コロナ 免疫 検査。 コロナパスポート:今後、抗体検査なしで旅行はできるのか

コロナに免疫の「ニュータイプ」を探す抗体検査が医療崩壊を救う日

コロナ 免疫 検査

RT-PCR法として知られる現行の検査方法は、検体採取に侵襲性を伴う場合があり、個人がウイルスに感染しているかどうかを調べるのに遺伝子解析を用いる。 血清検査は、血液1滴だけで実施でき、ウイルスの抗体を見つけることに重点を置いている。 抗体があれば、その個人はCOVID-19にかかっていたが、すでに免疫を獲得している可能性が高いということになる。 英バース大学()のアンドルー・プレストン()准教授(微生物病因学)は「抗体は免疫応答の重要な構成要素の一つだ。 感染から約1週間で検出可能になり始める」と説明した。 COVID-19の免疫応答に関連する抗体は2種類ある。 人体がウイルスへの反応の初期段階に生成するIgMと、感染の後期に出現するIgGだ。 現在開発段階にある検査は、IgMとIgGの両方の抗体を同定できる。 これらの抗体は、新型コロナウイルスに対する患者の自己免疫反応を示す重要な特徴となる。 血清検査が広く適用可能になれば、現在世界中で数十億人が経験しているロックダウンから解放・職場復帰できる状態の人を確認するために利用できるようになる。 仏生物学者連合()のフランソワ・ブランシュコット()会長は、AFPの取材に「主要な課題は、皆が職場に戻れるようにするにはどうすればよいかだ」と語った。 だが一部の専門家からは、血清検査の世界的な需要が供給を著しく上回る可能性が高く、生産が追い付かないことを指摘する声も上がっている。

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新型コロナ:抗体検査、全米で実施検討 新型コロナの免疫確認 (写真=AP) :日本経済新聞

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抗体検査はウイルス自体の有無を検査するのではなく、感染への対応として長期的に獲得される免疫を検査するもので、指などから採取した血液で判定される。 だが、鼻や喉を拭って行う診断検査と同様、多くの問題があり複雑な取り組みであることが分かっている。 17日にオンラインで公表された査読前の米は、現在の報告が示唆するよりも多くの人数が感染したと結論づけ、従来考えられていたよりも感染が広範囲に及び、同時に致死性は低いことを示唆した。 これは、これまでに1800人余りが陽性となっているカリフォルニア州サンタクララ郡で確認された感染は実際の50分の1から85分の1にとどまることを意味するという。 この研究結果はすぐに専門家からの批判を集めた。 この検査ではフェイスブック広告で被験者を募集したため、症状のある人が集まった可能性が高いとの指摘が出たほか、検査の精度への疑問の声も上がった。 論文執筆者らも、検査精度の問題やこの研究についてのその他の限界を認めている。 ロサンゼルス郡では、公衆衛生局と南カリフォルニア大学の共同研究で、郡の成人人口の約4. 1%が抗体保有者と推定され、潜在的なエラーを考慮すると2. 8%ー5. 6%だとされた。 この推計は、研究時点で感染が確認されていた7994人の28倍から55倍に相当する。 カリフォルニア州の2つの調査結果はいずれも、他の同様の取り組みよりもはるかに高い感染率を示すものだ。 中国では、武漢大学中南医院で感染リスクの高い職員3600人のうち抗体が確認されたのは2. 4%だったと同病院の医師らが今月記者会見で明らかにしている。

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新型コロナウイルスは「免疫細胞を無効化する」という研究結果

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2月下旬、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では乗客3711人にPCR検査を実施。 712人が陽性となったが、そのうち半数にあたる333人が無症候性感染者だった。 中国CDCの武漢の患者約7万2000人を調べた研究でも、対象者の1. 2%が無症候性であることがわかった。 こうしたデータを踏まえると、「もしかしたら自分は無症候性感染者だったかもしれない」などと考える人もいるのではないだろうか。 このギモンに答えることができる検査が、いま注目されている「抗体検査」というものだ。 実際、ドイツやイギリスではこの抗体検査を広く実施することで「過去に感染して治った人(=抗体がある人)」を明らかにし、その人たちに「免疫証明書」を発行。 行動制限を緩めることが検討されている。 医療ガバナンス研究所の上昌弘理事長は、「抗体検査で陽性だと分かれば、以前にかかって、治ったという経過が分かる。 抗体があるとその人は感染しにくいので、とても強い立場になる」とし、医療スタッフに抗体検査を実施し、抗体がある医師が前線に立つというという体制を提案する。 ところで、抗体とはどのようなものなのだろうか。 私たちの体には異物を排除する免疫システムが備わっている。 体内に侵入してきた病原体は免疫細胞などによって認識されるが、このときにできるのが、その病原体に対して中和作用を持つ抗体だ。 その後、病原体が排除されても体内にはその抗体は残っているため、基本的には同じ病原体であれば体内に入ってきても感染症にかかることはない。 抗体は全部で5種類あり、新型コロナなどウイルス感染で調べるのは、IgM、IgGの2つ。 「Ig」とは免疫グロブリンの略で、抗体のことをいう。 この抗体検査を行っているのが、ナビタスクリニック(新宿区)。 3月18日に医療医薬品の卸を通じてIgMとIgGの抗体検査のキットを30個ずつ購入。 希望する医療スタッフなどに実施した。 同院の久住英二理事長は、購入の理由をこう話す。 「必要性を感じたためです。 すでにPCR検査で診断が付いた人には必要のない検査ですが、感染しているかどうか分からないけれど、患者さんに日々、接している医療従事者は受けた方がいい。 これは医師や看護師だけでなく、病院をお掃除してくれる清掃スタッフも同様です」 このほかにも、過去に咳や熱などの症状があったけれどPCR検査を受けるまでには至らなかった人とその家族などだという。 同院で実施している抗体検査はイムノクロマト法とよばれる簡易キット。 たった1滴の血液を試薬が含まれているシートに含ませるだけ。 色の濃淡で陽性か陰性かがわかる。 インフルエンザ診断キットや市販の妊娠検査薬のようなイメージだ。 PCR検査のように患者ののどからぬぐい液を採取する必要がないので、飛沫感染のリスクがない。 また、IgMとIgGの両方を検査することで、感染のタイミングもある程度推測できるという。 IgMは病原体が入ったときに最初に作られる抗体で、比較的早い段階で消失する。 一方、IgGは比較的ゆっくりと作られるが、そのあとずっと血液中に残っている。 理論上は、IgMが陽性でIgGが陰性であれば感染初期の可能性があり、IgMが陰性でIgGが陽性であれば感染は少し前に起こっていたということになる。 ただ、現時点の抗体検査には課題も少なくない。 一つは陽性率(感度)の問題で、いま出ているキットは、抗体があっても陽性と判定される割合が低いのだという。 久住医師も「特にIgMを調べる検査キットは、陽性率が低すぎるので使えない」と言う。 実際、欧米でもこの陽性率の低さを問題視している。 わが国でも、感染症研究所がイムノクロマト法による抗体検査について評価した結果をウエブサイトで公表している。 それによると、PCR検査で陽性となった患者(37症例)の血液を用いて抗体検査を実施。 発症後7~8日の陽性率はIgMが10. 0%、IgGが25. 0%、9~12日が4. 8%、52. 4%、13日以降は96. 9%だった。 この抗体検査に関して、感染研は「診断において有用となることが期待されている。 一刻も早い臨床現場への導入が求められている」としつつも、陽性率などが抗体検査に用いる試薬によって異なる可能性もあり、「慎重な検討が必要である」としている。 また、私たちがこの検査を受けることができるわけでもない。 久住医師は「現段階では研究用試薬なので、導入した医師が必要だと判断したときに、医師の裁量で使うことができますが、広く普及しているものではありません」という。 実用化に向けては、無症候性感染者かどうかを調べる手段に期待が集まるが、感染研の評価で用いた検体は症状が出ている患者のものであるため、冒頭の無症候性感染者だった人が検査を受けた場合、どのような結果になるかは未知数とのことだ。 それを踏まえても、久住医師はこの検査に期待を寄せる。 4月中の開始を目指す。

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