マイク ファイアー ズ。 ストリート・オブ・ファイヤー

そらのうきぶくろ — ファイアーエムブレム風花雪月を5周した話

マイク ファイアー ズ

ファイアーエムブレム風花雪月が発売してから、それはもう楽しく遊んできた。 以下、各ルートについてネタバレを含む為、全ルートを遊んだ事があるか、ネタバレ気にしない人向け。 5周の内訳は以下の通り。 括弧の中は攻略本表記。 2周目以降は全てクリアデータの引き継ぎを行っている。 1周目:黒鷲ルート(覇王ルート)ノーマル 2周目:金鹿ルート(同盟ルート)ハード 3周目:青獅子ルート(王国ルート)ハード 4周目:教会ルート(帝国ルート)ハード 5周目:黒鷲ルート(覇王ルート)ルナティック 1周目:黒鷲ルート・ノーマル これが終わった後の事は、おおむね最初の方に貼ったリンクの記事通りである。 今振り返ってみると、ストーリー的に何が起きたのか半分も分かっていなかったなと思う。 なんかいろんな勢力がガルグ=マクの周りで暗躍してて大変だなーと思いつつも楽しい学校生活を送っていたら、突然エーデルガルトの戴冠式に出る事になりせっかくの教え子の晴れ舞台だし喜んで参加した後、どういうわけか帝国軍?を引き連れたエーデルガルトがみんなを裏切ろうとしてきて、それでも教え子を斬る事なんてできないなと思って味方に回ったらいつの間にか教会を敵に回す事になった……とかそんな感じの認識だった。 なんでフレンが途中で離脱したのかも正直よく分かってなかった。 あーせっかく踊り子にしたのに、 あと行軍の指輪返してくれ、って思った。 いろいろな外伝もやったけど、いかんせん固有名詞が多すぎて何もかもを理解できていなかった。 みんなの事情はよく分からないがなんか戦ったら良い感じに収まりました!みたいな。 一番話の理解度が高かったのは、メインストーリーよりは支援会話だろう。 充実した支援会話のおかげで、1周目の時点で黒鷲の生徒達にこれでもかというくらい愛着が湧いた。 エーデルガルトとヒューベルトの支援を見て主従って最高だなあと思えたし、ベルナデッタが完全に俺だなあと思ったり、フェルディナントフォンエーギルの貴族であることの誇りを見せつけられたり、リンハルトの睡眠へのスタンスに強い共感を覚えたり、カスパルは全然テンプレ的脳筋キャラクターというわけではなくきちんと物事を考えている良い子だと分かったり、ドロテアの一見誤解されやすい言動も過去が積み重なったうえのものだと分かったり、ペトラが一国を治める者としての矜持を捨てていないうえにこの戦争が終わったら誰かしらをお持ち帰りしようとする強い精神性を露わにしてきた事を認識したりと、挙げればきりがない ゲームとしては、それなりに歯ごたえがありつつも天刻の拍動のおかげで理不尽さが良い感じにマイルドになっており、初心者にも勧められる良いFEだなーと思ったのであった。 そしてここ(1周目)で遊び終えるという決断をするのも風花雪月においては正しい遊び方ではあるのだが、他の選ばなかった生徒達の人生やルートの結末が気になり、茨の道を選ぶ事にした。 それはもちろん2周目以降を遊ぶということだ。 2周目:金鹿ルート・ハード この周回のことを、個人的には救済ルートだと思っている。 何故かというと、 生徒を救済したからだ。 もう少し詳しく言うと……2周目をやるということは1周目で慣れ親しんだ生徒達を殺すのと同義であり、その苦しみに耐えられなかったため、1周目であらかじめHPを0にして撤退(=救済)させておく事で2周目に登場させなくする(=本来その生徒が出るはずのところにモブユニットを配置させる)という選択をした。 これは我ながら天才の発想だと思った。 生徒を戦争に出させる必要がなくなり、クラシックモードって素晴らしいとしみじみ感じたものだ。 ただ、実際のところ全生徒を救済できたわけではない。 何故なら救済(=第一部のうちに撤退させておくことで第二部出禁にすること)が成立するのは「スカウトしたキャラクターのみ」だと気付いたのが、結構後になってからの事だったからだ。 スカウトにはある程度の能力値や技能レベルが要求されるため、第一部終了までにスカウトできる全生徒のスカウトが困難だとみて、「そうか、課題協力で呼んでから撤退させればいいじゃないか」と思ってしまったのが運の尽きだった。 課題協力で撤退させたはずのユニットが、(後の血の同窓会前日譚となる)第一部のグロンダーズ鷲獅子戦において登場してきたとき、「あ、やべっ」と思ったものだ。 課題協力で撤退したユニットは、スカウトができなくなるうえに第二部にも登場するようになってしまう。 これには実にひどいショックを受けたが、今更やり直すのも面倒臭かったのでそのまま話を進めていくことにした。 クロードと、あと大人ユニット達(アロイスやシャミアなど)だけをスカウトして第二部を迎えた。 この周回で分かった事は、クロードはきょうだいでありとてもいいやつだということ。 彼は一見そうは見えないが、3人の級長の中で最も優しく、これからのフォドラが丸く収まるように考えを巡らせている男だった。 1周目の黒鷲ルートでクロードが脱落する時も少し思ったが、2周目をやってみてその部分を強く感じた。 そして、終盤に曝かれる教団(というかレア)のきな臭さを感じたのも2周目のこと。 級長の中では歴史の真実に最も近付いたのではないか?とも思う。 それにしても、EP20のメインストーリーをクリアしたときのムービーは、1周目に黒鷲ルートをやった先生に強く刺さる。 1周目に黒鷲ルートをやった先生は是非、金鹿ルートをやって地獄に堕ちてくれ。 引き継ぎをしているしなーと思って思い切ってハードを選んだうえで、ハンネマン先生を格闘ユニットにしたりカトリーヌさんに魔法を使わせたりとネタ育成を全力で楽しんだが、それもあってからほどよい難易度になったかなと思う。 いや嘘ついた、終盤はちょっと簡単すぎた。 フリーマップのアサシンの攻速に辟易したくらい。 3周目:青獅子ルート・ハード このルートはなんというか 結論から言うと心に傷を負った。 恐らく1周目に黒鷲ルートを選んでしまった事が大きい。 2周目の時と違って今度は救済したりせずに真剣に青獅子のみんなと向き合ってみようと……思って……。 イングリットとメルセデスの2人は黒鷲ルートをやった時点で引き抜いていたためある程度は知っていたものの、改めて青獅子生徒達の支援会話を開いてみると、とにかく一つ一つが重い。 ローレンツヘルマングロスタールが政治の話をするのと同じくらいの頻度で、何かと死人の話に繋げてくるため、基本的に空気がお葬式である。 アネットは数少ない癒し枠と見せかけて、先生との支援では頑張りすぎてしまうという闇を見せつけてくるため、どうして青獅子はそんなに追い詰められている精神の人が多いんだろうとなってしまった。 それにしたってメルセデス精神病院が何棟建ってても足りねえよこの学級は。 第二部に入ってからの豹変してしまったディミトリ。 これがとにかく辛く、誰とも心を通わせなくなっている事が「支援段階を進める事ができない」という形でシステム的に表現されているあたりもまた憎い表現というか、ゲームという媒体でこの話を提供してきている部分を最大限に生かしてきているなと感じた。 黒鷲ルートを既にやっていたため、ランドルフの例のシーンではウワーとなり、村人Aもといフレーチェが出てきたときは更にウワーーッとなったりして、なんかもう先を進めるのが怖いレベルにまでなっていた。 そんな矢先にポケモン剣盾が発売したのもあって、しばらくディミトリを放置して先生がポケモンマスターになっていたこともあった。 ディミトリの豹変は第二部中盤まで続く。 その身を挺してディミトリが目を覚ますきっかけを作ることとなった、ロドリグ卿のことが忘れられない。 本当に惜しい人を亡くしたなと思う。 晴れてディミトリの支援段階が進められるようになってからは、ロドリグ卿に感謝しつつもひたすらディミトリと他の生徒達との支援会話を開けていった。 果たして誰がディミトリの側にいてやれるのかとずっと考えていた。 先生?先生はその頃 シルヴァンジョゼゴーティエに落ちていたので…… 負の話ばかり書いてしまったのでシルヴァンジョゼゴーティエの話をしよう。 シルヴァンジョゼゴーティエとは感情の2tトラックである。 一見軽薄そうなキャラクターの裏に隠れた質量のある感情と、CV古川慎による凄まじい情報量の声に完全にやられてしまった。 シルヴァンジョゼゴーティエが喋るたびに毎回のようにシルヴァンジョゼゴーティエの喋り方が好きだなあ……となったし、こういうのが好きだったのかと自分でも改めて気付かされた。 表向き女好きキャラを演じておきながら、実際の所異性とのペアエンドはあまり用意されていないところがもう…… 紋章というしがらみに囚われた一人の貴族の男が選んだ道をシステム的に表現したものとして最高なのだ。 風花雪月には紋章に振り回されるキャラクターが数多く登場し、数奇な運命を辿ってきた者は何人もいるが、中でも現実的な……これは「ある」だろうなあと思わせる質感の強いキャラクターがシルヴァンジョゼゴーティエだ。 紋章を持ちながらしがらみに囚われず自由に生きる先生に対して強い憎しみを表明してきた頃から、 もう結婚するしかねえと思ったもの。 シルヴァンジョゼゴーティエの話はここまで。 3周目ともなると、歴史への理解はだんだん深まりつつあった。 やはり固有名詞を把握できているというのは大きい。 それだけに、王国に対してセイロス教団が全面的に協力している様子を見て、うわあ……となること数多だった。 なんといっても2周目で教団のきな臭さについて理解してしまっているから。 最終的にディミトリは優しい国王となった、が、結局のところ人外どもの支配からは逃れられないのだなあと。 紋章によってもたらされる悲劇はなくならないだろうし、人類の文明の進化は教団によって抑制され続ける(このへんはDLCのアビスをクリアすると解禁される禁書に書かれている)だろう。 1周目に青獅子を選んでいたら、そんな穿った見方をすることはなかったと思うんだけど、1周目に黒鷲を選んでしまった以上、1周目に青獅子を選んだ人の気持ちはもう分からない。 1周目をクリアした時点でも割と思っていた事ではあるが、風花雪月は1周目に選んだルート次第で、各プレイヤーが抱く印象に深い断絶を生む。 ……と書くと印象が悪いが、良い意味で言うならば、自分だけの強烈なゲーム体験を形成するものだ、と言える。 3周目をやってみてそのことを強く感じた。 恐らくこの記事を読んでいる人の中で1周目に青獅子をプレイした人は、この3周目の記述を読んで相容れないと感じる人もいると思う。 そういう事である。 ゲームの難易度としては、2回分の引き継ぎパワーが溜まっていたのもあって、結構簡単だった。 ディミトリを特殊ディミトリとして理学を上げて育ててみたが、意表が突けるだけで魔法も二種類しか覚えてくれないし寂しかった。 グレートナイトにしたメルセデスはあまりにも強い要塞になったっけ。 4周目:教会ルート・ハード 3周もやると、そろそろ この世界のことを全て知っておきたい、全知になりたい、という気持ちが強くなってくる。 それに耐えられなくなったので、最後のルート分岐である教会ルートを始めた。 開始早々にせっかく教会ルートをやるのだからと開き直り、先生は レア様とペアエンドを迎える事を心に決めた。 レア様とペアエンドを迎える為には、第一部の時点で支援段階をAまで上げておく必要があるのだが、DLCクエストでレア様とのお茶会が解禁されたおかげで、条件を満たす事は容易だった。 そして初めて見るレア様との支援会話では、恐ろしい事が分かった。 第一部メインストーリーの共通部分でも片鱗(白きものだけに?)は見せつけてくるのだが、レア様は先生(=主人公)のことを 個として見ていない。 あくまでその心臓であるお母様……神祖ソティスのことしか見ていないのだ。 人間と人外との断絶。 それが腹立たしいまでに見事に描かれており、スタッフの手腕に唸ったし、やるせない気持ちにもなった。 黒鷲の学級を選んでおきながらエーデルガルトの戴冠式に行かない、聖廟でエーデルガルトを斬るという クソふざけた選択肢を断腸の思いで選ぶという苦行を経てルート分岐を回避し、第二部へ突入する。 3周目の時にあれほどフレンちゃんと一緒にペアエンドを迎えてくれと祈っていたのにフレンちゃんを放置して俺達の委員長であるイングリットをペアエンドの相手としてさらっていったので、 セテスに個人的な恨みがあるのだが、そのセテスとフレンを中心にしてメインストーリーが進んで行くようになる。 先生は、レア様直々に後継者になることを望まれたのを良いことにセテスに祭り上げられ、炎の紋章を掲げてフォドラ統一に向けて動いていくことになる。 教団がバックアップについていない状態の王国は帝国に押され気味になってしまうところとか、歴史の変化について興味深く思いながら把握できるようになっていたのがこの頃だ。 4周目にして、だいぶ 歴史が楽しいと思い始めていた。 そもそも話の展開が金鹿ルートの時と割と似ているため、話の中心人物こそ違えど(クロードorセテスフレン)だいたい金鹿ルート2周目といってもいい。 むしろ終盤でレアが先生に対してソティスの心臓を埋め込むという禁忌を犯した事について白状してくれるあたり、金鹿ルートの時よりも教団の闇に迫っているとも言える。 教会ルートだからといって教会にとって都合の良い出来事ばかり起こるわけではないのは、プレイヤーとしては多少溜飲が下がるところがあり、良かった。 実質金鹿ルート2周目だと感じる理由はもう一つある。 2周目(つまり救済ルートを指す)の時、クロード以外の生徒と交流しなかったので、金鹿の生徒達のことをほとんど知らないまま終わってしまったのだ。 それが心残りだっため、4周目にして金鹿の生徒達をクロード以外全員スカウトし、支援会話を開けていった。 金鹿の生徒達は ローレンツヘルマングロスタールが何かと政治の話をし始めるところを除けばみんな本当に良い子だった。 ラファエルの態度や言動はもはや聖人のそれといっていいし、レオニーさんに至ってはこんなに面倒見のいい子と結ばれたら そんなのもう勝ちじゃんと思うくらい素晴らしい人格者だ。 DLCのアビスをクリアしていたので、新しく追加された4人をスカウトしたのに加え、4人に関わる(というか支援会話のある)生徒全員もスカウトした為、全ルート遊んだ中でもスカウトした生徒の数は最多。 いろいろな支援会話を吸ったし、外伝ストーリーも吸った。 第二部に入ってもまだ判明しなかったマリアンヌの紋章が、外伝ストーリーでようやく明らかになるところなんかが特に印象に残っている。 他にも、セテスとフレン以外の四聖人(マクイル、インデッハ)にまつわる外伝ストーリーを遊んだときに、フレンを入れていると もうこいつセスリーンであることを隠す気全然ないなという態度を取ってくるところなんかが面白くて好き。 それにしてもストーリー終盤、長年の(本当に長年の)宿敵であった闇に蠢く者達を殲滅し、ついに戦争は終結、平和ムードに溢れていたところに レアが暴走を始めるというのは正直どうなんだ。 もー最後まで面倒なやつだったな! ハアーこれだから教会は! レアとのペアエンドを選んだので、暴走したレアを倒した後はなんだかんだで人の姿に戻ってこれからも二人三脚で生きていく的な感じになったけど、これってペアエンドを選んでいなかったらどうなっていたんだろう? 金鹿ルートの時のように、後継者としてフォドラの王を一人でやっていく感じになっていたんだろうか。 スカウトした生徒が大勢いるので、育成がおいつかなくなるかと思いきや、さほどでもなかった。 やはり引き継ぎパワーが大きいか。 FEシリーズ経験者なら恐らく引き継ぎなしハードあたりが丁度よい難易度になるように調整されているのかな?と感じた。 引き継ぎありハード、どうやら簡単すぎるなというのが分かってきた。 とにかく、このルートを終えた時点で4ルート全て見届けた事になり、晴れて風花雪月全知になる事が叶った。 全知になった結果……DLCのアビスをやった事も大きいんだけど…… やはりセイロス教団はクソだなと思わざるを得ない。 どうせ長命種たちには紋章を宿した事によって発生するしがらみなんて、一生理解されないのだ。 貴族制度が悪いとは言わない。 それはローレンツヘルマングロスタールやフェルディナントフォンエーギルなど貴族に対する誇りを持ち、持つ者が持たざる者を助けるという行動で示そうとしている生徒達を見ていればよく分かる。 だが、たまたま紋章が宿ってしまったが為に、「貴族」的な振る舞いに向いていない人間まで周りから 「貴族」的な振る舞いを求められる。 紋章を残すため、望まぬ相手と結婚を求められる。 紋章による強い力を得るため、過酷な人体実験をされる。 4周を経て、そんなキャラクター達の事を見てきたら、 紋章を擁護する気になんて全然なれない。 これらは全て、紋章と貴族制度が強く結びついているから起きるのであって、それを確立したセイロス教団とかいうやつは悪いやつだなーとなるわけである。 それにしても、一応ファイアーエムブレムという名前なのに、ファイアーエムブレムのエムブレムの部分いらんくない?という結論をプレイヤーに抱かせるのってだいぶ思い切ってるよね。 5周目:黒鷲ルート・ルナティック ファイアーエムブレム風花雪月というゲームに区切りを付けるなら、全ルートを見て回ったうえで一番最初に選んだルートで口直ししたいと思うのは、自然の摂理だと言える。 そしてせっかく今まで散々引き継ぎハードは簡単だったなあと言ってきたからには、ルナティックに挑戦するべきだろうと。 エンジョイゲーマーなので、引き継ぎなしルナティックは1ミリもやる気が起きない。 それは楽しめる人が楽しむべきものだ。 5周目をやってみて思った事……それは、 歴史が楽しい!ということ。 4周目の時点で思っていたが、一度やったことのあるルートだと尚更それが感じられる。 1周目の時は漠然と遊んでいて、何がなんだか分からないうちにエーデルガルトの手を取り教団が敵になっていたわけだが、今回は違う。 序盤から登場する 炎帝なる存在の正体はエーデルガルトであるとか、 アランデル公はエーデルガルトの親類にして闇に蠢く者達……帝国がフォドラを統一するにあたり教団の敵である者達を「敵の敵は味方」理論で一時的に味方につけているに過ぎない存在…… の関係者であるとか、死神騎士の正体はイエリッツァで 帝国側についている存在(しかも戦闘狂の人格を宿すガチめの二重人格者)であるとか、ガルグ=マクの生徒達が学園生活を楽しんでいる間にもエーデルガルトとヒューベルトは 着々と来たるべく日に備えて戦争の準備を進めている事だとか、エーデルガルトが戴冠式に先生を呼ぶ時の選択肢で 鳴っている心臓の音は先生ではなくエーデルガルトのものであるとか、エーデルガルトが戴冠式を行ってから 腐敗した貴族達の傀儡となってしまっている現皇帝に代わって体制を一新した事とか、挙げていけばきりがないがそういった事が全部分かった。 ああ、固有名詞が分かるって素晴らしい、歴史が分かるって素晴らしい。 分かるって楽しい。 そしてなんと言っても帰ってきた黒鷲の学級の空気といったら。 エーデルガルトが何かを言うと、それに対してベルナデッタがずれた事を言い、リンハルトが寝たいといいだし、フェルディナントフォンエーギルが貴族的な表明をし、カスパルが勢いに任せた事を言い、ペトラが言語の壁に立ち向かい、ドロテアが突っ込みを入れているのをヒューベルトが影で眺めている。 そんな動物園のような……いや実家のような安心感がそこにあった。 エーデルガルトが掲げている理念は、語弊を覚悟で言うなら「自由」だ。 誰もが自分の意志で自分の生き方を決められる自由な世界を作ろうとしている。 黒鷲の学級の面々は、まるでエーデルガルトが求める世界を体現したような自由っぷりを発揮しているという構図が、実に面白いなあと思う。 黒鷲は同性ペアエンドが一番多い学級だが、これは紋章のしがらみから解き放たれた世界を望むエーデルガルトが級長の学級だからこそと言えるし。 そういったことを、5周目を遊んだことで改めて感じる事ができて、1周目で黒鷲に魂を埋めた者としては成仏できたような気持ちになった。 難易度の話をすると、ルナティックは引き継ぎありといえども序盤が一番大変だった。 ちょっと気を抜くとすぐ死ぬ。 盗賊系の敵がすり抜け持ちだったり、重装以外の敵がどいつもこいつも攻速が高くて2回攻撃してきたり、弓ユニットが最序盤から蛇毒で割合ダメージを与えてきたりと、容赦ない洗礼を浴びせてくる。 が、引き継ぎパワーによりフリーマップで3回戦闘ができるのが大きく、第一部が終わる頃には序盤ほどのきつさは感じなくなっていた。 個人的に第一部で最も難しかったのは、マイクランが出てくるコナン塔での増援への対処。 それ以外は概ね問題なく攻略できた。 第二部に入ると、ノーマルやハードでも難易度が階段状に上がったなと感じたものだが、ルナティックでも言わずもがな。 メインストーリーの戦闘では増援への対処が鍵だし、外伝の戦闘は更に難易度が高めに設定しており、引き継ぎありながら歯ごたえのある戦闘が楽しめた。 ルナティック攻略の鍵は計略であり、中でも計略「鉄壁の備え」が超重要となる。 鉄壁の備えがなければクリアできなかった、と断言してもいいくらい。 ノーマルやハードで遊んでいた時は見向きもしなかったような要素と向き合って攻略していくのは、まさしく環境が変わったとでも言うか、とにかく新鮮で楽しかった。 インデッハの小紋章(たまに2回攻撃になる)が発動すると嬉しくなる(今までは発動するまでもなく倒せていた)とか、囲いの矢がものすごく便利とか、(こちら側の攻撃の)必殺が発動するかどうかが本気で命に関わるとか、曲射や狙撃以外の攻撃戦技をうまく活用してかろうじて倒せたりするとか、魔法の命中率の安心感とか、計略を当てる為に魅力の応援が大活躍したりだとか、ラスボスを倒すためにエーデルガルトがアイムールで5回連続で殴ったとか、そういう今まで体験してこなかったような事が体験できたので、ファイアーエムブレム風花雪月を遊び尽くすという点において、ルナティックで遊べて良かったなあとしみじみ思う。 まとめ 昨今、数多くのゲームがリリースされていく世の中だが、肝心の遊ぶ側の時間も体力も年々目減りしていくばかり。 そのせいで、最近はどんなに楽しいゲームでも1周して満足する事が多くなってしまった。 それなのに、1つのゲームをこれだけ遊び尽くしたのは、一体いつぶりだろうか。 総プレイ時間は、Switchの記録によると580時間以上とのこと。 ゲーム体力の落ちてきた人間にそれだけの事をさせるくらい、ファイアーエムブレム風花雪月には惹かれるものがあったのだ。 そして、遊びながら一体どれだけ感情を揺り動かされた事か。 今動かんとするフォドラ大陸の歴史を特等席で見届けつつも、ユニットの成長に一喜一憂し、支援会話を覗いては様々な気持ちを抱き、進軍方法で頭を悩ませる日々は、とても充実していて楽しかった。 ありがとう、ファイアーエムブレム風花雪月。 最近のコメント• に piyopoppo より• に クロエ より• に アイテムブレイクw より• に よらきり より• に 革命戦士 より アーカイブ• カテゴリー• 記事の検索.

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ケネディ暗殺の真相 イントロダクション 1963年11月22日 P. M.12:30 <アメリカ テキサス州ダラス>1963年11月22日、銃弾は、アメリカの夢を打ち砕いた。 大統領、ジョン・F・ケネディ暗殺。 事件直後、リー・ハーヴェイ・オズワルドが、大統領暗殺の犯人として、ダラス警察に拘束される。 矢継ぎ早に、事件現場付近から、凶器と思われる銃が発見された。 イタリア製ライフル、 カルカノ。 オズワルドは、パレードの大統領を後方のビルから狙い、撃った。 捜査当局は、そう断定した。 捕えられたオズワルドは、しかし犯行をかたくなに否定する。 「僕は誰も撃ってない。 」 俺ははめられた。 誰も撃っちゃあいない。 そして事件から2日後。 オズワルドもまた、移送中に殺害される。 犯人のジャック・ルビーは、監獄に送り込まれた4年後、沈黙を守りぬいたまま、謎の病死。 真相究明のために、後任の大統領ジョンソンが組織したウォーレン委員会は、ケネディ暗殺に関する膨大な報告書をまとめ上げた。 世界を震撼させた暗殺事件について導き出された結論は、リー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行。 ウォーレン報告書の結論 暗殺犯 リー・ハーヴェイ・オズワルド 凶器 イタリア製ライフル「カルカノM1891」 5. 6秒間に3発の銃弾 狙撃場所 テキサス教科書倉庫ビル 6階 だが、報告書が発表された直後から 今日 こんにちまで、疑いの声は囁かれ続けてきた。 ケネディ大統領を撃ったと主張する人物 ケネディを疎ましく思う勢力の存在。 マフィアの影。 そして私たちは、信じがたい情報を入手した。 撃ったのは俺だ、そう主張する男がいる。 事件から45年、男は今も生きているらしい。 しかも、暗殺について細かく語ったインタビューテープまでもが存在するという。 私たちの取材は、そのインタビューを行った、テキサス在住の元新聞記者を訪ねるところから始まった。 ケネディ暗殺については、これまで膨大な書物が書かれ、映画にもなってきた。 テキサス州ダラスの事件現場、デイリープラザには、大統領が凶弾に倒れたその場所に、今も目印が刻まれている。 私たちは半信半疑だった。 真犯人と名乗る男にインタビューした元新聞記者は、ケネディ暗殺事件の研究者として知られる、ジム・マーズ。 政府の公式発表に、疑問を持ち続けてきた人物だ。 彼の著書、クロスファイアは、オリバー・ストーンの映画、JFKの原作でもある。 マーズもまた、その男の話を直接聞くまでは、眉唾だと思っていたそうだ。 ジム・マーズ「ケネディを撃ったという男のインタビューがこれだ。 」 あまりに衝撃的な内容のため、テレビ公開が見送られてきたインタビュー。 ジム・マーズ「男の名はジェームズ・ファイルズ。 リラックスしてインタビューに応じてくれた。 私の質問にもすべてはっきり答えてくれた。 実に細かくケネディ暗殺の状況を語っている。 」 インタビューは5年前、場所は、イリノイ州の刑務所。 自ら真犯人だと名乗る人物は、警察官殺人未遂の罪で、今でも懲役50年の刑に服しているという。 ジェイムズ・E・ファイルズのインタビュー映像 <シカゴ ステートヴィル刑務所 2003年11月19日><ジェイムズ・E・ファイルズのインタビュー>2003年11月19日。 シカゴ、ステートヴィル刑務所。 VTRの映像は、いきなりその男のインタビューから始まる。 <自称ケネディ大統領暗殺犯 ジェイムズ・E・ファイルズ>ジェイムズ・ファイルズ。 自称、ケネディ暗殺の実行犯。 年齢、おそらく60代後半、早口だが、その口ぶりは明晰で、迷いは感じられなかった。 ファイルズが、事件当日の状況を語り出す。 ジェイムズ・E・ファイルズ「パレードの車がヒューストン通りからエルム通りに入ってきた。 車が来ると、私は銃を持ち上げた。 そして車をスコープで狙っていた。 銃声が聞こえるたびに、ミス、ミス、ミスと数えた。 頭を撃つことだけを考えていた。 射程距離にフリーウェイの標識があった。 」 直前に変更されたコース <1963年11月22日>その日、ケネディ大統領は妻のジャクリーンとともに、テキサス州ダラスに赴いた。 核実験の停止条約に署名し、平和路線を走るケネディにとって、保守的なテキサスは、決して好意的な地盤ではない。 だからこそ、何としても押さえておかなければならない票田でもあった。 大統領と妻を乗せた リンカーン・コンチネンタルは、当初、ヒューストン通りと交差する、メイン通りを直進する予定だった。 だが間際になって、なぜかルートは変更された。 ファイルズによれば、あのとき彼を含む3人の狙撃手が、別々の場所からケネディを狙っていたという。 ケネディを乗せた車がエルム通りに入ってくると、そこには確かに、高速道路の入り口を示す標識がある。 ファイルズが立っていたのは、車と標識を結ぶ線の先、グラシノールの丘と呼ばれる、小高い丘の上。 ファイルズの一発 ジェイムズ・E・ファイルズ「見た限りでは、大統領の頭は撃たれてはいなかった。 この時点で車はフリーウェイの後ろに近づいてきた。 大統領だけを撃てと言われていた。 ジャッキーや他の人物は撃つなと。 私が撃てるチャンスは限られていた。 撃つかやめるかという判断の中で、私は銃を撃った。 一発だけ。 それだけだ。 」 ファイルズの放った最後の一発が、大統領の頭を撃ち抜いた。 あなたは彼の言葉を信じるだろうか。 依頼されたケネディ暗殺 オズワルドは撃っていない ケネディ暗殺を研究してきたマーズは、ファイルズを相手におよそ3時間のインタビューを行い、信じるに足る証拠を見出したという。 元新聞記者 ジム・マーズ「彼の話は本当だと思った。 なぜなら、真犯人しか知りえない事実を、詳細に語っているからだ。 」 アメリカ政府が半ば強引に結論付けた、ケネディ暗殺の筋書きを、真犯人と名乗る男が覆す。 そんなばかな、と思いつつ、彼のインタビュー全てを翻訳し、細かく目を通さずにはいられなかった。 そして私たちは、ジェームズ・ファイルズの言葉に愕然とすることになる。 その証言のいくつかを紹介しよう。 彼は、ケネディ暗殺をある人物から依頼されたという。 ジェイムズ・E・ファイルズ「彼は必要なときだけお前が撃てと言った。 私はバックアップだったんだ。 」 そこに浮かび上がるのは、ケネディを憎んでいた者たちの不気味な影。 ファイルズは、暗殺犯と断定されたオズワルドとも面識があったという。 CIAのスパイ、狂信的保守主義者。 いくつもの噂が付きまとう、オズワルドと行動を共にしていたというのだ。 ジェイムズ・E・ファイルズ「私たちは暗殺の間際まで、ダラスの街を車で走り回っていた。 暗殺の朝は、私はオズワルドには会っていない。 やつは撃ってはいないよ。 」 オズワルドは、単なる手助け役にすぎなかったとファイルズは言う。 リー・ハーヴェイ・オズワルド「誰も撃ってない。 自分ははめられた。 」 記者「弁護士は付いているか?」 オズワルド「いいえ。 」 使われた銃 凶器となった銃についても、ファイルズの証言は意外だった。 彼が使ったという銃の名は、レミントン・ファイヤーボール。 ダラス警察が凶器として押収した、イタリア製ライフル、カルカノよりもはるかに小型で、機動性に優れた銃だという。 <凶器 イタリア製6. 5ミリライフル銃「カルカノM1891」> ジェイムズ・E・ファイルズ「銃は何を使うかと言われ、ファイアボールがほしいと答えた。 短いライフルのような銃だ。 銃身はこれくらいで…。 当時は時代を先取りした銃だった。 レミントン社が製造した銃だ。 」 聞きなれない名前だが、その銃は確かに実在した。 普通のライフルよりも銃身を短くし、暗殺用に開発されたともいわれる、レミントン社製ファイアボール。 狙撃の位置についても、彼は極めて詳細に説明する。 オズワルドがいたとされる教科書倉庫ビルではなく、ケネディの右前方にある、グラシノールの丘。 つまりファイルズは、斜め前からケネディを狙ったことになる。 ジェイムズ・E・ファイルズ「私は引き金を引いた。 スコープからは、6フィートほど先に見えた。 一瞬、ケネディの頭が前に動いたので弾は右のこめかみに当たった。 ちょうど目の後ろだった。 」 ファイルズの証言は、あらゆる点で事件の公式報告書と食い違っている。 だが、荒唐無稽なたわごとと片づけるには、あまりにも具体的だった。 衝撃のケネディ暗殺から45年、20世紀最大の謎とまでいわれたあの事件に、いま新たな光が当たる。 誰がケネディ大統領を撃ったのか、そして、背後にはどんな陰謀が潜んでいたのか。 ファイルズへの取材申し込み 自らをケネディ暗殺の真犯人だと名乗る男、ジェイムズ・ファイルズ。 インタビューでは、本名をジェームズ・サットン(James Sutton)というらしい。 アメリカの空挺部隊に所属していたとも語っている。 だが、アメリカ空軍の記録をいくら調査しても、その名前は見当たらなかった。 謎めいた男の過去を明らかにするすべはない。 本人の言葉によれば、かつて、マフィアなどの依頼も受けて、人を手にかける、プロの殺し屋として働いていたというのだが。 それにしても、いったいなぜファイルズは、このようなインタビューに応じたのか。 わたしたちは、イリノイ州の刑務所で服役している、ファイルズ本人に取材を申し入れた。 もう一度、私たちのカメラに、全ての真相を語ってほしい。 ファイルズの証言 いっぽうで、インタビューに残されたファイルズの言葉の検証を重ねた。 逮捕されたオズワルドは、銃を撃っていない。 ファイルズは、そう断言する。 公式報告書は、ケネディ暗殺をリー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行と結論付けている。 凶器は、イタリア製ライフル。 パレードを見下ろす教科書倉庫ビル6階の窓から、続けざまに3発。 6秒間に3発の銃弾>だがファイルズは、それを完ぺきに否定した。 「オズワルドは撃っていない。 」 根拠の一つは、かつてファイルズが目にしたというダラス市警察の報告書にあった。 事件直後、身柄を拘束されたオズワルドは、硝煙反応のチェックを受けている。 銃を撃つと、飛び散った火薬が皮膚などに付着する。 その痕跡を見極めるのが、硝煙反応のチェック。 報告書には、硝煙反応が出たのは左右の 掌 てのひらだけで、顔からは検出されなかったとある。 ジェイムズ・E・ファイルズ「銃を撃ったことのある人間なら、38口径のリボルバーで撃ったって、手首まで火薬が飛ぶことを知ってるさ。 」 ライフルを撃っていたら、反応が掌だけということはあり得ないと、ファイルズは主張する。 そして根拠はもう一つ。 事件直前、ファイルズは、オズワルドと行動を共にしていたという。 二人は、ヒットマン、殺し屋として、CIAやマフィアの仕事を請け負っていた。 ファイルズは、以前にもオズワルドと組んだことがあったというのだ。 ジェイムズ・E・ファイルズ「よく覚えてはいないが、確か、暗殺の1週間前には現場に入ったと思う。 ダラスだ。 数日前から、私はダラスにいた。 」 <暗殺5日前 ダラス>ファイルズの記憶によれば、暗殺の5日前にオズワルドがファイルズのもとを訪ねてきたという。 オズワルドの合流は、ファイルズ自身も聞かされていなかったそうだ。 オズワルドは、当時、教科書倉庫ビルに勤めており、ダラス市内に土地勘があった。 ジェイムズ・E・ファイルズ「ドアを開けると、オズワルドがいた。 私は驚いたよ。 依頼人以外、私の居場所を知らないと思っていたからね。 何しに来たんだ、と尋ねた。 するとやつは、手伝うように言われたと答えたんだ。 私とオズワルドは暗殺の直前までダラスを走り回った。 あちこちの通りを走って、車の流れや、渋滞の様子、行き止まりや、工事中の場所などを確認した。 ほかにも、信号のタイミングや、細かな状況を頭に叩き込んだんだ。 」 オズワルドは、自分の案内役にすぎなかった。 ファイルズは、そう主張する。 ジェイムズ・E・ファイルズ「あるとき私たちは、町はずれの空き地に出かけた。 」 銃の調整をする必要があったファイルズは、ダラス郊外の廃品工場に向かった。 ジェイムズ・E・ファイルズ「あれは廃品置き場の隣だった。 誰にも邪魔されない場所さ。 試し撃ちしたときに出た薬莢を、やつが拾ったんだ。 掌だけに硝煙反応が出たのは、そのためだ。 」 オズワルドの単独犯行説には、当初から懐疑的な意見も多かった。 自分こそが真犯人だと主張するファイルズの指摘は、その点について、筋が通っているように思える。 ファイルズの信憑性 その素性さえ確認できない男、ジェームズ・ファイルズ。 彼の言葉を、どこまで信用したらいいのか。 私たちは、インタビューの映像を精神科の専門医に持ち込んだ。 もしもファイルズが嘘を口にしていたとしたら、表情には特有の反応が見て取れるかもしれない。 訪ねたのはアメリカの精神医学の権威、ロス博士。 <精神医学研究所 所長 コーリン・ロス博士>繰り返し、ファイルズの言葉に耳を傾け、表情の変化に目を凝らした。 証言は、博士にとっても、度肝を抜かれるような内容だったに違いない。 限られた映像からの判断だが、と前置きして、博士は所見を述べてくれた。 コーリン・ロス博士「注意深く見ると、とても落ち着いて喋っています。 汗もかいていないし、嘘をついている感じではありませんね。 少なくとも私には、彼が狙撃犯だったのではないかと思えます。 」 断言こそ避けたものの、精神科の専門医から見ても、ファイルズの言葉は、真実である可能性が高いという。 ファイルズの4発の銃弾の証言 さらにファイルズは言う。 銃弾は3発ではなかったと。 ウォーレン委員会の報告書では、オズワルドが放った銃弾は3発。 うち2発が、大統領に命中したと結論付けている。 その瞬間の映像を確かめると、はじめ大統領は、両手を首のあたりに当てている。 これが、首を貫いた1発目。 次の銃弾は、車からそれて道路に跳ね返り、前方に立っていた見物人に当たった。 勢いを削がれた銃弾は、その男性の顔を傷つけている。 これが、本人の証言とともに報告書に記された、2発目である。 続く3発目が致命傷になったと報告書は書いている。 ジェイムズ・E・ファイルズ「あのとき、大統領の車は、ヒューストン通りから曲がって、エルム通りに入ってきた。 そこで私は銃を構えた。 向かってくるケネディの車を、スコープに捉えながら待ち続けたんだ。 銃声が聞こえるたびに、ミス、ミス、ミスと数えた。 」 ファイルズは、別の狙撃手が放った銃声を3発確認したという。 ジェイムズ・E・ファイルズ「私のチャンスは限られていた。 撃つか、銃をしまうか。 で、私は引き金を引いた。 1発だ。 」 銃声の録音の存在 ファイルズが口にしたことが真実なら、銃弾は合わせて4発放たれたことになる。 それを確かめるすべはないものか。 しかし、VTRが普及していなかった時代、映像はほとんど8ミリフィルムなどで残された。 音声を記録した映像は、残念ながら存在しない。 けれど、落胆した私たちのもとに朗報が届いた。 事件当時の音声を記録した、唯一の録音テープがあるという。 持ち主は、アメリカ政府機関の研究所に勤めている人物だった。 ドナルド・トーマス博士。 かつて彼自身が、ケネディ暗殺の録音テープを解析していた。 博士が取り出した1枚のCDには、事件現場の銃声さえも記録されているという。 現場の音声は、偶然に残されたものだった。 パレードの護衛を務めたバイクの護衛官たちは、あのとき無線で交信していた。 それが、たまたま録音されたらしい。 音を拾ったバイクは、ケネディの車の左後方。 バイクに搭載された無線のマイクは、不鮮明ながら、大統領が狙撃される前後の音を記録していたのだ。 このときの音声は、のちにケネディ暗殺を調査したアメリカ下院委員会で発表されたものだった。 当時トーマス博士は、調査員として音声の解析に携わった。 原版のテープは現在、アメリカの国立公文書館に保管され、持ち出しは許可されていない。 ドナルド・トーマス博士「これには、およそ20秒間の音声が記録されています。 全体の一部分ですが、明らかに銃声と思われる音が聞き取れます。 」 ファイルズが正しければ、4発の銃声が聞こえるはずだ。 ケネディが凶弾に倒れたときの音。 耳を澄ませて聞いていただきたい。 <(註:音声の再生、鮮明に聞こえず、銃声ははっきりと聞き取れない。 )> ドナルド・トーマス博士「まず最初に、『調べに行く』という声が聞こえます。 その2秒後に、銃声が4回入っているんです。 」 もう一度、音声の波形を見ながらその音を聞いてみよう。 (註:音声の再生。 )残念ながら、私たちに銃声を識別することはできなかった。 だが、音の専門家であるトーマス博士には、4発の銃声が聞こえるという。 私たちは、この音を日本に持ち帰り、改めて解析を試みることにした。 銃声の録音の解析 <東京都渋谷区 日本音響研究所>協力を仰いだのは、日本音響研究所。 そこは、フィリピンのアキノ大統領暗殺事件を音声解析によって解決に導いた、鈴木松美氏の仕事場だ。 雑音だらけの不明瞭な音声から、ノイズを取り除き、波形や音の成分を丁寧に分析していく。 そこには、何発の銃声が記録されているのだろうか。 もしも、トーマス博士がいうように、4発ならばファイルズの弾は俄然、真実味を増すことになる。 日本音響研究所 鈴木松美氏「まずですね、確認できた銃声は、1、2、3…4発です。 」 その言葉に、背筋が凍りついた。 私たちは絶句していた。 やはり4発。 鈴木氏の分析では、雑音を整理した音声の波形が、動かぬ事実を物語っているという。 日本音響研究所 鈴木松美氏「1…2…3…4つあります。 で、なんでこれわかるかといいますと、…ここを見ると明らかに…ここはあまりノイズがないとこに明らかに、銃声が一発あります。 次にここがあります。 やはりここも違います。 次、これです。 これも他とは違う。 次にここです。 これ、4発目です。 …あきらかに、ここのノイズが抜けてますけども、銃声だけはこういうふうに、ここはありますね、こういうふうに。 」 確かに、他の雑音とは異なる波形が4か所。 彼はこれを銃声と断定した。 では改めて、無線録音に耳を傾けてみよう。 点線部分は、銃声が上がった瞬間。 そして、画面上の数字は、銃声の順番を示している。 (註:2回再生される。 破裂音は4発聞こえる。 ) 2発目と3発目はやや不明瞭だが、確かに合わせて4つの銃声が聞き取れる。 ファイルズの言った通り、あのとき銃弾は4発発射されていたのか。 オズワルド一人が、3発の銃弾を放ったとする公式報告書は、やはりねつ造だったのだろうか。 音響研究所の分析はさらに続いた。 そして私たちは、唯一の録音記録に潜む、新たな手掛かりを知ることになる。 だがその前に、時計の針をあの日に戻そう。 銃声の証言 ケネディ暗殺事件は、無数の目撃者がいた。 ダラス遊説の模様は、複数のカメラによって8ミリフィルムなどに収められている。 無論、公式報告書が作成される過程で、全てのフィルムがチェックされた。 しかし何一つ、新事実の発見には、結びつかなかったとされている。 現場に居合わせた住民たちにも、くまなく聞き取り調査が行われたが、証言の多くが握りつぶされたという話も多い。 ファイルズが真犯人かどうかを見極めるために、私たちは、このフィルムをもう一度丹念に見直すことにした。 数あるフィルムの中でも、とりわけ有名なフィルムは、エイブラハム・ザプルーダーが撮影した一本だ。 ザプルーダーは、パレードを見下ろすグラシノールの丘から、暗殺の瞬間を捉えている。 ファイルズの言葉が正しいとするなら、銃を構えたファイルズは、ザプルーダーの後方にいたことになる。 ザプルーダーのフィルムは、これまで 幾度 いくたびもメディアに登場してきた。 だがそこに、私たちは奇妙な動きを見つけてしまった。 それは、暗殺の決定的瞬間から、さかのぼること数秒前。 車の向こう、赤いスカートの少女が走っている。 スローモーションでもう一度。 よく見ると、途中で立ち止まっていることがわかる。 なぜ少女が突然立ち止まったのか。 ひょっとするとそれは、銃声を耳にしたからではないか。 私たちは、過去の記録を徹底的に調べ上げ、少女を探し出すことに成功した。 45年前、10歳だった少女は、これまでほとんどマスコミの前に姿を見せたことはない。 ローズメリー・ウィルス。 当時10歳。 1963年11月22日。 ローズメリーは、家族とともに、大統領のパレードを見物に出かけたという。 ローズメリー・ウィルス「両親と姉、それから祖父母も一緒でした。 ちょうどこの辺りで、大統領の車が来るのを待っていたんです。 」 ローズメリーは、ヒューストン通りの角でケネディの車を待ち受け、そのまま車を追いかけて走って行った。 やがて車は、エルム通りへと左折する。 すっかり興奮していた彼女は、なおも車を追いかけ、エルム通りへと走り込んでいった。 別のカメラで記録した映像の模様には、一瞬だが、角を曲がる赤いスカートのローズメリーが映っている。 彼女、ローズメリーは、事件直後、捜査当局に何度か同じ話を聞かれ、そのたびに同じように答えてきたという。 しかし、証言が取り上げられることはついになかった。 のちに、ケネディ暗殺の真相を探ろうとする一部のメディアだけが、彼女の発言にスポットライトを当てている。 そして問題の瞬間。 彼女はなぜ突然、走るのをやめたのか。 ローズメリーは、当時と同じ場所で足を止め、私たちは彼女の言葉に息をのんだ。 ローズメリー・ウィルス「私はここを走っていたの。 そしたら聞こえたの。 銃の音だった。 一発目の銃声が聞こえたんです。 」 やはり彼女は、銃声に驚いて立ち止まっていた。 最初の銃声は、走る彼女の背後から聞こえたという。 ローズメリー・ウィルス「えーっと…こんなふうだった。 (註:手を叩いてタイミングを表現する。 タン、タタン、…タン。 )こだましているみたいだった。 最初の銃声があって、続いて、パンパンと2発。 そう、こだましているみたい。 そのあと少し時間があいて…次にまた一発。 」 彼女もまた、4発の銃声を聞いていたのだ。 音のタイミングは、あの音声記録と全く同じだった。 音声分析と、目撃者の証言によって、ジェームズ・ファイルズの告白は、いよいよ信憑性を増してきた。 3人の実行犯 さらにファイルズは、実行犯は一人ではなかったと主張する。 ジェイムズ・E・ファイルズ「ある晩、シカゴのある店で私はピンボールを楽しんでいた。 そこに、チャールズ・ニコレッティがやってきたんだ。 私は彼と、何度も仕事をしてきた。 」 <シカゴのマフィアで一番の殺し屋 チャールズ・ニコレッティ>チャールズ・ニコレッティは、シカゴマフィアの中で、最も恐れられた殺し屋である。 ファイルズによれば、それは、ケネディ暗殺の3か月前。 <1963年 夏 シカゴ> 「やあジミー、久しぶりだな。 ピンボールなんて、ガキみてぇだな。 …仕事の話だ。 」 「ちょっと、終わるまで待ってくれよ。 」 「大事な話だ。 」 「いまピンボールやってるから、待ってくれないか。 」 ジェイムズ・E・ファイルズ「私はピンボールに夢中だった。 でもニコレッティは、そんなのお構いなしだった。 大事な話だから、表へ出ろっていうんだ。 」 ニコレッティは、自分の車にファイルズを押し込み、仕事の話を始めたという。 ファイルズいわく、これが暗殺を請け負った背景だった。 ジェイムズ・E・ファイルズ「ニコレッティは、お前の友達を殺すことになったと言ったんだ。 どういう意味か分からなかった。 でも、友達ってのは、ケネディのことだったんだ。 私は驚いて聞き直したよ。 すると、ケネディをやるって言うんだ。 確かに私は、ケネディなんてやつは、死んでも構わないと思っていた。 いいだろう、やろうって答えたよ。 」 ファイルズにとって、なぜケネディは死んでも構わない人物だったのか。 そこには理由がある。 若き大統領となったケネディは、当時最大の反対勢力だった旧ソビエト連邦に接近し、和平路線を推し進めていた。 軍縮への道を選んだ大統領は、アメリカの軍需産業から睨まれ、そこに、そこにマフィアやCIAが絡んでいたといわれている。 国民に支持されたケネディだが、敵も多かったのだ。 ファイルズは言う。 狙撃者は、自分とニコレッティ。 そしてもう一人。 合わせて3人が、ケネディを狙うことになったと。 こうして暗殺の準備は整っていったらしい。 ジェイムズ・E・ファイルズ「暗殺に加わったのは私とチャールズ・ニコレッティ。 それにおそらく、ジョニー・ロゼリだ。 ニコレッティが引き金を引くのを見たわけじゃない。 でも、間違いないだろう。 」 ジョニー・ロゼリもまた、シカゴマフィアの一員だった。 そして、狙撃犯が複数いたというファイルズの話を裏付けたのは、またしても、鈴木氏(註:日本音響研究所)の音声分析だった。 彼は、4発の銃声が、少なくとも2丁以上の異なった銃から発せられていることを突き止めていた。 異なる銃声 日本音響研究所 鈴木松美氏「1発目の銃と、4発目の銃というのは違う。 」 2発目と3発目は不明瞭で分析は困難だったが、1発目と4発目は細部の分析ができたという。 鈴木氏は、1発目と4発目の周波数を、色に置き換えて比較してくれた。 日本音響研究所 鈴木松美氏「これが1発目の銃声です。 これは4発目の銃声です。 で、1発目の銃声ってのはもう、ここで、すぐあと、消えてしまう。 …こちらはずっと尾を引いて、こういうふうな3角形。 しかもこの、ここがこういうふうに尾を引いて、ここに特徴があります。 こっちにありません、おんなじ特徴というのは。 これも大きな違いなんですけども、ここにこういう特徴っていうのが出てるんですがここには出てません。 したがってこの銃とこの銃と、完全に別の銃だと思っていいと思います。 これは銃口から、それから火薬の量とか、それから形ですね。 それによって決まるものですから。 ですから、これとこれは、明らかに、この特徴というのは合いません。 合わないということは違う銃です。 」 私たちの目の前で、まるでパズルのピースがひとつひとつはまっていくように、ファイルズの証言が証明されていった。 ケネディ暗殺の背景 若き大統領。 ジョン・F・ケネディは、若者や、虐げられてきた黒人層にとって、希望の星だった。 そして、ケネディ家とマフィアの因縁が深いことは、当時まだ多くは知られていなかった。 <ケネディ大統領の父 ジョセフ・P・ケネディ 禁酒法時代、酒の密売に関わり、マフィアと関係を持つ。 >アイルランド系移民の父、ジョセフ・ケネディは、禁酒法をかいくぐる酒の密売によって、マフィアとの結びつきを深めた人物だ。 政治家となったのちも、マフィアとの癒着を利用し、持ちつ持たれつの関係を重ねた。 息子ジョンが大統領選に打って出たとき、父親は背後で、マフィアとのコネクションを最大限に利用したといわれている。 そしてケネディは、見事、大統領の座を手に入れた。 だが、若き大統領は、マフィアとの関係を一掃しようと、犯罪撲滅に取り組み始める。 父親、ジョセフの意向を受けて、ケネディの選挙運動を支えていたシカゴマフィアにとって、それは、許し難い裏切りだった。 当時、シカゴマフィアの頂点にいたのは、サム・ジアンカーナである。 ファイルズが口にしたチャールズ・ニコレッティやジョニー・ロゼリは、ジアンカーナの手下だった。 ケネディへの報復を狙うマフィアと、大統領の平和路線を憎々しく見ていたCIAや軍需産業、そんな背景のもとで、暗殺事件は起きている。 ファイアボールの銃声の検証 ファイルズによれば、銃はカルカノではない。 事件直後に押収され、ケネディ暗殺の凶器と断定されたイタリア製6. 5ミリライフル、カルカノ。 公式報告書では、オズワルドは、6秒足らずの間に3発撃ったことになっている。 一昨年、日本テレビが放送した番組でも、この点を検証していた。 はたして成功するのか。 ><6秒で正確に3発を撃ち抜くことは不可能> たとえ射撃の名手でも、6秒足らずで3発の銃弾を発射するのは困難だった。 ファイルズ自身は、たった1発しか撃っていないという。 では、どのような銃を使ったというのだろう。 ジェイムズ・E・ファイルズ「レミントン・ファイアボールだ。 ファイアボールは、銃身を短くした小型のライフルさ。 当時としては最先端だった。 レミントン社が造ったやつの、初期のモデルだよ。 」 レミントン・ファイアボール。 初めて耳にする名前だった。 はたしてそんな銃が実在するのか。 私たちは、製造元だというレミントン社に問い合わせた。 レミントン社は、ファイアボールが自社の製品であることを認めた。 だがすでに生産は中止。 取材を申し込んだが、拒絶されてしまった。 <アメリカ テキサス州ヒューストン>そこで私たちは、アメリカのガンコレクターと連絡を取り、ファイアボールを持っている人物を見つけ出した。 ガンマニア、レイ・ライドル。 彼が所有していたのは、初期型からモデルチェンジしたタイプだった。 しかし形状は、初期型とほとんど変わらないという。 レミントン・ファイアボール、XP100。 全長30センチながら、遠い標的も狙えるよう、スコープがついている。 レイ・ライドル「たしか、1962年から生産されたはずだ。 狩猟用だと思う。 弾は小さくて、一発ずつしか入らない。 こうやって装填するんだ。 200ヤードくらいは狙えるね。 」 200ヤードといえば、およそ180メートル。 その特徴は、撃ったとき、銃口から、炎と煙が大きく飛び出すことだという。 同じ銃なら、銃声の周波数も似ているはずだ。 私たちは、レミントン・ファイアボールの銃声を収録し、鈴木松美氏のもとに持ち込んだ。 暗殺現場の銃声と比較すれば、何かわかるかもしれない。 そして音声分析の結果、驚くべき事実が明らかになった。 注目したのは4発目。 なんと4発目の銃声とファイアボールの銃声が、きわめて似ていると指摘した。 日本音響研究所 鈴木松美氏「まず、非常に近かったと思います。 これ見ますと、こういうふうな、三角形が、こういうふうにあります。 これは、拳銃の音だというまず証明になります。 次にですね、こういうふうな、この、こういうところのこれですね、ここにありますこれが、ここにあります。 したがってこの拳銃とこの拳銃は、同じ種類、すなわちレミントン・ファイアボール。 こちらがですね。 レミントン・ファイアボールで撃ったのが非常に、怪しい。 ま、この拳銃が、ほぼ使われたのではなかろうかという証明になります。 」 はたしてこれを、偶然の一致ということができるだろうか。 ちなみに、カルカノの銃声は、暗殺現場で録音されたどの音とも、大きく食い違っていた。 ジェイムズ・E・ファイルズ「私のチャンスは限られていた。 撃つか、銃をしまうか。 で、私は引き金を引いた。 一発だ、ただの一発だ。 」 45年前、ケネディ大統領に致命傷を与えたのは、やはり、ジェイムズ・ファイルズだったのだろうか。 グラシノールの丘から上がった煙の証言 10歳で暗殺現場を目撃した、あのローズメリーが、興味深いことを口にしていた。 彼女は、ケネディの右前方の丘から、炎と煙が上がるのを見たというのだ。 それは、ファイアボールの硝煙か。 「あの丘の角あたりだったと思うけど、変な煙と炎が立ち上ったのを私は見たわ。 煙を見て、それからケネディの頭が、砕け散る瞬間を見たの。 」 この証言も、当時は黙殺されてしまったという。 ローズメリーが炎と煙を見たのは、グラシノールの丘と呼ばれる、小高い丘の上だった。 では、ファイルズ自身は、狙撃場所についてどのように語っているのだろう。 公式報告書は、狙撃場所をテキサス教科書倉庫ビル6階と断定している。 その根拠は、同じ場所から発見されたライフル、カルカノの存在だ。 だがファイルズは、グラシノールの丘から撃ったと言っている。 ジェイムズ・E・ファイルズ「ベストポジションが、グラシノールの丘の上だった。 あそこの塀の後ろだ。 」 迷い、戸惑いもなく口にした、グラシノールの丘。 そこは、ヒューストン通りからエルム通りに入ってきたケネディを、右前方から狙える場所だった。 公式報告書は、背後から銃弾がケネディを撃ったとしているが、ファイルズの銃弾は、ケネディの斜め前から放たれたことになる。 そしてファイルズは断言した。 致命傷となったのは、大統領の頭を砕いた、自分の銃弾に間違いないと。 かつて、警視庁の特殊部隊、SATに所属していた伊藤鋼一氏は、暗殺の瞬間をとらえたフィルムを繰り返し見たうえで、次のように語った。 ケネディを撃ち抜いた銃弾は、2発ある。 元特殊部隊隊員SAT所属 伊藤鋼一「映像ではおそらく一発が、ケネディ大統領の後ろから首に入ったんだと思います。 致命傷になっているのは、この方向から狙撃されている銃だと思うんですよね。 」 実戦経験を持つ彼もまた、致命傷を与えたのは、グラシノールの丘から放たれた銃弾だろうと推測する。 その距離、およそ30メートル。 レミントン・ファイアボールなら、狙い撃ちは難しくない。 ならば、事件前後の様子を撮影したフィルムや写真のなかに、グラシノールの丘に立つファイルズの姿が映ってはいないか。 ファイルズへのインタビューを行ったジム・マーズは、一枚の写真を彼の前に差し出していた。 ケネディ暗殺事件の研究者(元新聞記者) ジム・マーズ「これがあなたの後ろ姿ではないですか。 」 ジェイムズ・E・ファイルズ「私かもしれない。 」 ジム・マーズ「後ろ向きに歩いてますね。 」 ファイルズ「ああ。 そうだね。 」 私たちは、同じ写真を入手することができた。 ケネディを撃った真犯人、そう名乗るジェイムズ・ファイルズが現場から立ち去る後ろ姿。 やはり彼こそが、ケネディ暗殺の実行犯なのか。 ファイルズが現場にいた物的証拠 その情報は、深い霧を晴らすように、私たちにもたらされた。 ケネディ暗殺事件の研究者、ジム・マーズが、ファイルズが実行犯であることを物語る、物的証拠の存在を教えてくれたのだ。 カメラの前で書いてみせたのは、銃の薬きょうだった。 それは、かつてマーズのもとに持ち込まれたものだ。 ジム・マーズ「これには、先端にマークのような傷がついていたんだ。 」 傷ついた薬きょうを持ち込んだのは、ダラスに暮らす住民の一人だった。 マーズは意味が解らなかったという。 ジム・マーズ「彼に尋ねたんだ。 この傷はいったいどういうことなんだろうねって。 彼も、その意味は解らなかった。 」 住民が薬きょうを発見したのは1988年、あの、グラシノールの丘だった。 ケネディ暗殺に関わるものではないか。 そう考えて、マーズを訪ねてきたらしい。 念のためにマーズは、薬きょうを預かり、傷跡の鑑定を試みた。 その結果、傷跡は、人間の歯型であることが判明した。 ジム・マーズ「傷跡は人間の歯型だと、専門家から知らされた。 そして私は、あれこそまさしく、ファイルズが犯人であることを裏付ける、物的証拠だったと気づいたんだ。 」 マーズがファイルズにインタビューしたとき、ファイルズはこんなことを語っている。 ジェイムズ・E・ファイルズ「私は地面に落ちた薬きょうを拾って口に入れ、火薬の味を確かめた。 火薬の味が大好きだった。 私は薬きょうを手に取り、噛んでからそれをしばらく眺めていた。 フェンスの上に置いた薬きょうには、私の歯型がついていた。 薬きょうをそこに残したまま、現場から立ち去ったんだ。 若気の至りかもしれない。 自分の行いは正しいと信じていたんだ。 」 ファイルズが、自ら狙撃現場に残した薬きょう。 時はめぐり、グラシノールの丘に埋もれていた薬きょうが発見され、JFK暗殺の真相を究明する元新聞記者マーズのもとに持ち込まれた。 のちにファイルズにインタビューするまでマーズは、薬きょうのことなど、どこにも発表してはいなかった。 そしてマーズは、ファイルがケネディを撃ったことを確信したのだ。 拾い主のもとに返された薬きょうは、今も現存するという。 歯形の残る薬きょうを追って <オランダ アムステルダム> ケネディを撃った直後、歯形を残した薬きょうを現場に残してきたと証言したジェイムズ・ファイルズ。 その薬きょうが見つかったのは、その25年後のことだった。 行方を追って実物を確かめるために、私たちは、オランダへ飛んだ。 歯形が残る薬きょう。 それがもし、レミントン・ファイアボールの薬きょうと同じものなら、ファイルズの言葉は限りなく正しかったことになる。 情報によれば、薬きょうはこの家に住む人物が、拾い主から買い取ったらしい。 胸は高鳴っていた。 薬きょうの持ち主は、快く取材に応じてくれた。 十数年前から、ケネディ暗殺に興味を持ち、独自に調査を重ねているという。 ウィム・ダンクバー。 アメリカから遠く離れたヨーロッパでも、世紀の暗殺事件は、謎に満ちたミステリーとして語り継がれているらしい。 ダンクバーは、問題の薬きょうを取り出した。 これが45年前、ケネディ大統領を撃ち抜いた銃弾の名残なのだろうか。 1988年、暗殺現場付近で発見されたという、古びた薬きょう。 ウィム・ダンクバー「私は、薬きょうを見つけた人物から、これを譲り受けました。 ケネディ暗殺の現場近く、グラシノールの丘で発見されたものです。 狙撃犯が残したものに、間違いないでしょう。 」 時を経て、金属の色が変色していた。 先端には確かに、押しつぶされたような傷がついている。 私たちは、取材のときに入手した、レミントン・ファイアボールの薬きょうと比較してみた。 口径は同じだが、明らかに長さが違う。 しかしダンクバーは、驚きもせずにこう言った。 ウィム・ダンクバー「歯形がついた薬きょうは、ファイアボールの初期型モデルのものです。 同じ22口径でも、量産モデルは火薬を少し押さえている。 だから、サイズが違うんです。 」 ファイルズが使用したファイアボールは、初期型モデルだった。 のちの量産モデルは、安全性を考慮して、火薬の量が減らされたのだという。 ファイルズの声が、不気味にこだました。 ジェイムズ・E・ファイルズ「私は薬きょうを手に取り、噛んでからそれをしばらく眺めていた。 」 はたしてこれが、ケネディ大統領を狙撃し、歴史を大きく動かした銃弾の薬きょうなのだろうか。 ケネディ暗殺の真相 45年前、ケネディ大統領を撃ったのは俺だ。 そう主張する男。 ジェイムズ・ファイルズ。 <1963年11月22日>それでは、ケネディ暗殺の一部始終をジェイムズ・ファイルズの言葉に従って再現しよう。 ジェイムズ・E・ファイルズ「私はファイアボールを入れたバッグを持って、狙撃場所に向かった。 グラシノールの丘のフェンスの手前だ。 彼らがやってくる数分前だった。 私はスコープを取り出して、フェンス越しに周囲をチェックした。 警備員や、警察官たちがどこにいるか確かめたんだ。 銃を見られたらまずいから、ぎりぎりまでバッグにしまっておいた。 安全を確認したうえで、フェンスから少し離れ、しばらく様子を見ていたんだ。 やがて車が近づいてくるのがわかった。 そこから準備開始だ。 バッグを開けて、ファイアボールを取り出した。 パレードの車は、ヒューストン通りからエルム通りに曲がって来た。 だんだん、目の前に近づいてくる。 私は銃を構えた。 手前にフリーウェイの標識があった。 まだ大統領は撃たれてはいなかった。 その直後に、大統領の身体がよろめいた。 ここだと思った。 撃つか、やめるか。

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おすすめのPCマイクの選び方|マイク入力とUSBどちらがいいのか

マイク ファイアー ズ

一般的に音質はマイク入力端子を利用するものよりも、USB端子を利用するものの方が良いといわれています。 特にUSB端子を使用する「コンデンサーマイク」はレコーディング用に作られているため、音質が良いだけでなく小さな音まで拾ってくれるのが特徴です。 歌の録音に使いたいなど、音質を重視したい場合はUSB接続のコンデンサーマイクに候補を絞るのも良い方法といえます。 より良い音、ノイズの少ない音で録音するために、オーディオインターフェースをマイクとPCの間に挟むケースもあります。 ただしこれは、PCマイク以外の本格的なマイクを使いたい時に使われることの多い方法です。 一般的にPCマイク、といわれるマイクを利用するのであればオーディオインターフェースを挟む必要はないでしょう。 ノイズも、USB端子を利用するPCマイクのほうが、マイク入力端子を利用するPCマイクよりも少なくなることが多いようです。 ステレオミキサー機能を使うか? スタンド式は複数人で使う際に向いていますが、1人では使えないというわけではありません。 後述する指向性を考えれば、MC用マイクやボーカル用マイクとして充分に使えます。 後々、友人グループでゲーム実況や自宅での録音をすることになっても、スタンド式が1本あれば活用できますから、最初のPCマイクはスタンド式と考えても良いでしょう。 ビジネスシーンでも、主にオンライン会議目的でPCマイクを準備するならば、スタンド式が1本あれば事足りることが多いはずです。 複数人の声を拾うことに適したスタンド式のPCマイクがあれば何本ものヘッドセットを用意する手間も省けます。 最初から「絶対ヘッドセット!」というこだわりがない限り、スタンドマイクで用意するのが活用範囲も広がるため、おすすめです。 小型なので特に、自室で友人や家族とのやり取りをする、出張先からノートPCを使ってスカイプで会議といったシチュエーションで威力を発揮するでしょう。 接続はUSB端子で行います。 単一指向性のマイクではありますが「かなり感度が良いので、離れた場所からでも使える時がある」、「ものすごく音を拾う」という意見もありました。 =Amazon購入者の声= ・音質がクリアで、ON. OFFマイクもついている。 小型で高性能。 ・シンプルでとても使いやすい。 ・プレステ4で使用中。 フレンドから聞き取りやすくなったとの声をもらった。 場面ごと指向性を変えられる サンワダイレクトWEB会議マイク 400-MC001 指向性を切り替えられるのがこのPCマイクの特徴です。 1対1の打ち合わせの際は周囲の音を拾わない単一指向性に、オンライン会議の際には全指向性にして出席者全員の声を拾うようにと使い分けられます。 コンデンサーマイクなので多少、マイクから距離が離れていてもしっかり集音してくれる点も魅力的です。 接続はUSB端子で行う、スタンドマイクです。 =Amazon購入者の声= ・スカイプで利用中。 いろいろ試したが、これが1番評判いい。 ・設置や移動も楽。 セミナーの録音やスカイプ配信に欠かせない。 ・本格的なマイクで集音性抜群。 初心者にも使いやすいと思う。 クリアな音が自慢 SONY エレクトレットコンデンサーマイクロホン ECM-PC60 スカイプをはじめとしたインターネット通話を低ノイズ、高音質で楽しめるように設計されています。 マイク自体の大きさは8mm程度と小さく、付属のクリップでピンマイクとして利用することも可能です。 この特性を利用してゲーム実況や配信などにも利用されていますが、スタンドも付属品として同梱されるため、PCの前に据え置いて使うこともできます。 全指向性・マイク端子を利用するPCマイクです。 =Amazon購入者の声= ・思っていた以上にコンパクトで使いやすい。 音質も良くて満足。 ・PCの問題でノイズが入るようだが、マイク自体には満足。 ピンマイクのように使えるので、 動き回れて便利。 シンプルな作りで軽量、「2時間くらいの装着ならば違和感がない」と人気を集めているのがこのヘッドセットです。 接続はUSBから、マイクはノイズキャンセリングマイクを採用しているため、ノイズが入りづらいという声も集まっています。 =Amazon購入者の声= ・音声もクリアに聞こえ、ノイズも入りづらいので「会議に使う音質としては」充分。 ・スカイプ用に購入したところ、USBに差すだけでしっかり認識されるし、音質もいい。 ・軽くて使いやすい。 外部の音が遮断されない。 マイク接続端子を利用します。 コンデンサーマイクなので弾き語りやドラム、ギターなどの録音も可能です。 ただし非常に集音力が優れているため「歌の録音にはカバーがいる」という意見も寄せられています。 配信や実況で良さを実感しているユーザーの多いPCマイクといえそうです。 =Amazon購入者の声= ・自宅でナレーションを録音しなければならない事情があって購入したところ、音質の良さ に驚いた。 聞き取りやすく仕上がった。 ・配信に利用したところ、相手側にもクリアに聞こえていた様子。 音をちゃんと拾う。 ・軽く実況したい、なんて人にオススメ。 歌うならこのPCマイク SONY エレクトレットコンデンサーマイクロホン ECM-PCV80U 「PC用ボーカルマイク」と謳われている通り音質が良く、「歌ってみた」や楽器演奏の動画配信をしたい場合におすすめのPCマイクです。 歌い手の声を集中して拾ってくれる単一指向性のため、宅録にも安心して使えることでしょう。 接続はマイク接続端子が基本ですが、USB変換アダプタが付属品として同梱されるため、どちらの端子でも利用できます。 プレステ4などに接続すればカラオケも楽しめるため、音楽を満喫したい人におすすめです。 =Amazon購入者の声= ・声の通りもよく、カラオケなんかにも使える。 簡単な実況や配信には充分。 ・音がきれいでびっくりした。 ・スタジオ並みの品質とまではいかないけれど、アマチュアにはちょうどいいレベル。 頑丈でいろいろ使えるPCマイク サンワダイレクト USBマイク PCマイク 400-MC002 高音質、高感度が特徴の単一指向性USBコンデンサーマイクです。 ニコニコ動画の配信に 使って良かったというレビューを見て購入したユーザー、数多くの実況者が使っているのを知って購入したユーザーがいるなど、実況者からの支持を集めています。 宅録に適した仕様を目指しているため、マイク自体にヘッドフォンジャックが付いているのも特徴です。 手軽にPCの曲と自分の声を同時に聞けます。 =Amazon購入者の声= ・ゲーム実況、「歌ってみた」などに。 直接差し込むだけで使えてミキサーやケーブルがいらないのでコスパがいい。 音質も良い。 ・家族が朗読の録音に使っているが、以前使っていた全指向性のマイクよりも雑音を拾いにくいと喜んでいる。 ・実況に使っているが、配線も楽だし高音質で素晴らしい。 オールマイティーなPCマイク Blue Micro Yeti USB 2. 0マイク 15374 全指向性、単一指向性に加えて「ステレオ」、「双志向」と4つの録音機能があるのが大きな特徴です。 歌や楽器の録音、スカイプや動画配信など様々な用途に利用され、高評価を得ています。 価格は1万円台後半程度とお高めですが、幅広い用途に使いたい、クオリティにこだわりたいという場合にはおすすめのPCマイクです。 =Amazon購入者の声= ・歌や楽器の録音、オンラインライブに使っているが、ラジオっぽい音痩せがない。 ・主にスカイプで使っているが、ギターを弾いてもきれいに音が届く。 ・ツイキャスの際に重宝しています。 PCのUSBに繋ぐだけでこんなにいい音がでる。 ゲームでヘッドセットを使うならオススメのPCマイク 1.接続方法を確認する ・スピーカーを接続するならばUSB接続のPCマイクがおすすめ。 ・ノイズを押さえたいならばUSB接続のPCマイクがおすすめ。 ・ステレオミキサー機能を使うならば、マイク接続端子を利用するPCマイクがおすすめ。 2.形状を考える ・複数人で使うならば、スタンド式がおすすめ。 ・相手の話を周囲に聞かれたくないならば、ヘッドセットがおすすめ。 ・後々複数人で使う予定がある、どちらを買うか迷うならばスタンド式がおすすめ。 3.指向性を考える ・1人で使うならば、単一指向性がおすすめ。 ・複数人の声を拾いたいならば、全指向性がおすすめ。 ・生活音や騒音が気になる場所で宅録するならば、単一指向性がおすすめ。 ・防音設備の整ったところで録音できるならば、全指向性がおすすめ。 PCマイクは値段も形状も様々なものが発売されています。 特に初めてのPCマイク選びは、迷うことも多いでしょう。 しかし自分が使いたい場面や利用目的がしっかりと分かっていれば、候補も絞り込みやすくなります。 いきなりPCマイクを探し始めるのではなく、上記のポイントに従って「理想のPCマイク像」を明確にしてから探し始めましょう。 なおAmazonには動画を利用したレビューもアップされています。 実際の音を聞きたいと思ったら、こちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。

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