誰 も 知ら ない ネタバレ。 映画『誰も知らない』ネタバレあらすじ結末|映画ウォッチ

映画「誰も知らない」はハッピーエンド? あらすじとネタバレ感想

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舞台は日本、首都圏のとある2DKのアパート。 このアパートに、五人家族が引っ越してくることから、物語は始まります。 家族の構成は、母親の福島けい子、長男の明、長女の京子、次女のゆき、次男の茂。 子どもたちは皆父親が異なり、出生届が提出されていない無戸籍状態にありました。 子どもが多いことを理由に大家に敬遠されることを恐れて、けい子は表向きでは明との二人暮らしを装い、他の子どもたちの存在をひた隠しにして生きてきました。 以前住んでいたアパートを出ることになったのは、幼く遊び盛りの茂が騒ぎすぎたためでした。 そのため、けい子は子どもたちにある約束を守らせました。 大きい声で騒がないこと、ベランダを含め外に出ないこと、そして、家で勉強することでした。 けい子は子どもたちに学習ドリルをやらせていれば小学校に行く必要がないと考えていました。 しかし、小学校高学年の年齢の明や京子は、学校に行きたいという思いを抱き続けていました。 朝から晩まで仕事で家を空けるけい子の代わりに、明と京子は協力し合って家事をこなしました。 学校に行けない不満はありながらも、二人は家族が笑顔で暮らす生活に満足していました。 陽気なけい子は子どもたちをよく笑わせ、子どもたちもそんなけい子と過ごす時間を楽しみました。 しかし、明はけい子が悩みを抱えていることも知っていました。 眠るけい子が涙を流しているところを、明は目撃していたのです。 ある夜、けい子が酔っ払って帰ってきたときのことでした。 けい子は上機嫌で子どもたちと戯れ、自分のマニキュアを京子に塗ってあげました。 以前からけい子のマニキュアに憧れていた京子は、自分の爪が綺麗な赤に塗られていく様子に胸を躍らせていました。

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映画「誰も知らない 」ネタバレあらすじと結末・みんなの感想

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誰も知らない(ネタバレ)あらすじ、ラスト、ネグレクト 今日は2004年の8月7日に公開された映画「誰も知らない」についてお伝えします。 この映画は、是枝裕和監督の作品で1988年実際に起こった「巣鴨子供置き去り事件」 というネグレクトの事件を題材にしている。 ネグレクトとは、児童虐待や育児放棄の事です。 この作品は実際に起こった事件が原型という事と、子役達の演技が素晴らしく、 日本国内でも大変話題となり、主演を務めた柳楽優弥は2004年の第57回カンヌ国際映画祭で、史上最年少、日本人初の主演最優秀男優賞を受賞し、 先品自体もキネマ旬報やフランダース国際映画祭で最優秀作品賞を受賞する、 国内外で大きな評価を得た作品です。 ネタバレストーリーとラスト 作品の概要 誰も知らない(Nobody knows 2004年8月7日公開 監督、脚本、編集 是枝裕和 日本映画 141分 誰も知らない予告編 誰も知らない主なキャスト 明・・・・柳楽優弥 第一子 12歳 長男という事で、兄弟達の世話をする。 京子・・・北浦愛 第二子 推定10歳〜11歳 母親との思い出は以前母親に塗ってもらったマニキュア。 茂・・・・木村飛影 第三子 推定6歳〜7歳 人懐っこく明るい性格の男の子。 ゆき・・・清水萌々子 第四子 5歳 福島けい子・・YOU 母親 子供達の母親だが、父親は全部違う。 水口紗希・・・韓英恵 孤独な少女 推定14歳 明たち子供達と仲良くなり行動を共にするようになる。 ストーリー 画像:goo. 大家さんに挨拶する2人。 「主人が海外の方に行っておりまして、基本的には2人でおりますので、よろしくお願いします」 しかし、引越し先に持ってきたスーツケースを開けると、中から小さな女の子と男の子が姿を現した。 そして、しばらくすると、もう一人の女の子がこの部屋にやってきた。 この子供達、実はけい子の子供、大家さんに子供は1人と言っていたが、 それは嘘、そして、この家庭が異常なのは、それだけではない、 実は父親が皆んな別なのです。 何故大家さんに嘘をついたのか? これは母子家庭でありながら、子供が4人もいるという事で、 部屋を追い出されるかもしれない事からの嘘。 けい子は子供達に言います。 「大きい声で騒がない」 「お外に出ない」 子供達は存在していない事になっていた。 学校や幼稚園にも行っていない。 なんと出生届すら出されていないのです。 それでも家族は仲が良く、皆んなでワイワイ食卓を囲んだりしていて、 長男の明と長女の京子は小さな子供達の面倒をよく見ていた。 そんな家族の生活だったのですが、最初は外で仕事をして帰ってきていた、 母親のけい子だったが、恋人ができ家に帰ってこなくなりだした。 そして、最後はその恋人と同棲を始め出て行ってしまう。 生活費を現金書留で送り、家に戻らなくなった。 大人のいない、子供達だけ生活。 送られてきたお金で生活のやりくりをする明だったが、やがてお金も送られてこなくなり、 生活費もどんどん無くなっていき、電気や水道も止められてしまいます。 そんな時、不登校の中学生紗希と出会います。 紗希は皆んなと打ち解け、 紗希は散らかった部屋を訪れ皆んなと遊びます。 そこへ大家さんの奥さんが家賃の催促に訪れます。 なんとかやり過ごしますが、追い出されるかもしれない状況に、紗希は何とかしてあげる、 お金を作ると言い出す。 紗希は出会い系サイトでカラオケに行き1万円を稼いで、 差し出します。 明はその金を受け取りませんでした。 生活費が遂に底をついてしまいました。 (スポンサーリンク) ラスト 明は焦っていた、そして不機嫌だった。 押し入れの中の物を物色する明、 押し入れの中の物を売ろうと思ったのだ。 これに京子が激しく反対するのです。 母との思い出を無くしたくなかったのです。 「もう帰ってこないんだよ!!」 家を出た明は野球をする少年達を見ていました。 ずっと野球をやりたかった明、 するとその野球の監督が声をかけてくれたのです。 野球をやって意気揚々と家に帰ってきた明を待っていたのは、 動かなくなったゆき(清水萌々子)の姿だった。 椅子から落ちて動かなくなったゆき、次の日ゆきは亡くなってしまった。 明は紗希を頼った。 紗希にお金を借りに行った。 以前、ゆきに飛行機を見せてあげると約束したからです。 その約束を果たす為だった。 紗希と部屋に帰った明、今になって母親から、お金が入った現金書留が届いていました。 そして、「みんなのこと頼むよ」というメモが入っていた。 スーツケースにみんなで、ゆきを入れ、ゆきが大好きだったアポロチョコをたくさん入れて、 約束の場所へ紗希と向かう。 やがて、羽田空港の近くの河川敷に着いた。 2人は、ゆきの亡骸を埋めた。 そして、2人で来た道を泥だらけのまま帰った。 無表情で歩き、モノレールに乗る明と紗希。 タテタカコの宝石が流れ涙を誘う。 タテタカコの「宝石」の動画がYouTubeにアップされていましたので、よかったら、 どうぞ。 後日、コンビニでおにぎりを貰う明、コンビニの前で待つ京子と紗希、そして茂。 やがて4人は歩き出す。 空には、あの飛行機が飛んでいます。 ゆきも一緒です。 4人の後ろ姿がラストシーンです。 誰も知らないに原作本はあるの? 誰も知らないは、是枝裕和のオリジナルで、脚本も是枝裕和です。 構想から15年かけて映像化した作品です。 海外の反応 2004年の第57回カンヌ国際映画祭で、柳楽優弥が最優秀主演男優賞を受賞し、 シカゴ国際映画祭最優秀監督賞ノミネート。 出典:goo. 世界中の映画関係者から絶賛された。 実際の事件 この映画は実際に起こった事件、 巣鴨子供置き去り事件を題材にしています。 この事件は東京豊島区で1988年に起こった事件です。 子供の育児を放棄し、残された子供達だけで生活していた、 大家から通報を受けた警察が捜査すると、 押し入れから乳児の遺体が発見された。 保護された子供達は栄養失調だった。 母親はニュースで報道されたこの事件をテレビで知って出頭した。 子供 長男 長女 次男(生後すぐ亡くなった) 次女 三女 次女は2歳の時に、なかなか泣き止まず、 遊びに来ていた長男の友人が、押入れの上から何度も、 次女の上に飛び降りるなどの暴行を受けて、 亡くなった。 映画では、この次女をゆきに見立てている。 実際の事件はもっと悲惨だった。 母親は、保護責任者遺棄致死の罪で逮捕、起訴された。 懲役3年、執行猶予4年の判決を受けた。 長男は養護施設に送られた。 長女と次女は母親が引き取ったが長男の消息は分かっていない。 ネグレクト事例 この様な育児放棄はネグレクトと言う。 結論 この映画、素晴らしい映画でした。 今また見返しても感動します。 しかし、この映画の内容が実際に起こった事件というのが、心が痛みます。 そして、いい加減な母親が執行猶予の判決を受けて、 刑務所に入っていいない事に憤りを受けた人も多いのではないでしょうか? 虐待を受けて死ぬ子供が昨今増えています。 そんなニュースを見る事も多いのではないでしょうか。 このネグレクト、人間ではなく、チンパンジー、ニホンザル、象、虎、ペリカン、 その他動物にも見られる事なんだそうです。 生まれて来る子供に何も罪はありません。 人間は猿や象などの動物ではないのだから、 恥ずかしい事は辞めて欲しいですね。 (スポンサーリンク) 関連記事 関連記事: 関連記事: 関連記事: カテゴリー•

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誰も知らない

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・実話と一致しているのは一部の設定だけ、ただし…… ・異常な境遇を演じ切った子役たちは絶賛モノ ・しっかりと辛さを描いている分観ていてしんどい 映画「誰も知らない」の作品情報 公開日 2004年8月7日 監督 是枝裕和 脚本 是枝裕和 出演者 柳楽優弥 福島明 YOU 福島けい子 北浦愛 福島京子 清水萌々子 福島ゆき 木村飛影 福島茂 韓英恵 水口紗希 映画「誰も知らない」のあらすじ・内容 手狭な2DKのアパートに、福島けい子・明の親子が引っ越してきます。 二人だけの家族かと思いきや、家財のスーツケースの中から七歳ほどの子ども・茂とゆきが出てきたうえ、京子も電車でこっそり加わります。 五人の家族は「京子・茂・ゆきは外に出ない」等のルールを設け、社会と隔離されながらもつつましく生活していきます。 子どもたちは学校にも行けないことに不満を感じる一方、母けい子はもはや何人目かもわからない恋人をつくり、次第に家を空けがちになっていきます。 そして母はついに、二十万ほどの現金を残して蒸発してしまい……。 映画「誰も知らない」のネタバレ感想 実話「巣鴨子供置き去り事件」を設定に利用した、つらい名作 本作は、1988年に発覚した「巣鴨子供置き去り事件」をベースに作られた映画です。 すでに三十年以上が経過しているため、この元ネタを知っている人はそうそういないでしょう。 未成年が多数関わっているということで報道内容も控えめで、今となっては詳しいことはあまりよくわかりません。 ただ、「戸籍のない複数の子どもをもつ母親が、14歳程度の長男に妹たちの育児を任せて家を出た」という部分はハッキリしており、本作はそこを利用しています。 そのため物語は早い段階から、事実と異なる展開を見せてきます。 とはいえ完全に別物ではなく、ある程度類似が認められるところもあります。 元々が子供が被害を受けた事件である分、本作も子どもがひどい目に遭っていくことになります。 ただそのひどさは「第三者の大人から見ればつらい状態」であって、本人たちにとっては当たり前になっているところがまた恐ろしくもあります。 ほかの子ども・ほかの家庭がどうであろうと、自分の家は一つしかない……そんな当たり前のことによる苦しみが、まざまざと映されます。 非常にいい作品なのですが、個人的にはもう二度と観たくないとも思っています。 子どものつらさを克明に描いているために、あまりにも心がしんどくなるからです。 私はホラーやバイオレンスも全然気にしないクチではあるのですが、罪のない子どもが苦しむ姿にはいたたまれない思いがします。 感覚的には黒人差別を描いた『』と同じところがありますね……。 どちらもよくできている分、ゴリゴリに精神を削ってきます。 だからこそ観る価値があるのも確かです。 明らかに異常な家庭にいながら、それが日常となっている子どもたちの様子……顔つき一つでその異常性が薄れてしまいかねないところがありますが、本作の子役たちはその仕事を見事にこなしています。 筆頭に挙がるのは、やはり主演の柳楽優弥です。 史上最年少かつ日本人として初めて、カンヌ国際映画祭の最優秀主演男優賞に輝いた働きぶりは伊達ではありません。 家族想いでしっかりした少年が、母の失踪を境に変化していくさまを、彼にしかできないと言い切れるレベルで表現しています。 大人顔負けという言い回しがありますが、当時の柳楽にこの役をやらせたら、子どもだろうと大人だろうと勝負にならなかったでしょう。 それほど堂に入っています。 他の子役もいいですね。 次男役の木村飛影のチョイスなどはとても優れていると思います。 異常な生活にストレスを感じながらも生来のお調子者な性格を変えられないさまには、不思議なリアリティを感じました。 モノを知らない歳であるがゆえにとてもエネルギッシュで、それでいて約束を守るあたりが「いかにも」と思わされます。 途中から一家に関わるようになる女子高生役の韓英恵も納得の配役です。 見るからに暗く、一目でいじめられそうと判断できる顔づくりがとてもマッチしています。 笑い方や足運びまで、なにかと「うまくいってない」感が出せているのはさすがです。 また、大人たちの方はかなりタレントの起用が多いのですが、意外とあくどさを感じません。 母親役のYOUには子どもたちと同程度にさえ見える幼さ、身勝手さがよく出ていますし、キム兄・エンケンらもイマイチな男らしさがしっかりと表現されています。 ほどよく作り物っぽさが出てくるのも、特に悪い気はしません。 総じてキャストの選択が光っていると言えるでしょう。 舞台はモデルの事件と同じ? 【映画】2016年12本目 『誰も知らない』鑑賞終了 この映画を知ってはいましたが、ここまで酷い事件とは思いませんでした。 家族の多様化、子供の貧困、虐待がますます叫ばれる昨今 世の中はもっと子どもと向き合うべきです。 — 木こり okawasyumei 本作の基になった事件は、その名の通り巣鴨で発生しました。 なので本作のロケも巣鴨……ということはなく、都内の別の場所で撮影されています。 商店街や駅などは高円寺ですし、その他の場所も高田馬場などだいたい中野区内です。 考えてみれば、事件性と巣鴨は微妙にマッチしないような気がしないでもありません。 今となっては巣鴨はすっかりお年寄りの集まる場所ですし、街並みもちょっと落ち着きすぎているところがあります。 巣鴨プリズンでもあったころならいざ知らず、21世紀の巣鴨の雰囲気は映像としてマッチしなかったのではないでしょうか。 巣鴨駅の乗り入れ路線も山手線と三田線だけで、ストーリーとの食い違いも出てきますしね。 それに比べると、高円寺は明らかにゴチャゴチャしています。 歩く人たちの年齢もバラバラで、一人くらい汚い小学生が歩いていても不思議じゃない気にさせられます。 なんだったら、「実は地方都市で撮影してました」と言われても不思議じゃないようにさえ思えます。 作中でほとんど場所に言及しないのも、「日本のどこででも起こりえた事件である」という暗示なのかもしれませんね。 以下からネタバレありです! 【ネタバレ】ラスト、終わり方までえげつない……! 「クリスマスには帰る」という約束を母けい子は平然と破り、子どもたちは不安の中で新年を迎えます。 妹たちがショックを受ける中でも明は気丈に振る舞い、節約しつつもお年玉をひねり出すなどしてなんとか生き続けます。 しかし寂しさもあってか、全員がだんだんと時制が効かなくなっていきます。 茂は少しずつ外に出るようになり、明は家賃や光熱費に使うはずの金でゲームを買い、友人を連れ込むようにもなってしまいます。 ただ、そのひどい生活ぶりから友人らは寄り付かなくなってしまいます。 そのうえ母からの仕送りも途絶え、夏には電気・水道・ガスも止まります。 それでも彼らは公園の水道を利用しあり、コンビニの廃棄弁当をもらうなどして、警察などにも行かないまま極貧生活を続けます。 一時はいじめられっ子の女子高生紗希と関わるなどしたものの、明があることに怒りを示してからは来なくなり、また兄弟四人だけの生活に戻ります。 飢えと不便から四人はもはや日中何もしないようになってしまい、ストレスもどんどん溜まっていきます。 そんなある日、明が外に出ている間にゆきがイスから落ち、ひどく衰弱していたこともあってそのまま動かなくなってしまいます。 病院に行く金などなかったこともあり、明はついに薬を万引きします。 それまでどんなに貧しくても盗みだけはしなかったのですが、家族の命のために一線を超えるのです。 しかし、むなしくもそのままゆきは死んでしまいます。 明はそれでも警察に行くことなく、紗希の元へ行き、「ゆきに飛行機を見せてやりたい」と言って金を借ります。 生前好きだったアポロチョコを買い込み、羽田空港のそばまで電車で行くと、泣くこともなく静かに死体を埋葬します。 この結末はあまりに救いがなく、えげつないものがあります。 そもそもどうなればハッピーエンドなのかも想像できない物語であるのは確かなのですが、それにしたって残酷です。 しかも、この後のエピローグ部分もまた残酷さがあるあたり容赦がありません。 三人になった子どもたちは、紗希とともにそれまでと変わらず生活しています。 コンビニの廃棄を貰い、水の入ったペットボトルを持ち歩いていることから、母親は帰っておらず、まだ極貧生活を続けていることがわかります。 恐ろしいのは、このときの三人(とくに茂)が、ゆきが死ぬ直前よりも明らかに元気になっていることです。 ゆきが死んだことで、結果的に一人当たりが食べられる量が増えたのでしょう。 当然ではあるのですが、あまりにも皮肉すぎます。 そして末尾に後日談が加えられることもなく、四人が家に帰るところで閉幕します。 まったくなにも終わっていないことを暗に示しているかのようです。 事態の責任は誰にあるのか 生きているのは、おとなだけですか。 映画「誰も知らない」 — バッファロー・ビル toshirou0820 このような、長期間にわたって子どもが苦しむ事態が発生してしまったのは、いったい誰の責任なのでしょうか?直接的なところで言えばもちろん母親でしょう。 彼女の幼さは目に余るものがありますし、戸籍も作らず、義務教育も受けさせていないことにはまぎれもない罪があります。 ただ、母親だけが悪いと断言できないのも確かなのではないでしょうか。 たとえば、育児に関わろうとしない父親にも同等の非があってもよさそうです。 劇中に登場したのは四人のうち二人の父親だけでしたが、その全員がもっと関わってもいいはずです。 彼らがもっと積極的に助けてあげていれば、少なくともゆきが死ぬようなことまでは避けられたでしょう。 個人的には、「子どもを産むなら責任をもって育てなければいけない」ということは、義務教育の段階でもっと生徒に教え込む必要があるのではないかとも思いました。 世の中には確かに、けい子のようにいい歳しても精神的に幼い親が存在しています。 そういった人にもわかるように親としての役割を教えるには、文字通りの「義務」教育である中学校の授業を使うほかないでしょう。 言われなくても知っているような性器の話をすることを性教育と呼ぶのではなく、こういった男女としての責任の話を性教育に持ち出してほしいものです。 観る人によっては、他の部分に責任を感じる人もいるでしょう。 経済、警察、福祉……、色々ありますが、気になった分野が2004年当時と比べて良くなっているのか調べてみると発見があると思います。 【考察】伝えたいことはネグレクトの問題だけか 「家族の一人が餓死する」という、最悪としか思えない事態を経験しながらも、明たちはなお警察に行かずアパートでの生活を続けていきます。 言ってみれば自体はまるで好転しないまま、本作は閉幕するのです。 狂っていると言うのは簡単ですが、物語として違和感がないのも確かです。 一般的というか、第三者の大人からすると、明たちはやはり警察の世話になった方がいいように思えてしまいます。 彼らはどう考えても限界ですし、健康で文化的な最低限度の生活さえ迎えられていませんからね。 しかし、それで本人たちが満足するかは別問題です。 一度、「警察に相談した方がいい」とコンビニ店員が助言するシーンがありましたが、その際明は「家族が一緒にいられなくなる」ときっぱり拒絶しています。 兄弟たちの年齢はかなり離れていますから、養子にとられるにせよ施設に預けられるにせよ、確かにバラバラになることは避けられないでしょう。 明にとってもほかの兄弟たちにとっても、家族全員が一緒にいることはきっと最優先事項なのだと思います。 実際、元となった事件でも、乳児と二歳の子どもが死亡して警察が介入してきた後で兄弟はバラバラになっています。 長女・次女は福祉事務所に預けられ、母親には有罪判決が下り、長男は別の養護施設に送られています。 後日長女と次女は母親と同居を再会したそうですが、長男はどうなったのかわかっていません。 本作においても、警察が介入してくれば同様の措置をとられることは想像に難くありません。 家族が共にいるというあたりまえの生活を続けるには、あのまま助けを求めずにいるしかないのでしょう。 そこに、本当のメッセージが隠されているような気がします。 所持金がほとんどゼロになったあとでも彼らがなんとか生きていけたのは、コンビニの廃棄弁当をこっそりもらい受けていたからでした。 もちろんそれだけでは満足には食べられず、ゆきが空腹すぎて紙を噛むシーンまであったのは確かです。 とはいえ廃棄弁当のおかげで、一家が全滅せずにいたこともまた間違いありません。 あくまで仮説にすぎませんが、あのような関わり方が彼らにとってのベストだったのではないでしょうか。 紗希が途中でやったように尊厳を無視した施しを与えるでもなく、大家のように関わらないようにするでもなく、彼らの異常性を受け入れた上で、少しだけ手助けをするのがいいということだったのかもしれません。 もちろん、母親・父親が保護者としての責任を全うしなかったことにすべての発端があるのも事実です。 また彼らのような戸籍のない(劇中では描写がありませんでしたが、少なくとも元の事件ではそうでした)人に対する制度が決して良くはないのも問題ではあります。 そのためどうしても次善の話にしかならないのですが、それでも、もし周りの大人たちが彼らを受け入れ、少し手を貸してあげていたら、ゆきが死んだりもしなかったでしょう。 本作のタイトルも『誰も知らない』であって、必ずしもネグレクトを責めるものではありません。 そのことからも、周囲の普通の人が知らないふりをせずに近くの子どもと関わってあげたら、何かが好転するかもしれない……という想いが隠されているのではないでしょうか。 【評価】日本人の胸を深くえぐる傑作 『誰も知らない』は、難しい表現も長いセリフや性的・暴力シーンもなしに人の心をえぐってくる映画です。 社会派の映画がそういったものに頼りがちであるにもかかわらず、映像と適確なセリフで丁寧に描写していくさまはまさに名画と呼ぶにふさわしいです。 そのぶん娯楽性に関しては、乏しいを通り越してマイナスの領域に達しており、本当に観るのが辛い一本にもなっています。 それでも観る価値は十分あるのですが、あくまで「精神的に健康な人が、胸をえぐられることを覚悟してから観る映画」であることは間違いありません。 日本人の薄気味悪さ、生きづらさを直視する自信がある人はぜひ手に取ってみてください。

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