう一本は刑事たち視点の線 天才棋士がタイトルをかけた勝負に挑むところから 通常は奨励会というところに参加しないと将棋のプロ棋士にはなれないらしい が、この棋士はITベンチャー社長で金持ちになった後に奨励会をすっ飛ばしてプロ棋士になったという異端 それがあれよあれよと当代随一的な棋士を相手にタイトルをとるかも知れないというところで昨今の藤井聡太棋士のブームのような状態 その一戦を刑事たちも見ている 山中から遺体が出て、その遺体と一緒に相当な名品である将棋の駒が出てきたという 作品の時間軸は一気に戻り、刑事視点の線は捜査開始時点に 出てきた将棋の駒はこの世に7つしかない駒で、そのうちの6つまでは所在が分かったので残り1つの駒のルーツを探すという捜査を進めていた そしてもう一方の線である異端のプロ騎士視点の線 こちらは更に遡り、この異端児が子供時代まで時間軸が戻る 異端児は長野県諏訪の父子家庭で育ったが、ほとんどネグレクトのような状態 ひょんな事からお爺さんと出会い、そのお爺さんから良くしてもらいつつ将棋も学んでいった 元々はお爺さんがゴミとして出していた将棋雑誌を異端児が抜き取っていた事を起因として出会っていたから、異端児が将棋好きという事は分かっていた が、お爺さんはすぐにこの異端児に異才に気付く ネグレクト状態からも開放したいと画策するが上手く行かない いつしか将棋もやらなくなったのかな そんなこんなで時は過ぎ、、、異端児は中学生になり高校生になり大学生に 大学は東大に合格 さすがは異端児である その時、お爺さんはもう生命が長くない状態 自分の子供以上に目をかけ手をかけてきた異端児にあるモノを譲っておこうと出してきたのが、例の将棋の名駒 駒の所有者はお爺さんから異端児に渡ったのだった 異端児は東京での生活を始める 東京大学将棋研究会的なところで勝負をしてみるが、スルッと勝利 元々入会する気もなかったが、相手になるとかどうというよりも真剣勝負ではないヌルさを感じて、やはり入会せず 街を歩いていてふと見ると将棋センター?将棋道場?的なモノが、、、異端児はフラフラと入ってそれなりの実力を持った人と勝負して勝利 そんなところにしばらく姿を消していた伝説の真剣師が姿を見せ、流れで異端児と行動をともにする事に 場所を変え、そこの常連さんと異端児が真剣勝負をする事に 真剣師はその勝負で異端児が勝つ方に賭けるが、異端児は敗北して損をした その帰りに「あの一手で負けた」と言われる 勝ちを取りに攻めれば勝てたのに、安全を優先した守りの一手を選択してしまっていたのだった そしてそれは異端児自身も分かっていた 時は流れ真剣師がまた異端児の前に現れ、二人で真剣の旅に出る事に そこで異端児はまんまと例の名駒の所有権を取られてしまう ただ、名駒の所有権は移動したが、異端児は後々お金をためて名駒の所有権を取り戻す 刑事の方は引き続いて名駒の持ち主を探していたが、ついに諏訪のお爺さんまで辿り着く お爺さんの奥さんは老人ホームのようなところに入っていた そこで刑事がハナシを聞く事でついに名駒が異端児のモノになった事を把握 異端児は大学卒業後、外資系の会社に入ってお金を貯める 既述だが、その貯めたお金で名駒を買い戻す その後、ITベンチャーの会社を立ち上げ成功 その頃、ネグレクトの父親が異端児の元を訪ねて来て金の無心をするようになる 成功した事で居場所が父親にバレてしまったのだ そして同時期に名駒で痛い目にあった真剣師も異端児の元を訪ねてくるようになる こちらは見るからに死相が見える風体だった こちらも金を求めてではあるが、無心ではなく、将棋の勝負をしてその勝ち分をもらっていく感じだった 異端児はもう将棋はほぼやっていなかったので当初は連戦連敗 死相は浮かんでいても腕は衰えていなかった 異端児には父親の存在に困っていた 金をせびられるくらいは何でもなかったが、自分の会社に汚い姿で現れる事で社内での噂などに困っていたのだ 異端児は父親に3000万を渡してこれで終わりにしようと提案 口約束では、父親がそんな約束を守るはずがないので、正式文書にして約束を取り交わそうとしたが父親が逃亡を図る そこで異端児は父親を捕らえ殴り殺さんばかりに殴る そこで父親から異端児の異端の血を明かされる 父親は本当の父親ではなかった 母親の兄が本当の父親で近親相姦で生まれたのが異端児だった その家系では昔から外の血を入れたがらず、近親相姦が何度かあったとの事だが、そのせいか才能に恵まれた人物も多かったが自殺をする人間も多い家系だったという 実際、父も母も自殺していた 事実を知って異端児は放心状態 そんなところに真剣師からの提案 「お前、誰か消してほしいヤツいないか?」 最初は流した異端児だったが、結局は父親の殺害を真剣師に頼む しばらくして真剣師から「成功した」の連絡 真剣師の最後の願いという事でなんとかいう山の上へ 真剣師はその山の付近に女性と住んでいた事があり、その頃が人生で一番良い時期だったのだ 死んだらこの山に埋めてほしい、死後はこの山から女性と暮らした思い出のある地区を眺めていたいと思っていたのだ 真剣師と異端児は山頂で真剣勝負を行う事に もちろん使うのは例の名駒 真剣師の願いは「オレが勝ったらオレを殺してこの山に埋めてくれ」というモノだった 覚醒剤を打たなければ真剣勝負もできないというような状態だったのだ 勝負は真剣師の負け 二歩という基本的な反則で負けた その後、真剣師は自身の身体にナイフを突きつけて自殺 異端児はそのまま真剣師を山中に埋め、餞別とばかりに名駒と一緒に埋めた ここで冒頭の異端児のタイトルをかけた一戦にシーンが戻る 刑事側は既に山中に埋まっていたのが真剣師である事や、名駒の最終保持者が異端児である事を把握していた 有名人相手だけに警察側も慎重だったが、一定の証拠が出てきた事で異端児に事情を聞く事を決定していた 世紀の一戦終了後に任意同行をかける為に勝負の場に来ていた 世紀の一戦は異端児の持ち時間が圧倒的に長く、異端児有利の状態だったが、その有利もあっという間に無くなる ここという手が見えた時には盤上に向日葵が見えるので、それを待っていたという感じ 最終盤で向日葵が見えたのでその一手を指す が、それは二歩だった 反則で即敗北になる 異端児は次の日の朝一の新幹線で東京に帰る 警察も一緒に新幹線に乗った 東京駅についたところで確保という手はず 刑事は手はず通りに東京駅で異端児に声をかける 異端児が入ってきた新幹線に身を投げるところがラストシーン なんですかね 引き込まれるように読みましたね 柚月先生の代表作と言われているだけあって素晴らしい作品だったと思います 自分も小さい頃は将棋を少しやっていたのですが、ゲームの一種としてやっていたレベルだったので、この作品に出てくるような深いハナシは思念が及ばない部分だったのですが、懐かしくなり詰将棋のゲームアプリをDLしてやっていますw 詰将棋の本も買ってみようかと思っているところです まぁとにかく良い作品でした 文句なく星5をつけました• ネタバレ Posted by ブクログ 2019年12月15日 白骨死体と共に見つかった将棋の駒。 初代菊水月作錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒は400万円以上の価値のある名駒である。 なぜそれほどの価値のある駒が、遺体と共に見つかったのか。 最後まで読むと、そういうことだったのかと感嘆の声がもれた。 物語は中盤からぐっと入り込みやすくなる。 というのも並行して進む事件 の解決と、上条圭介の半生が徐々に結びついてくるからだ。 初めの頃、物語の主役は刑事2人だと思っていたのだが、途中で主人公はすっかり入れ替わってしまった。 壮絶な幼少期を過ごし、恵まれなかった上条が唯一好きだった将棋。 上条の人生を知っているからこそ、事件の犯人となってしまった上条に同情を隠せない。 最後的にしんみりとした余韻を残して物語は終結した。 幸せになれなかった主人公に胸が痛むが、ドラマを一本見終えたような素晴らしいストーリーだった。 ネタバレ Posted by ブクログ 2020年06月24日 柚月裕子さんの推理小説。 初読です。 埼玉県の山中で発見された遺体を巡って、捜査を進める刑事たちと、1人の将棋青年の話が時系列的に展開されている。 話が進むにつれて、登場人物たちの関係が明らかになっていき、読者に読ませる内容でとても引き込まれた。 父親の虐待や貧困に苦労しながらも大学生になった桂介 が、真剣師の東明に利用されてしまったり胸くそ悪い展開が続くも、最後の方で東明の人間らしさが垣間見えて余計に悲しくなった。 2人の刑事が新しく事件の情報を得るごとに過去の回想が入り、読者はそれに引き込まれていく… よく考え込まれている作品だと思います。 将棋が好きな方にも、推理小説が好きな方にもおすすめしたいです。

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【あらすじ・見どころ】「盤上の向日葵」/柚月裕子

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『盤上の向日葵』は、柚月裕子の書く将棋を題材としたミステリー小説です。 将棋を題材とした作品というと棋士を主人公に、日常や人間関係、様々な葛藤を描きながら、対局を重ねることによって成長していく、というような物語を想像するのではないでしょうか。 本作にも対局や棋士の日常は登場しますが、どこか緊迫した空気が漂います。 事件の調査とともに、少しずつ上条の過去が明らかになっていくという構造。 息の詰まるような対局の行方や事件の犯人、駒が意味することなど様々な謎が複雑にからみ合い、読者を引き付けます。 2018年第15回本屋大賞で第2位となり注目を集めた本作。 2019年9月にNHKBSプレミアムにて、千葉雄大主演でテレビドラマ化されることが発表されています。 柚月裕子(ゆずきゆうこ)は、1968年5月12日生まれ。 宮城県釜石市の出身です。 子育てがひと段落した頃、池上冬樹が世話人を務める「小説家になろう講座」に参加したことが小説を書き始めるきっかけとなりました。 2007年山形新聞主催の「山新文学賞」に「待ち人」が入選したことから、自身を得ます。 2008年『臨床真理』で宝島社「第7回このミステリーがすごい!大賞」大賞を受賞。 同作で作家デビューを果たします。 2016年『孤狼の血』が第154回直木賞の候補作に選出。 2018年5月に映画が公開され、注目を集めました。 また、『最後の証人』からはじまる「佐方貞人」シリーズも2015年にテレビドラマ化。 シリーズ化もされ、人気となりました。 柚月裕子作品の大きな特徴は、男性社会の描写が濃密だというところ。 子どもの頃からヤクザなどが登場する、いわゆる「男の世界」というものが大好きだったそうで、作品にも数多く登場します。 抗争の多い広島が舞台となっているのは、リアリティーを出すためなのだとか。 暴力団に関する事案を担当刑事と極道の熾烈な争いを書いた『孤狼の血』は、まさしく女性から見た男の世界の魅力がぐっと詰まった作品。 広島弁が飛び交う世界はとにかく熱く、胸に迫ります。 社会問題をテーマにした作品も発表しており『パレートの誤算』は生活保護費不正受給を題材に、社会福祉の闇に切り込む意欲作です。 小説『盤上の向日葵』の見所をネタバレ解説1:過去と現在が交差する物語の構成 本作は埼玉県の山中で発見された遺体について捜査を行っている、ベテランと新米の刑事コンビを中心とした捜査パートと、幼少期からの上条桂介の人生を描く過去パートが交互に描かれるという構成をしています。 ミステリーではありますが、事件の謎解きが本筋ではありません。 重要となるのは、上条の過去。 事件の真相とも結びついていきます。 順風満帆な人生を送っているように見える経歴の持ち主ですが、明かされた過去は壮絶なものでした。 母親の自殺に、育ての父の虐待。 あまりの不遇さに胸が痛みます。 過去が明かされることで、彼の人生において将棋がどんな意味を持っているのか知ることができるでしょう。 恵まれているように見える現在の上条と、地獄のような日々を生きていた少年時代の上条。 過去を知るごとに、現実で将棋盤と向き合う上条が何を背負っているのか、背景を想像してしまい、見方が変わっていくでしょう。 最初は刑事側に立っていた読者も、上条に感情移入してしまいます。 小説『盤上の向日葵』の見所をネタバレ解説2:熱すぎる!プロ監修の対局シーン 上条が挑む竜昇戦をはじめ、作中には様々な対局シーンが登場します。 運に左右されるのではなく、考え抜いた一手で勝負が決まる世界に惹かれたという柚月裕子自身は、将棋の駒を動かせるくらいなのだとか。 監修はプロ棋士の飯島栄治七段が担当してます。 プロの対局はもちろん真剣勝負の重みがありますが、特殊な対局も登場するのが本作の見所の一つ。 作中には、賭け将棋で生計を立てている、東明重慶という男が登場します。 東明は金に汚く、性格は最悪だけれども将棋の腕は超一流。 上条も騙されるなど痛い目を見ましたが、憎むことができない人物です。 東明との対局は、お金やそれに代わるもの、大切な何かを賭けた将棋です。 プロは自分の段位やタイトルなどが関係しますが、賭け将棋はかなり即物的。 しかし、目の前にある生活がかかっている以上、手抜きは一切なく、手に汗握る戦いが描かれます。 プロだから、アマチュアだからと対局の重み、凄みに違いはありません。 それぞれに懸けているものがある、その情熱に魅せられてしまいます。 ちなみに作中に登場するタイトルや登場人物の名前は、実在するものをモジったものが多数登場。 竜昇戦や東明重慶など、将棋ファンならピンとくる名前に、ニヤリとしてしまいそうです。 上条は母を自殺で亡くし、父から虐待をされて育ちました。 そんな彼を助けてくれたのが元教師の唐沢光一朗。 上条が将棋を知るきっかけを与えてくれた人物です。 唐沢は上条に将棋の才能があると見抜き、奨励会入りを打診しました。 しかし、父親に反対されて断念。 道が閉ざされてしまいます。 将棋から離れ、大学に進学した上条を再び将棋の世界に戻るきっかけとなったのが、東明との出会いでした。 最悪な性格でかなりの策士。 しかし、確かな将棋の腕に上条は魅了されてしまいます。 身勝手だけれども、頭の回転の良さは目を見張るものがあり、勝負強さに読者もひかれていくことでしょう。 作中でも「自分の人生を生ききった」と書かれる東明ですが、まさしく将棋に生き、生かされている人物だと感じることができます。 東明だけでなく、プロアマ関係なく多くの登場人物の、将棋への想いや情熱を感じることができる本作。 ただ真剣という言葉で表現しきることは難しく、真っすぐな熱は狂気すら感じることがあるでしょう。 それだけのめり込める世界があることに、圧倒されながらも羨ましくなってしまいます。 小説『盤上の向日葵』の見所をネタバレ解説4:ラストの意味とは?考えさせられる結末 山中で発見された遺体の謎と、上条の過去と人生。 それらを追っていくと、上条が唐沢から選別にもらった、600万の価値があるという初代菊水月作の名駒が、なぜ山中にある遺体とともに埋まっていたのか、謎が明らかになっていくでしょう。 上条の人生と同じように、駒も数奇な運命を辿ったのだと言えます。 過去が現実に追いつき、ついには現実の時が流れ始めます。 駒をきっかけに、一見関係なさそうな遺体と上条が結びついてしまうのですが、駒がある意味が判明した時、上条の想いと行動の結果の皮肉に読者も打ちのめされてしまうでしょう。 物語の最後にも、やるせなさが残ります。 上条の過去は同情に値し、誰もが救われなければならないと感じるでしょう。 救えない歯がゆさ、他に道があったのではという思いに苛まれると同時に、人生を懸けるほどの何かに出会えたことに対する羨望が胸に渦巻きます。 将棋はルールがわからない、という読者も思わずのめり込んでしまうほどの魅力を持っている本作。 将棋は特に頭脳戦というイメージが強いですが、東明をはじめとした棋士の駆け引きにも引き込まれるでしょう。 ドラマでも熱い対局がみられるのか必見です。

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