麻黄 湯 副作用。 成分(生薬)別の注意:麻黄(まおう) : 漢方薬のことなら【QLife漢方】

【半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の解説】~「気」の巡りを正常化する漢方薬~

麻黄 湯 副作用

麻黄湯の名前の由来は? 麻黄湯は4つの生薬から構成されており(詳しくは後述)、主薬は麻黄(マオウ)なります。 麻黄湯はこれに由来します。 麻黄湯の特徴と飲み方 麻黄湯は 杏仁(キョウニン)、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)が含まれる漢方薬。 咳や鼻づまりなどの風邪の症状や節々の痛みに対して使用されています。 基本的には 体力があり、発熱しても汗をかいていない人(ここ重要!)に向けて処方されるお薬で、 発汗を促すことによってその薬効を発揮していきます。 使用する方を間違えると症状が悪化したり、副作用に悩まされる可能性があるため注意が必要です。 麻黄湯はただの風邪のみならず、 インフルエンザに対しても効果を発揮することが最近の研究によって判明しています(こちらについては後述します)。 麻黄湯の文字にも含まれている「湯」というのは、その漢方薬の形を表しています。 つまり、もともとはお茶のような液体状の薬だったわけです。 液体だったものから抽出して、現在流通されている粉の形としています。 薬の効果を最大限発揮させるには、当然もとの形に則した形が良いとされており、麻黄湯の場合には液体状に戻してあげることが推奨されています。 発汗を促すための漢方薬であるため、お湯で飲むことが体にもプラスに働くことでしょう。 ただし、効果をきちんと発揮させるためには適したお湯の温度が必要です。 熱湯に入れてしまうと薬としての成分が揮発してしまう危険性があるからです。 ぬるめのお湯に溶かしての服用が、薬の効果をより発揮するコツとなります。 また発汗作用を持つ麻黄湯には生姜湯を混ぜて飲むと効果的。 味も飲みやすくなりますのでおすすめです。 麻黄湯の副作用 麻黄湯に関する副作用は、配合されている生薬に由来するものです。 甘草が含まれているため、注意しなければいけないのはそれに由来する 偽アルドステロン症や ミオパチーです。 これらは高血圧や低カリウム血症による筋力の低下などが主症状になります。 ただし、配合されている用量から考えれば、発生することはないとは言えませんが非常に少ないと言えるでしょう。 他の漢方薬の併用により甘草の量が多くなっていなければ、心配しなくてもよいと言えます。 次に気を付けていただきたいのが、麻黄による症状です。 麻黄にはエフェドリンが含まれているため、交感神経が刺激されることにより 不眠や 頻脈などの症状が出ることがあります。 心臓に疾患を抱えている方などには、特に注意していただきたい部分です。 ちなみに エフェドリンはドーピングの検査対象となっています。 スポーツ選手は風邪やインフルエンザに罹患しても麻黄湯は飲まない方がいいでしょう。 スポンサーリンク 麻黄湯はインフルエンザに有効? 麻黄湯の効果は発汗を促して体内の熱を発散させるものですが、そのほかにも 炎症を抑える作用とウイルスの増殖を抑える作用が研究により判明しています。 通常であればウイルスに感染した細胞は 自己消化機能によって排除されていきますが、インフルエンザウイルスはこの自己消化機能を阻害することが知られています。 さらにその細胞を排除するため、体内では炎症反応を起こして様々な物質が放出されています。 麻黄湯はそこに作用することにより 自己消化機能の回復が得られ、炎症物質の過剰な分泌が抑えられることで、抗ウイルス作用が発揮されると考えられています。 効能又は効果 悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ないものの次の諸症: 感冒、インフルエンザ 初期のもの 、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難 用法及び用量 通常、成人1日7. 5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。 なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。 ツムラ麻黄湯エキス顆粒 医療用 の添付文書より引用 通常麻黄湯は「1回1包(2. 5g)1日3回 毎食前(毎食間)」で処方されることが多いと思いますが、インフルエンザに対して使用する場合、初回のみ2包(5g)服用したり、2~3時間の間隔で服用するように指示されることがあります。 以前当院に在籍していた医師が漢方に詳しく、毎年インフルエンザシーズンになると上記にように処方していたのを思い出します。 また抗インフルエンザ薬とは作用機序が異なるため、併用されるケースもあります。 抗インフルエンザ薬について知りたい方は以下の記事もどうぞ。 参考記事: 麻黄湯は妊婦・授乳婦は飲んでもいい? 西洋薬はダメで漢方薬は良い。 そんなのは迷信です。 先程お話した通り、麻黄湯の主成分である麻黄には エフェドリンという成分が含まれています。 このエフェドリンは発汗を促し、気管支の機能を補助して風の諸症状を改善させるのですが、末梢の血流を少なくしてしまう効果があります。 妊婦が服用した場合、胎児に十分な血流が供給されない危険性があるために、産婦人科学会では使用してはいけないものと分類されています。 ただし、母体の危険性が上回る場合には使用を考慮します。 もちろんその際は担当の医師ときちんと相談して服用するようにして下さい。 長期間の使用は胎児への影響を考えて避けるべきですが、短期間であれば影響は少ないと考えられています。 授乳婦も服用することが可能です。 母乳中に移行したとしてもごく微量であり、赤ちゃんに対して悪影響が出る可能性は低いと考えられます。 ただこちらも妊婦同様、担当の医師に確認した上で服用するようにして下さいね。 まとめ 漢方薬で風邪といえば葛根湯が有名ですが、麻黄湯もしっかりとした実績のある漢方薬です。 近年の研究では、インフルエンザに対しても西洋薬と同等の効果を発揮すると考えられています。 今回の記事で少しでも麻黄湯に関して理解が深まれば幸いです。 それでは麻黄湯については以上とさせて頂きます。 最後まで読んで頂きありがとうございました。

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成分(生薬)別の注意:麻黄(まおう) : 漢方薬のことなら【QLife漢方】

麻黄 湯 副作用

私が普段行う説明を書いています。 一般的な説明 今日は、麻黄湯という漢方が出ています。 この薬は、インフルエンザや風邪などで、急激に熱が上がっている状態の時に使います。 発汗させて解熱させる薬です。 身体が冷えてくると効きが悪くなりますので、冷えに気を付けて規則正しい生活をしましょう。 身体が冷えてきた、胃腸が気持ち悪い、発疹等の症状があればご一報頂ければと思います。 漢方医処方の場合の説明 今日は、漢方では傷寒と呼ばれる邪気にやられた時に出る、麻黄湯という漢方が出ています。 この薬は、インフルエンザや風邪などで、急激に熱が上がりかけている時に使います。 発汗させて解熱させます。 発熱頭痛して、下半身や関節が痛い場合によく使います。 身体が冷えてくると効きが悪くなりますので、冷えに気を付けて規則正しい生活をしましょう。 また、熱いお粥を食べると効果が良くなるのでお勧めです。 身体が冷えてきた、胃腸が気持ち悪い、発疹等の症状があればご一報頂ければと思います。 専門家向けの内容です。 生薬構成 杏仁5、麻黄5、桂枝4、甘草1. 5 出典 傷寒論 条文(書き下し) 「太陽病、頭痛、発熱し、身疼腰痛し、骨節疼痛し、汗なくして喘する。 」 「傷寒、脈浮緊にして汗を発せず、よりて衂(じく:鼻血)をいたす。 」 条文(現代語訳) 「太陽病で、頭痛、発熱し、身体が痛くて腰痛もあり、関節が痛く、汗が出ず喘息様症状がある」 「傷寒、脈は浮緊で、汗が出ず、鼻血が出る。 」 解説 麻黄湯は葛根湯と並んで、風邪の漢方として有名な処方です。 インフルエンザの症状でよく出ますが、非常に切れ味が鋭い処方になります。 この処方は、条文を正しく読めるかどうかが重要で、「頭痛、発熱、喘する、鼻血」という症状が上焦の熱の滞りを表しています。 言ってしまえば、頭に気が突き上げている状態です。 また、関節痛や腰痛を始めとする身体の疼痛は、身体の中心部(腎)を動かす太陽膀胱経の後半部分に気が供給されない為に起こります(動きが止まるので、正気が邪気に変化する)。 原因は寒邪によって太陽膀胱経が障害されている事ですが、麻黄湯はその詰まりを取って、太陽膀胱経全体に気を流します。 そうする事で、表裏の機能障害を改善し、熱を身体の隅々まで機能が回復する事で、痛みを改善します。 しかし、麻黄湯は脾虚・裏寒がある方には不適な処方になります。 脾虚というのは病位が太陰病で、また、裏寒は少陰病になりますので、そもそも太陽病の代表方剤の麻黄湯が合っていません。 もし間違って使うと、身体が冷えて、食欲が無くなったり胃腸が気持ち悪くなる等の症状を引き起こします。 麻黄湯の条件として「裏寒・脾虚が無い」というのは非常に重要な確認項目と言えます。 解説の最後に、続服について書いておきます。 麻黄湯の続服は非常に注意が必要です。 例えば、脾虚・裏寒が無く、39度近くの熱が出て身体が疼痛して、麻黄湯を飲んで発汗し、熱が37度後半まで下がったとします。 しかし、そこでもう一度麻黄湯を飲む、というのは悪手である可能性が高いです。 例えば、その時点で脾虚・裏寒が無く顔が逆上せている場合、すでに発汗していますので桂枝湯に切り替える方が良いでしょう。 また、 37度後半まで落ちた時点で裏寒所見があり、食欲が有る場合は、真武湯を服用すべきです 裏寒所見があり食欲が無ければ、茯苓四逆湯や四逆加人参湯という選択がベストです(これらの四逆湯類はエキス剤がありませんので、無い場合は附子理中湯で代用します)。 鑑別 通常は葛根湯等との鑑別になると思いますが、おそらくどちらを選んでもそこまで大差ないように思いますので、解説に出した桂枝湯と、温理剤(真武湯、四逆湯類)との鑑別を書いておきます。 続服させるかどうか迷った場合に参考にして頂ければ幸いです。 桂枝湯との鑑別 桂枝湯と麻黄湯の最大の違いは、麻黄が入っているかどうかという所です。 発汗の有無ですぐ鑑別できます(例外はありますが、基本的に発汗があれば麻黄は要らない)。 また、葛根湯や麻黄湯の方が気が突き上げていて、頭痛発熱の度合いが強いです。 只、桂枝湯も葛根湯も麻黄湯も、裏寒・脾虚がある場合は不適ですので注意が必要です。 温理剤(真武湯、四逆湯類)との鑑別 麻黄湯と温裏剤との鑑別ですが、これは、桂枝湯類全般に当てはまります。 附子と桂枝の効能の差とも言えます。 附子は腎という身体の中心(裏)を温めます。 西洋学風に言いますと、身体の内部系(基礎生理)を賦活します。 逆に、桂枝は内部系(裏)で出来たエネルギーを外部系(表、運動機能系)に持ち出して、主に体表を温めます。 内部系(裏)で出来たエネルギーを外部系(表)に持ち出すという事は、内部系のエネルギーの度合いが低いと、外部系にエネルギーに持ち出した場合に内部系のエネルギーが枯渇する事になります。 その、内部系のエネルギーが枯渇した状態を裏寒といいます。 主に、手首、足首、関節、壇中(胸の中心)が冷たい、顔色が青黒いまたは青白い、元気が無い、等は裏寒を疑うポイントです。 裏寒があって食欲が有れば真武湯、裏寒があって食欲もない場合は四逆湯類を使います。 四逆湯類が使えない場合は附子理中湯を使います。 裏寒を念頭に入れて漢方の証を決定すると、大きな失敗をしなくなりますのでお勧めです。 お読み頂きありがとうございます。

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最低限これだけは覚えておきたい!漢方薬の副作用

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初期のインフルエンザや各種感染症・気管支炎などに効果的な漢方薬でこれら以外にも様々な症状に有効です。 今回はこの、麻黄湯(まおうとう)の 効果・効能について紹介していきます。 麻黄湯の効果・効能とは? 漢方薬の麻黄湯(まおうとう)は、発汗作用を持つ、代表的解表剤の一種です。 風邪の初期症状の 頭痛・悪寒・発熱・腰痛・関節痛・咳・喘息などの症状の 改善・治療に用いられています。 この麻黄湯の凄いところは、小児にも適用がありタミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬とは働きが異なりますが、 インフルエンザにも効く漢方薬です。 また、この麻黄湯には病院で処方される「 ツムラ麻黄湯エキス顆粒(医療用)」やドラッグストアで買うことができる「 ツムラ漢方麻黄湯エキス顆粒(第2類医薬品)」などがあります。 麻黄湯に配合されている成分(生薬) 麻黄湯は次の生薬で構成されています。 麻黄(マオウ)• 杏仁(キョウニン)• 桂枝(ケイヒ)• 甘草(カンゾウ) 麻黄(マオウ) 麻黄(マオウ)は、マオウ科のマオウなどの地上茎を乾燥したものです。 発汗解表作用、鎮咳効果、利水作用などがあります。 発熱、頭痛、咳嗽(せき)、喘息などを治します。 杏仁(キョウニン) 杏仁(キョウニン)は、バラ科のホンアンズ又はアンズの種子です。 麻黄との組み合わせにより発汗作用増強効果があります。 胸にたまった水分、痰などを治し、呼吸困難、咳嗽を治します。 桂枝(ケイヒ) 桂枝(ケイヒ)は、クスノキ科トンキンニッケイやその他同属植物の樹皮を乾燥したものです。 麻黄の補助として働き、咳や痰の緩和をする作用があります。 食欲不振、神経性胃炎、慢性胃炎、渭酸過多症、勤悸、つわり、尿量減少、生理痛などにも効果的です。 甘草(カンゾウ) 甘草(カンゾウ)は、マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したものです。 急性の症状を緩和し、生薬間の調和をはかります。 鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳などの効能があり、 咽喉痛、胃痙攣、胃潰瘍、胃痛、十二指腸潰瘍などを治します。 麻黄湯の正しい飲み方 麻黄湯は、通常 1日 2回〜3回に分割し、食前もしくは食間に水またはぬるま湯で服用します。 漢方は、 年齢・体力・体重・体質・症状などにより適宜増減されることがありので、必ず医師や薬剤師の指示に従い利用するようにしましょう。 麻黄湯の副作用と注意点 漢方薬は、比較的副作用が少ないことで知られていますが医薬品なので絶対に副作用がないわけではありません。 確認されている副作用としては、 発疹、発赤、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、動機、体がだるい、興奮する、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、排尿障害などが報告されています。 このような関連する症状が現れたら使用するのを中止し、医師または薬剤師に相談するようにして下さい。 また、以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある方、狭心症・心筋梗塞などの心臓に障害がある方。 甲状腺機能亢進症、重症高血圧症がある方、 妊娠または授乳中の方、他に薬などを使っている方は、このような方は、使う前に必ず医師や薬剤師に確認するようにして下さい。 まとめ いかがでしたか? 今回は、 麻黄湯(まおうとう)の 効果・効能について紹介してきました。 麻黄湯は、インフルエンザを含む風邪の初期症状の、 頭痛・悪寒・発熱・腰痛・関節痛・咳・喘息などの症状の改善に効果的な漢方薬です。 小児にも適用されていますが服用の際は、用法・用量を守ることが大切です。 含有量が多くなると副作用として身体にさまざまな症状が起こることがあるので、正しい方法で飲むようにして下さい。

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