ロタ ウイルス 感染 経路。 感染性胃腸炎ノロとロタの違い 診断はつけてもらえる?いつまで外出と登園をひかえるべき?

ロタウイルス

ロタ ウイルス 感染 経路

子供の突然の嘔吐と下痢、とても苦しそうですしかわいそうですよね。 ニュースで報道されていたり、実際にまわりでノロウイルスやロタウイルスなど胃腸系の病気が流行していると聞くと、「うちの子はどれにかかっちゃったんだろう?」と心配になってしまうと思います。 ですが、これは病院へかかっても「感染性胃腸炎ですね」などと、病名を特定せず言われることが多いです。 はっきりとした診断がつかないと、「なんの病気なの?!」「感染性胃腸炎ってノロやロタとは違うの?」とモヤモヤしてすっきりしないですよね。 それに病名がつかないと、幼稚園や保育園にはいつから登園したらいいかなど、その後の対処の仕方も気になるところです。 この記事では、 ・感染性胃腸炎 ノロ ロタなどそれぞれの違い ・ノロやロタウイルスははっきりと診断がつくのか ・ノロやロタだった場合いつまで外出や登園をひかえた方がいいのか についてお伝えしますので、参考にしてくださいね。 感染性胃腸炎 ノロ ロタ それぞれどう違うの? 嘔吐、下痢、発熱などの症状が出る病気の呼び名として、「感染性胃腸炎」「ノロウィルス」「ロタウィルス」「ウイルス性胃腸炎」などいくつか聞いたことがあると思います。 ですが、これは簡単にいうと 「感染性胃腸炎」という大きなくくりの中に、ノロやロタというウイルスがあるということなんです。 他にもロタウイルス、アデノウイルスなどいろんなウイルスがあります。 (名前がついていないものがあるほど数が多い) 以前は「嘔吐下痢症」と呼ぶことも多かったのですが、最近はほとんど「感染性胃腸炎」、「ウイルス性胃腸炎」、「急性胃腸炎」と医師から説明されることが多くなりました。 ちなみに「胃腸風邪」は別物のようですが、これも「感染性胃腸炎」のことなんです。 (かかりつけの小児科の先生に聞いた時はビックリしました) 「風邪」という響きのせいでノロやロタよりも軽いもののような気がするかもしれませんが、そんなことはありません。 まちがった認識でいると症状を長引かせてしまったり、他の人に知らず知らずうつしてしまうことにもなるので注意しなくてはいけません。 感染性胃腸炎のウイルスの中で特に有名なノロとロタの違いですが、ノロウイルスはひろい年代でかかります。 牡蠣などの二枚貝で有名ですよね。 (私も以前牡蠣の酒蒸しでやられました…) 一方、ロタウイルスは0歳の赤ちゃんから5歳くらいの、幼児が多くかかるものです。 ロタは一回感染すると体の中に抗体ができるので2回目はかかりませんが、ノロは何回でもかかります。 ノロとロタの診断のつけ方 検査はできる? 基本的に ノロやロタなどの感染性胃腸炎は、病院へ行っても検査をしません。 ・生活圏内(幼稚園や地域)で流行しているか ・身内にノロやロタなど感染性胃腸炎と疑われる人がいるか ・下痢や嘔吐の症状の具合 などを総合的に見て、医師は「ノロorロタでしょうね」といった判断をします。 絶対に病名が知りたい!というのであれば調べることもできなくはありません。 ですが、インフルエンザのように その場ですぐできる検査ではなく、費用も時間もかかります。 医療機関へ頼んだとしてもだいたい症状は2~3日程度でおさまるので、結果が出る頃には回復しているというのも検査をしない理由としてあるでしょう。 そしてウイルスをつきとめたところでその ウイルスに効く薬はないので、結局は同じ治療法になるんです。 (吐き気止め、整腸剤、脱水状態であれば点滴といった対症療法) ちなみに嘔吐が1~2回だけだったりするとノロやロタでさえ疑われず、ただの「風邪」や「(感染性ではない)胃腸炎」と言われることも少なくありません。 ですが、後になって家族が次々に同じ症状でバタバタとたおれて、「あれはノロ(or ロタ)だったのか!」なんてこともあります。 なので、ウイルスの種類はわからなかったとしても、嘔吐や下痢の症状が出た時点で「感染性の胃腸炎だろう」という心持で対応していくことが大切です。 スポンサーリンク ノロ ロタならいつまで感染力がある?(お風呂 外出 登園) 感染性胃腸炎は、ノロやロタなど ウイルスの種類が特定されなかったとしても、取るべき対処法は同じです。 順番に説明していきますね。 空気感染はする? 感染性胃腸炎のウイルスは「空気感染」はしません。 ただし、例えばカーペットや布団などを嘔吐や下痢で汚してしまった場合、それが乾燥すると空中に舞い上がります。 それを直接吸い込んだり、舞い上がったものが付着したソファやカーテンを触った手で食べ物を口に運んだりすると、ウイルスに感染します。 これを 飛沫感染といいます。 すぐに汚れの処理ができない場合は、とりあえず洗濯物を水につけておきましょう。 ソファ、カーペットなど水につけられないものは、ざっと汚れを取りのぞいた後に湿らせた新聞紙やキッチンペーパーで覆っておいてください。 (ビニールをかぶせておくとより安心ですね) あとで念入りに汚れ取りのぞき、熱湯消毒の代わりにスチームアイロンをあてます。 このように嘔吐物や便の処理をするときにはマスク(さらに手袋)があった方がいいですが、先ほども言ったように空気感染はしないので、症状がなくなったらマスクをする必要はありません。 お風呂はどうする? お風呂は症状がある人を最後にした方がいいですね。 ですが、赤ちゃんやまだ母親の助けがいる小さな子で、嘔吐物で汚れてしまったというときは、シャワーなどではやめに洗い流してあげましょう。 そのあとできればあたりを、キッチンハイターなど次亜塩素酸のものをうすめたもので消毒できるとべストです。 それがなかったとしても物理的にウイルスを洗い流すよう、いつもより念入りに掃除をしてください。 タオルはそれぞれ個別にして、お風呂のお湯を使いまわすのもやめておきましょう。 登園・外出はいつからOK? ウイルス性胃腸炎は、「出席停止扱い」になっていない園がほとんどだと思います。 嘔吐や下痢の症状があるうちはもちろんだめですが、 食事が普段どおりにもどって嘔吐や下痢もおさまっていれば、登園・外出してもかまいません。 ただし、 菌は1ヶ月程度は便の中に出続けます。 なので、まだオムツ替えが必要であれば、保育士さんや先生にその旨を伝えておくといいですよ。 (たぶんそのあたりの対処は手慣れているはずです) ノロやロタの疑いがあってもし必要であれば、検査などの確定診断がなくてもなんらかの書類の用意がある小児科が多いですので、相談してみてくださいね。 先ほども言ったように空気感染はしないので、症状がおさまれば外出したりお友達と遊んだりしても大丈夫ですよ。 引き続き手洗いはよくするよにしてくださいね。 まとめ ウイルスは目に見えないものなので、どうしても不安が大きくなります。 ですが、ウイルスの種類は違っても対処法が同じと理解しておけば、嘔吐や下痢などの症状が出た時点で正しい対処をすることができますね。 そして、手洗いうがいをきっちりして、新たな感染者を出さないよう気を付けていきましょう。

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ロタ ウイルス 感染 経路

2013年05月15日作成 急性感染性胃腸炎は、世界における小児の死亡者、罹患者の最も多い原因の一つであり、5歳未満の小児の死亡者は年間180万人に上るという報告もある。 しかし、ロタウイルスは環境中でも安定で、感染力が非常に強いためたとえ衛生状態が改善されている先進国でもその感染予防はきわめて難しく、事実上生後6カ月から2歳をピークに、5歳までに世界中のほぼすべての児がロタウイルスに感染し、胃腸炎を発症するとされている。 わが国におけるロタウイルス感染症による死亡者は稀ではあるが、それでも感染者数は非常に多いため、小児感染症における重要な病原体の一つであることは疑いの余地のないところである。 病原体 ロタウイルスはレオウイルス科 family Reoviridae のロタウイルス属 genus Rotavirus に分類され、11分節の二重鎖RNA ゲノムを含む直径約100nmの粒子である。 粒子は、コア、内殻、外殻の3層構造からなる正二十面体タンパク質カプシドを有する()。 ウイルス粒子の内殻蛋白質VP6の抗原性により、A~G群の7種類に分類される。 ヒトへの感染が報告されているロタウイルスは、主にAとC群である。 B群ロタウイルスのヒトへの感染も報告されているが、極めてまれである。 外殻蛋白VP7、VP4は独立した中和抗原を有し、それぞれのたんぱく質によって規定される血清型をGタイプ、Pタイプという。 一般的にVP7の免疫原性が強いため、ウイルス粒子の抗原性はGタイプと一致する。 ロタウイルスの構造. 11本のRNAの分節からなるゲノムと3層の構造タンパクから構成される。 Parashar UD, Glass RI et al. Rotavirus. Volume 4, Number 4 —Oct—Dec 1998 より ロタウイルスの主な感染経路はヒトとヒトとの間で起こる糞口感染である。 ロタウイルスは感染力が極めて高く、ウイルス粒子10~100個で感染が成立すると考えられている。 また、ロタウイルスは環境中でも安定なため、汚染された水や食物などを触った手からウイルスが口に入って感染が成立する可能性も指摘されている。 従って、たとえ衛生状態が改善されている先進国でもロタウイルスの感染予防はきわめて難しい。 疫学 先進国の代表として、米国のデータを示すと、5歳未満のロタウイルス感染症者での年間の死亡例が20~60人、入院が5. 5~7万人、救急外来受診者が約20~27万人、41万人の外来受診者に上ると推計されている。 わが国では感染症法に基づく感染症発生動向調査において、全国約3,000の小児科定点から報告される5類感染症の「感染性胃腸炎」には多種の病原体による胃腸炎が含まれており、ロタウイルス胃腸炎もそこに含まれる。 地方衛生研究所(地研)は、病原体定点(小児科定点の約10%)の胃腸炎患者から採取された便材料および集団発生例の調査などで採取された検体の病原体検査を行っている。 2005~2010年にA群が検出された4,072例(年齢不詳を除く)中、1歳38%、0歳20%(ロタウイルス0歳児では月齢6カ月以上が多い)、2歳16%の順に多く、0~2歳が4分の3を占めた()。 この傾向はG1、G3、G9型検出例に分けてみても同様であったが、C群が検出された115例では、5~9歳が57%、10~14歳が20%を占めている()。 また、感染性胃腸炎の流行曲線を描くと、毎年年末年始にピークがあり、秋口にかけて減少をたどるが、ここからロタウイルスだけを抽出すると患者は年末から報告されるようになり、ピークは春先に認められる()。 感染性胃腸炎散発例からの年齢別検体病原体内訳(2005年9月~2012年5月)病原微生物検出情報(2012年6月7日現在)より 図3. ロタウイルス検出例の年齢(2005年9月~2012年5月)病原微生物検出情報(2012年6月7日現在)より 図4. 感染症発生動向調査に報告された感染性胃腸炎並びにロタウイルス胃腸炎の流行曲線 秋田県、三重県、京都府で行われたロタウイルス胃腸炎の調査研究によると、わが国における感染性胃腸炎患者のうち、ロタウイルスの占める割合は年間を通して42~58%と推計され、入院率は5歳未満の小児で4. 4~12. 7 1000人・年当たり 、すなわち5歳までにロタウイルス胃腸炎で入院するリスクは15~43人に1人と考えられている。 この結果をもとに全国の入院患者を推計すると年間26,500~78,000人が入院していることになる。 臨床症状 ロタウイルスは小腸の腸管上皮細胞に感染し、微絨毛の配列の乱れや欠落などの組織病変の変化を起こす。 これにより腸からの水の吸収が阻害され下痢症を発症する。 通常2日間の潜伏期間をおいて発症し、主に乳幼児に急性胃腸炎を引き起こす。 主症状は下痢(血便、粘血便は伴わない)、嘔気、嘔吐、発熱、腹痛であり、通常1~2週間で自然に治癒するが、脱水がひどくなるとショック、電解質異常、時には死に至ることもある。 成人も感染、発病しピークは20~30歳代と50~60歳代に認められる。 ロタウイルスは遺伝子型が異なってもある程度の交差免疫が成立するため、初感染が顕性感染であれ、不顕性感染であれ、感染を繰り返すごとに症状は軽くなっていく。 しかし、1度ロタウイルスに感染しただけでは免疫は不完全であり、乳幼児以降も再感染を繰り返すが、感染を繰り返すと重症化に対する防御効果がみられることがわかっている。 一般的に新生児は不顕性感染に終わることが多く、おそらく母体由来の免疫によると考えられているが、乳幼児期以降ロタウイルスの感染を受け、年長児期以降の再感染では再び不顕性感染が多くなる。 ロタウイルスに感染している子どもと接触した成人のうち30~50%が感染すると言われているが、ほとんどの場合、それ以前の感染の影響で不顕性感染に終わることが多いと考えられている。 合併症 合併症としては、脱水症とそれに伴う各種の病態が主である。 脱水の程度や臨床的重症度は他のウイルス性胃腸炎より重いことが多く、主に4~23か月児に重度の脱水症を認める。 このほか、重度脱水症から生じる腎前性腎不全や高尿酸血症とそれに続く尿酸結石、腎後性腎不全、加えて、胃腸炎以外の疾患、例えば中枢神経疾患との関連性を疑わせる症例報告やウイルスの全身感染を示唆する報告もなされている。 ロタウイルス脳炎・脳症の特徴としては、けいれんが難治性で、後遺症を残した症例が38%にのぼり予後不良であった。 これらの患者の年齢は1歳児、2歳児が多く、急性胃腸炎の好発年齢に合致して報告患者が多くなっている。 病原診断 現在よく行われている遺伝子検査はロタウイルス共通のプライマーでfirst PCRを行い、ロタウイルスを増幅したのち、遺伝子型特異プライマーを用いてsecond PCRを行い、型特異的遺伝子を増幅するsemi-nested RT-PCR法である。 また、最近はいくつかのウイルスを同時に1つの検体から検出するmultiplex RT-PCR法も行われるようになっている。 簡便な方法で最も臨床現場で用いられるロタウイルスの診断法には迅速診断検査(イムノクロマト法)を用いた診断法がある。 便を用いてウイルス抗原を抗原抗体反応で検出する方法であり、15分程度で結果が判明する。 遺伝子診断法をgold standardとしてイムノクロマト法を評価した結果感度は95%前後となっており、また市販されているキット同士の比較でも大きな差は認められていない。 ただし、この検査法の欠点はキットがA群ロタウイルス特異抗体を使用しているためB、C群のロタウイルスは検出できない点である。 治療・予防 臨床的にロタウイルス胃腸炎に特異的な治療法はなく、下痢、脱水、嘔吐に対する治療を行う。 治療法としては点滴、経口補液、整腸剤の投与がある。 一般的には臨床的重症度が軽症の場合は経口補液、あるいは外来での静脈輸液を行う。 中等症以上の場合は入院して静脈輸液、経口補液を併用する。 また、合併症があるときには合併症に準じた治療を行う。 ロタウイルスの感染経路は主にヒトとヒトとの間で起こる糞口感染が主なルートと考えられているが、ロタウイルス感染下痢患者は便1g当たり10 10個と多量のウイルスを排泄し、これが次の感染源となる。 従って、オムツの適切な処理、手洗いの徹底、汚染された衣類等の次亜塩素酸消毒などによる処置が感染拡大防止の基本となる。 しかし、これまで述べたように、ロタウイルスは環境中でも安定で、感染力が非常に強く(ウイルスが10~100個程度のごくわずかな粒子の経口感染で感染が成立する)、たとえ衛生状態が改善されていてもウイルスの感染予防はきわめて難しく、事実上世界中のほぼすべての児がロタウイルスに感染し、胃腸炎を発症するとされている。 また、初感染時に重症化することが知られており、ロタウイルス感染症が原因の重症な合併症(急性脳症や多臓器不全など)が数多く報告されていることも考え合わせると、ロタウイルスワクチンによるロタウイルス感染予防は、重症胃腸炎並びに合併症の予防という両面から必要性が高いといえる。 ロタウイルスワクチン ロタウイルス胃腸炎は初回感染時の症状が最も重く、2回目以降の感染は症状が軽くなるが、ロタウイルスワクチンはこの性質を応用し、ロタウイルス胃腸炎の重症化を予防することが目的のワクチンである。 2012年6月現在、我が国において販売承認を取得しているロタウイルスワクチンは2つある。 両ロタウイルスワクチンの特徴と接種スケジュールを表にまとめた(表)。 ロタウイルスワクチンの特徴と接種スケジュール ロタウイルスワクチン接種禁忌者は• 明らかな発熱を呈している者• 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者• 本剤成分によって過敏症を呈した、あるいは過敏症が疑われる症状を発現した者• 腸重積症の既往のある者• 腸重積症の発症を高める可能性のある未治療の先天性消化管障害を有する者• 重症複合型免疫不全(SCID)を有する者• その他予防接種を行うことが不適当な状態にある者 また、ロタウイルスワクチン接種要注意者としては• 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者• 予防接種で接種後2 日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う 症状を呈したことがある者• 過去に痙攣の既往のある者• 免疫機能に異常がある疾患を有する者及びそのおそれがある者、免疫抑制をきたす治 療を受けている者、近親者に先天性免疫不全症の者がいる者• 胃腸障害(活動性胃腸疾患、慢性下痢)のある者 となっている。 ワクチン接種後1週間程度はワクチンウイルスが便中に排泄される。 これにより周りの人が胃腸炎を発症する可能性は低いが便を取り扱う際には手洗いを行うなどの注意が必要である。 また、副反応としては易刺激性、下痢などが国内臨床試験で報告されているが、いずれも一過性で数日以内に回復し、重篤なものはまれである。 なお、すでに数年間ワクチンの使用実績がある海外の市販後調査からの報告では非常に低い確率ながら、腸重積症の発症が報告されている。 感染症法における取り扱い(2013年10月更新) 「感染性胃腸炎」は定点報告対象(5類感染症)であり、指定届出機関(全国約3,000カ所の小児科定点医療機関)は週毎に保健所に届け出なければならない。 「感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスであるものに限る。

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ロタ ウイルス 感染 経路

嘔吐、下痢などの症状を引き起こすウイルスが原因の感染性胃腸炎。 感染経路、潜伏期間は? 感染性胃腸炎の原因は、細菌、ウイルス、寄生虫など様々。 中でもウイルスによるものの頻度は高く、かつ感染しやすいため、しばしばかかる身近な病気の一つです。 今回はウイルス性胃腸炎の代表とも言えるノロウイルス、ロタウイルスの症状、感染経路、潜伏期間などについて解説します。 ノロウイルス感染症の潜伏期間と症状• ノロウイルス感染症の感染経路• ロタウイルス感染症の潜伏期間と症状• ロタウイルス感染症の感染経路、原因 ノロウイルス感染症の潜伏期間と症状 ノロウイルスの感染から発症までの潜伏期間は 24~48時間です。 つまり食事が原因だったとしても、症状が出てくる直前の食事のせいではなく、前日もしくは前々日の食事が原因だったりするのです。 主な症状は 吐き気・嘔吐・下痢・腹痛・発熱です。 症状はいきなり起こることが多く、夜に床につくと突然お腹からこみ上げてくるような感触と吐き気を催し、我慢出来ずに繰り返し繰り返し吐いてしまいます。 外来でも、夜中ずっとトイレにいて、10回以上吐いていましたという話をよく聞きます。 無理に横になろうとしても気持ち悪くて横になれず、 吐き気が治まったと思ったら次にずっと水のような下痢が続くということもあり、さらに発熱を伴うこともあります。 通常はこれらの症状が1~2日続いた後で治癒し、後遺症もありません。 ただし感染するとすべての症状が起こるというわけではありません。 外来にくる患者さんの訴えは嘔吐だけだったり、下痢だけだったりすることもしばしばです。 また、感染しても発症しない場合、だるさ、ちょっとしたおなかの違和感だけの軽い風邪のような症状の場合もあります。 ノロウイルス感染症の感染経路……カキなどの飲食物や吐物等から ノロウイルスの感染経路はほとんどが食べ物や食器などからの経口感染で、次のような感染の流れがあると考えられています。 または、井戸水などがウイルスで汚染され、その水を飲むことで経口感染するもの。 もちろん最近、井戸水を家庭で使うことは少ないと思いますが、おいしい水を料理に使うために井戸水を使っている飲食店では、衛生管理が重要になってきます。 具体的には嘔吐した子供の吐物の後片付けをしたり、不十分な手洗いのまま調理した食べ物を食べたりすることにより、感染します。 一般には飲食物からの感染よりも、人から人への感染のほうが数が多いといわれています。 ノロウイルス感染症の原因 ノロウイルスによる食中毒は、以前はノロウイルスに汚染されたカキやアサリ、シジミなどの二枚貝によるものが最も多いと言われていました。 ただし、ノロウイルスは貝類自体には感染しないと考えられていて、ウイルスが貝の体内で直接増殖するわけではありません。 実際には貝は大量の海水を取り込み、プランクトンなどのエサを体内に蓄積するのですが、それと同じメカニズムで海水中のウイルスも体内で濃縮、蓄積されると考えられています。 ところが、近年はこういった2枚貝が食中毒の原因となることは減少しており、カキが食材とされる集団食中毒も激減しています。 疫学的には、カキ以外の食材、あるいは直接・間接的なウイルスへの接触による、原因のはっきりしない感染経路が圧倒的であると考えられています。 人から人への感染は糞口感染とも呼ばれます。 経口感染の場合、ノロウイルスは口から入ってきて、食道、胃を通って、小腸の壁で感染、増殖をします。 そして増殖してどんどん多くなったウイルスが腸の中で便と混じっていくわけです。 その結果、ウイルスは感染者の糞便と共に排出されるほか、嘔吐がある場合は胃にわずかに逆流した腸液とともに嘔吐物にも混じって、排出されます。 そうして出てきた糞便や嘔吐物の一部は目に見えないような少量ですが、広範囲に飛び散ります。 また手洗いを十分にしないと、ウイルスは手の指の間などにしぶとく残っています。 知らず知らずのうちに、衣服や食器など、さまざまな経路で広がったウイルスが、ごくわずかに混入した食品などを介して再び経口的に感染して広がっていくのです。 しばしば外来で経験するのは、まず子供が感染性胃腸炎にかかって、家で吐いたり、下痢をしたりして、それを世話したお母さんが同じような症状を訴えて来院するということです。 また ノロウイルスの場合、少数のウイルスが侵入しただけでも感染・発病が成立すると考えられており、わずかな糞便や嘔吐物が乾燥した中に含まれているウイルス粒子が空気を介して(空気感染で)経口感染することもあるといわれています。 ロタウイルス感染症の潜伏期間と症状 感染性胃腸炎を起こすウイルスという意味では、ノロウイルスと同様なので、主にノロウイルス感染と異なるところを中心に述べていきます。 まず一般にノロウイルス感染症と比較して、ロタウイルスによる胃腸炎は大人ではあまり症状が重くないことが多いです。 潜伏期間は、24時間~72時間とちょっとノロウイルスよりも発症までの時間が長いことがあります。 やはり嘔吐、下痢、発熱が主な症状です。 ロタウイルス胃腸炎は、嘔吐で始まり、発熱(半日~2日程度の期間)や腹痛の後、下痢が始まります。 ロタウイルスによる嘔吐は1日3~6回のことが多く、1~2日で収まります。 発熱も半日から1日程度で、二日を越えて発熱が続くことはあまりありません。 ただし、ノロウイルス感染に比較して、発熱の頻度が高く、重症度が高いといわれています。 その後の下痢は、白色水様性下痢になることが多いのが特徴であり、白色便下痢症、仮性小児コレラとも、呼ばれていました。 下痢は、しばしば、5~7日間、続きます。 特に、ロタウイルスに初めて感染した場合に下痢が長引くことが多いです。 ロタウイルス胃腸炎は、生後6カ月~2歳の乳幼児が、最も多く発症して、次いで、6カ月未満の乳児が、多く発症する病気です。 ロタウイルスは、母親がロタウイルス胃腸炎の子供から感染することもありますが、発熱することはあっても、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状は、軽く、数日で治癒することが多いです。 ロタウイルス感染症の感染経路・原因 ノロウイルスと同じようにヒトからヒトへの経口感染が大部分です。 秋から冬にかけて大流行します。 患者の便1g中には10~100億個ものウイルスが排出されます。 ロタウイルスは感染力が非常に強く、10個以下のウイルスで感染が起こります。 このため、患者の便中のウイルスがなんらかの形でほかの人の口に入って感染します。 ウイルスは環境中でも安定なので、汚染された水や食物を介して、あるいは汚染された物の表面、例えばドアノブ、手すり等を触った手などから口に入り感染します。 検査法や効果的な予防法・治療法については「」をご覧ください。

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